「否定の否定」による発展の法則

今回の衆議院総選挙では、自民党の圧勝、民主党の惨敗。

３年前は、民主党の圧勝、自民党の惨敗。

振り子の反対側への振れ幅は極端ですね。

ここ数年の政治の動きを見て、再認識させられたのは、

▼「否定の否定」による発展の法則

です。



これは田坂広志先生の著書『未来を予見する「５つの
法則」』（光文社）で紹介されている論理です。


世の中のトレンドを考えるならば、

必ずどこかでそのトレンドが反対方向へのリバウンド
を起こす。

そして、「否定」が二回起こることによって、物事が
発展していく。



政治の動きでは、３年前に長年政権を担ってきた自民党
が有権者から「否定」される形で民主党政権へ。

そして今度はこの３年の民主党政治が「否定」される形
で自民党政権に復活。


田坂先生の論法がそのまま当てはまりますね。



先の読めない時代に、どう未来を予見していくのか？

「社長業　＝　環境変化適応業」であるならば、

一つの参考になります。


▼ある物事が「否定」される形で変化は始まるが、
　その変化の極点において、その「否定」がもう
　一度「否定」され、新たな発展が生じる


田坂先生が述べておられるように、

日経新聞『経営者緊急アンケート』で新政権に求める課題
として最多の「成長戦略の推進」が実現されることを期待
したいと思います。