塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

広重「江戸百」今昔 亀戸天神境内

2007-09-13 06:55:56 | 江戸百・今昔
 安政3年(1856)7月の改印がある「江戸百」65景
「亀戸天神境内」(かめいどてんじんけいだい)。
 “東の太宰府”とまで呼ばれるようになった亀戸天神。
1646年、太宰府天満宮の神木で彫った菅原道真像を、
神官の大鳥居信祐が亀戸村にあった祠に祀った。これが
亀戸天神の始まりである。
 境内には太鼓橋が2つもあり、当時は梅や藤の花で、
その季節になると多くの見物客を集める、人気の行楽
スポットだった。
 フランスの印象画家、クロード・モネが自宅の庭に
日本庭園を造り、その絵を描いているが、その中に
“太鼓橋”が描かれており、その橋は亀戸天神のこの
橋を模倣したといわれている。
 現在の亀戸天神さんは、伺った時がお盆の頃であり、
藤の花の時期は過ぎているが、太鼓橋の景観が雰囲気を
醸し出していて、しばし、安らいだ一時を与えてくれた。
(江東区亀戸3丁目6番地、亀戸天神内にて)