きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

白黒テレビ

2007年11月19日 | 日々の暮らし
 先日テレビで「金曜ロードショウ」を観ている最中に、しかも丁度佳境に入ってきて「どうなる~!?」と言う時に「プン」という情けない音とともに突然画面が白黒に変わった。「なんだ?なんだ?これは~」とあれこれいじってあがいてみても変化なし。それから家のテレビは50年前の白黒テレビになりました。
たまに場末の飲み屋でカラーバランスが崩れてセピア色風になったテレビが置かれていたりすると「新しいの買えよ~!」と言いたくなりますが、まさか家のテレビが白黒になるとは・・・。
 昔の白黒の映画は、劇場は勿論テレビの画面で観ても全く違和感を感じませんが、その他のテレビ番組は全く駄目・・・見るに耐えません。特にバラエティー番組やお笑いは最悪です。白黒の画面では笑えません。

白黒の映画は、白黒なるが故に独特のムードがあり、その映像が心にしみるのですがテレビの映像は全くなさけないですね。たまに昔の「シャボン玉ホリディー」などが放映されますがうら寂しくて全く観るに耐えないですね。
白黒映画はそれを前提にして作成されている訳で、光と影の扱いに工夫をこらして作られています・・・黒沢監督の「羅生門」でのパンフォーカスや墨汁を入れた黒い雨、「椿三十郎」の黒い花びらの椿などが有名・・・がテレビの映像や最近の映画はカラーを前提としていますので、あくまでカラーを引き出すための照明や処理がなされているのでしょうね、北野ブルーなんてのもあるのですから。

 白黒映画で育ったから白黒の名画に違和感を感じないのか、ただの郷愁がそうさせるのか、定かではありません、ちなみにそのときやっていたのはデンゼル・ワシントン主演のサスペンスでしたが、白黒になったらとても観る気がしなくなりOFFしました。最近でも「キャプテン・アメリカ」や「シン・シティー」など白黒(風)作品も出ているので、若い人たちがどんな感じで見ているのか知りたいですね。少なくともこれらの作品はアメリカンコミックを雑誌で読む感じで、立体感を無くした非現実的な世界を表現するための手法として、CG的に白黒風にしていると思うので、昔の白黒映画とはちょっと違いますけどね。

 朝は仕事前にみのもんたの「朝ズバ」を観るのが習慣(悪しき)でしたが、白黒になったら汚くて観る気がしなくなり、朝はFMラジオにしています。

 少しこのまま白黒を続けたいと思いますが、多分すぐ新しいテレビを買いたくなるでしょう。地デジまで5年弱あるし、今高価な地デジ対応のテレビを買うつもりはなく、安い(ホントに安いですよ!投売り状態?)アナログを買おうと思います。2012年頃には地デジ対応テレビも各社で安売り競争に入っているでしょうから。