笛吹き朗人のブログ

器楽は苦手でしたがサラリーマンを終えた65歳から篠笛を習っています。篠笛を中心に日々のリタイア生活を紹介します。

寄席囃子のいろいろを見せてくれました

2018-08-28 11:50:32 | 日記

 26日の夕方は、Hさんと錦糸町駅までご一緒し、Hさんはそのまま京都に帰り、

私は、本所で「吉緑独演会」に行きました。

 

 寄席ではないので、いつもは幕開きのお囃子はCDでしたが、今回は、「お囃子

教室」も有りと言うことで、本物の生のお囃子でした。

 

@開口一番の前座の柳家寿伴の出し物は「新作物」でしたが、古典好きの私には、

 受け狙いの駄洒落のオンパレードのようで、いただけませんでした。

@吉緑の「寄合酒」は、与太が空き地で拾ってきた?新聞紙の包みを開けて、「**

 と味噌を判別する」ための動作が、年季を感じさせて良かった。

@同じく「夏泥」も時節柄の出し物だったが、何度も出てくる「殺!」は、その都度

 少し違いが有ったらもっとよかったかな?と感じた。

 

@今回のゲストは、寄席囃子の太鼓、笛、三味線での演奏でした。

 寄席では、太鼓は前座が叩くそうで、吉緑さんも5年間の前座時代叩いていたということです。

 今回は、寿伴さんが太鼓をたたきましたが、大変な腕前で、篠笛教室で太鼓に苦しんで

 いる私には羨ましい限りでした。

*最初は「一番太鼓」---大太鼓でドンドンドンと来いと叩き、太鼓の面に「入」

 という文字を描くように撥を置いて〆る。

*次は、開演前の「二番太鼓」---大太鼓は吉緑さん、〆太鼓は寿伴さん、笛(能管)

 は春風亭一花さんで賑やかでした。

 ちなみに、落語家さんで笛の吹ける人は多くないそうです。

*「追い出し太鼓」---大太鼓でデテケデテケドンドンバラバラと叩いた後、

 撥で太鼓の面の押さえ金具を「カラカラカラ」と慣らして終ります。

*次に、三味線の岡田まい(吉緑さんもメロメロの美人さんです)さんも入って、夫々の落語家

 の出囃子の演奏でした。

・前座の上がり

・中の舞

・源太郎囃子(リクエスト)

・柳家吉緑(リクエスト)

・白鳥の湖

・ミッキーマウス・マーチ

 岡田さんは、殆どの落語家さんの出囃子を暗譜しているそうで、これまた教室で暗譜に苦しんで

 いる私としては、信じがたいことでした。

*一花さんが、篠笛で祭りばやし(屋台)を吹いてくれました。

*二番太鼓と同じ構成で、中入り太鼓が打たれ、中入りになりました。

 

@後半の初めは、一花さんの「辻占の駒」でした。

 小僧の語り口は一寸気になりましたが、お妾さんの声は本当に艶っぽくて、旦那が参るのも分かりました。

@トリは、吉緑さんの「お菊の皿」です。

 3年前の同じ8月26日に池袋演芸場で二つ目昇進後初の独演会でも演じた出し物で、吉緑さん自身

 、「どのくらい成長したか、見て欲しい」と言っていました。(プログラム)

 お菊の表情、手さばき、口上とどれをとっても成長の跡が著しいものが有りました。

 また、今回は、三味線、笛、太鼓の効果音も加わり、一層、ドロドロドロという感じが出ていました。

 

なお、帰りに両国駅までNさん、nさんと3人で歩き、汗をかいたので、氷水の飾りを見て「食べたい」と

思い、店に訊いたら、「食材が全て切れてしまい、出来ません」とのことで、残念さは、最大値。

暑い中各駅停車に揺られて帰宅し、家で、冷やした日本酒を飲みながらアジア大会を見ました。

 

 

コメント
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