うまくは言えないけど

日々思う事をとりとめもなく書いています

一週間

2005年05月02日 | 日記
尼崎の列車事故から一週間が経ちました。

やっと車両の撤去が終わりました。しかし、まだ線路の変形もあるようですし、国土交通省から新型のATSを設置するまで(実際には旧型でも2つセットで使うなどで、赤信号だけでなく速度超過でブレーキをかけることは可能だったようですが)許可も出さないようなので、福知山線の運転再開にはまだ時間がかかりそうです。

事故以来、少なくとも神戸線では毎日のように列車の遅れを目にします。トータルではかなり数にのぼっているのではないでしょうか。JR西日本でのオーバーランなどが毎日のように報道されています。現場の方に対する世間の目はますます厳しくなっているでしょう。決していい事ではありませんが、現場の方たちの気持ちが一気に切れてしまったのかもしれません。

107人もの方が亡くなられ、負傷された方の1/4は今も入院されているという大惨事は色々な問題を提起したように思います。

今回の事故では原因にさまざまな事が世錣譴討い泙后D樟榲?並?拂恐瓩?蕁?薪昌里凌翰?亡悗錣覯疚?瀬ぅ笋筝靴靴て?亢軌蕁ATSや脱線防止ガードの設置などJRの安全対策の不備などですが、今も調査が終わったわけではありません。

事故の直後からJR西日本の対応には批判が集中しています。置き石の可能性などの責任転嫁とも受けとられる発言、前の駅でのオーバーランの距離(これは訂正後もあやしいようです)、脱線する可能性のあるスピードが乗客を乗せていない状態での理論値だった、旧型の列車自動停止装置の性能など、少しでも責任逃れをしようとしている感じを受ける対応ではあります。

マスコミの報道にも問題が多かったと思います。以前にも少し書きましたが、事故直後NHKではやじ馬にレポートをさせたり、怪我をしている方や放心状態の方にいかにひどかったかを言わせようとする無神経なインタビューをしていました。後で民放を見たらもっとひどい事になっていましたが。

身内を失ってつらい想いをされている遺族の方へのインタビューや、亡くなられた方の話(どういう方だったか、どんな夢を持っていたかなど)はニュースに必要なのでしょうか。確かにどの方のインタビューも気の毒で涙が出そうになります。亡くなられた方の話はさぞ無念だっただろうと思います。でも例えばNHKスペシャルなどの特集番組ではなく、ニュースでこれらを流してどうしたいのでしょう。

ニュースは安易で無神経なインタビューで時間を埋めるのではなく、もっと客観的事実を公平中立に報道してほしい思います。誰が見ても悲しいに決まっている遺族に「どうですか?」と聴いて、その人の傷が癒えるわけでも、何かが解決するわけでもないと思います。今何が問題で、何が必要か、どうすれば解決する可能性があるのかを報道しなくて、人の感情を煽るような報道はワイドショーと変わらないような気がします。

JR西日本は会社存続の危機になるほどの事故だと思いますが、真摯な態度で被害に遭われた対応や、原因究明、再発防止などをしてほしいと思います。報道は被害に遭われた方やその関係者にとってや、今後の再発防止などに本当に必要な情報を提供してほしいと思います。改めて亡くなられた方のご冥福をお祈りします。