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税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

大倒産時代の到来か? ~ 来年のことを言えば鬼が笑う《その1》

2011年12月21日 | 日記
「来年のことを言えば鬼が笑う」

こんな諺がありますね。

来年のことは予測できないという意味です。

ただ予測できることは情報収集したうえで備えを固めておく。

経営者としての危機管理として大切ですね。



そこで今日から「来年のことを言えば鬼が笑うシリーズ」として
年末の今、中小企業の経営に関係する2012年に予測できる事象
について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。


さて、シリーズ第1回目は、

★「中小企業金融円滑化法」の来年3月末日での期限切れ

です。


“平成の徳政令”とも称され、中小企業が銀行からの借入金の
返済を猶予してもらうのに特別な取り計らいを進めるための
法律です。

この法律のお蔭で、中小企業の倒産件数が減少し、延命が図ら
れたといわれています。

しかし、基本的には借りたお金はいつかは返さなければならない。

これがビジネス社会の掟です。

「いつまでも先延ばし」というわけにはいきません。

延長になる可能性もあるかもしれませんが、今のところの予定では
ついに来年3月で期限切れになります。



実は、条件変更の実行件数は約115万件。

しかし、単なる先延ばしで根本的な経営改善ができていない中小企業
があまりに多く、今年7月以降、返済猶予を受けながら倒産に至った
件数が急増しています。



また、中小企業の延命を支援してきたお上の金融庁も態度を変化させて
きています。

今年4月の円滑化法に基づく金融監督に関する指針変更の中で、事業の
持続可能性が見込めない債務者が自主廃業を進めるための協力を金融機関
に対し求めているとのこと。



銀行借入返済のキャッシュアウトを上回るスピードで投資回収できるか。

これが経営者の戦いです。


円滑化法の期限切れで中小企業の大倒産時代が本格的に到来する危険性が
あります。

厳しい外部環境の変化に負けず、お互い強くたくましく勝ち残っていきま
しょう!


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