秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
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月光

2010-09-22 07:19:21 | こよみ
9月22日(旧暦8月15日 一白 仏滅 乙子)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。

昨日は気温も上がり、汗ばむ陽気となりました。

所によっては一日雨が降っていたり、増田も夜通し雨が降っていたりと、本当に安定しない天気が続いています。

こういった時期だからこそ、気持ちは前向きに過ごしたいと思います。


旧暦8月15日は、「中秋の名月」として、月見をする風習があります。

これは中国の「中秋節」から来ており、平安時代の貴族は月見をしながら和歌を詠い、宴を催したそうです。

その際、夜空の月を直接見るよりも、舟を浮かべて水面に映る月を観たり、あるいは杯に月を容れてそれを眺め、飲み干すことが風流とされていました。

中秋の名月の日は、地方によっては「芋名月」として、その年に取れたサトイモをお供えする所もあります。


野暮な話になりますが、月齢をみると正確には今年の満月は明日になりますので、中秋の名月が満月とは限りません。

この時期の月は、北半球において最も明るくなる角度にあり、また秋の夜空は空気が乾燥して見やすいことから、名月の観賞にもっとも適しているという根拠が裏付けられます。

今夜は、残念ながら雲の多い中秋となりそうで、はっきりと見ることはできないかもしれません。


人類にとって、月は太陽と同様に特別な存在でした。

人類が初めて地球以外の地面に到達したのも、約38万4400kmの距離にあるこの天体でした。


月は地球の周りを約29.5日の周期で回ることから、古代メソポタミア(イラク)では、月の満ち欠けによって暦(太陰暦)を作りました。

現代でもイスラム世界では太陰暦が用いられ、ニュースなどで耳にするラマダーン(断食月)も月(新月)を基準としています。

イスラム信者の多い国家では、国旗に三日月と星をデザインしている国もあり、赤十字マークは十字架を表すことから、イスラム信者の多い地域では三日月マークの「赤新月社」という同様の組織があります。


日本ではすでに縄文時代に月見をする風習があったそうで、古代において暦を読むことは「月読(つきよみ・つくよみ)」と言う言葉で表され、『古事記』においてはツクヨミという夜の神が、アマテラス女神の弟神にあたる神として記されています。

他には『竹取物語』でかぐや姫が月へ還るという話や、月にウサギが住むといった伝説もあります。


さらに日本人は、月の満ち欠けの形をさまざまな別名で表していました。

①旧暦1日目の月  「新月」「朔(さく)」
②旧暦2日目の月  「繊月(せんげつ)」
③旧暦3日目の月  「三日月(みかづき)」「眉月(まゆつき)」
④旧暦7日目の月  「上弦(じょうげん)」
⑤旧暦10日目の月 「十日夜(とおかんや)の月」
⑥旧暦13日目の月 「十三夜月(じゅうさんやづき)」
⑦旧暦14日目の月 「小望月(こもちづき)」
⑧旧暦15日目の月 「満月」「望月(もちづき)」「十五夜(じゅうごや)」
⑨旧暦16日目の月 「十六夜(いざよい)」
⑩旧暦17日目の月 「立待月(たちまちづき)」
⑪旧暦18日目の月 「居待月(いまちづき)」
⑫旧暦19日目の月 「寝待月(ねまちづき)」「臥待月(ふしまちづき)」
⑬旧暦20日目の月 「更待月(ふけまちづき)」「亥中(いなか)の月」
⑭旧暦23日目の月 「下弦(かげん)」「二十三夜(にじゅうさんや)」
⑮旧暦26日目の月 「二十六夜(にじゅうろくや)」「有明月(ありあけづき)」
⑯旧暦30日目の月 「三十日月(みそかづき)」

他にも、月に雲がかかってうっすらと見える「朧月(おぼろづき)」、雨が降って月が見えなくなっているときを「雨夜(あまよ)の月」とも名づけています。


昔は電気も無く、闇夜を照らすのは星と月でした。

自然と人間は、夜の恐怖を照らす月の光に安心を求め、生活の中に取り込んでいたと思います。

そういったことに思いを馳せながら、月の明るい夜には灯りを消して、月見をしながらお酒を味わったり、俳句や短歌を詠んでみるのも良いのかもしれません。


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