内外政策評論 TheOpinion on Global & Domestic Issues

このブログは、広い視野から内外諸問題を分析し、提言を試みます。
Policy Essayist

オリンパス問題で再注目される先駆的著書

2011-11-13 | Weblog
オリンパス問題で再注目される先駆的著書
 オリンパスの損失隠し、粉飾決算問題で、「日本の倫理融解ー心の再生を国民的プロジェクトとして取り組むべき時ー提言編」が再注目されている。
オリンパスが行っていたことが発覚した1990年代からの損失隠し、粉飾決算は、総額で千数百億円に及ぶと見られ、同社株はこれが発覚以来連日ストップ安の深刻な事態となっている。同社は、胃カメラなどの分野で国際的にもトップクラスのシェアーを持っており、技術力や製品の品質などで優良企業になっているので、それが生かされる形での対応が望まれる。
 しかしこのような経営管理は、会計規則違反であり、一般投資家や株主に損失を与える行為であり、株式市場、投資市場の信頼性を害することとなるので、迅速な適正化が望まれる。
 このようなことは今に始まったことではなく、最近でも大王製紙の会長(当時)の100億円以上の不明朗な借金問題などかある。
「日本の倫理融解(モラル メルトダウン)ー提言編」(発売元 星雲社 Tel 03-3947-1021 Fax 03-3947-1617)は、1990年前後以来の家庭、一般社会、公務員、企業など各分野での不正、犯罪の具体的な事例を挙げて、日本の各層における倫理融解(モラル メルトダウン)に警鐘を鳴らすと共に、家庭から学校、企業・組織、行政、一般社会に亘り、基本的な対応策を提言しつつ、日本全体での「心の再生」に取り組む必要性を強調している。
2007年5月の出版であるが、具体的な事例が挙げられているので説得力があると共に、これらの不正、犯罪は今日起きている不正、犯罪と類似するものであり、先駆的な考え方、提言として注目される。電子書籍(パピレス)やネットでも購入できます。

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