☆♪☆ 鉄のみゅーじしゃん ☆♪☆

作編曲家・ギタリスト塩塚博のブログ。
近年は駅メロディの作曲で知られています。

発車メロディーと駆け込み乗車

2009年02月08日 16時16分05秒 | 駅メロ情報
この問題について、ブログのコメント欄、そして個人的にも多数のご意見を寄せていただき、
どうもありがとうございます。

この一件をとりあえず一度総括し、僕なりの意見を書かせていただきます。

まず、前回も書きましたが、僕は一作曲家であり、
鉄道会社にとっては業者でしかありませんので、僕はコメントする立場にはありません。
本来JRが僕の作品を採用していただくのも、廃止するのも自由なことです。
なのであくまで個人の意見です。

まず基本的なことから書きますが、
発車メロディーと駆け込み事故との因果関係です。
これは、明確に発車を通知している情報という意味では、あると言われても仕方ないです。
ただしこれは、発車情報がベルやブザー、アナウンスであっても同じと思います。
音楽を鳴らす事により、ベル等よりも駆け込みが増えるというのは根拠がないと思います。

むしろ、発車するという情報を、ブザーやアナウンスよりも的確に伝達しており、
その意味では評価されてもいいでしょう。
また、音楽によってある種のなごみ効果があると考えられることから、
ベルやブザーの、殺伐として、ただあおりたてているものよりも
駆け込み乗車への抑制効果もあるのではないでしょうか。

しかし、手段をどのように替えたとしても、
急いでいる人はどうしたって駆け込み乗車はしますって。
だから、そんなに「発車メロが駆け込みを誘発する」と主張するのなら
一回止めてみればいいのです。
結果は絶対大差ないですよ。
そうなれば発車メロと事故の関連がないことがよく分かるでしょうし、
逆に発車メロがなくなってさびしい、何故やめるんだという苦情もいっぱい来るでしょう。

ところで、寄せていただいた意見の中に、なるほど、と思う意見がありました。

JR東日本の駅では、発車の際に車掌が発車メロを鳴らすスイッチを押します。
まだ乗り切っていないと思えば何度も鳴らすし、
もうみんな乗ったと思えば曲の途中で寸断してしまいます。
他の鉄道では、発車メロは鳴らしたら必ず一度完奏し、
しばらくの間をおいてから扉を閉めているケースが多いです。
この仕組みが乗客サイドに浸透していれば、
発車メロが鳴っている何秒後に扉が閉まることが分かって、
無理な駆け込みは確かに減るでしょう。
今のJRのシステムだと、曲の終了イコール発車ではなく、
いつ閉まるか分からないので、なるべく急いで駆け込もうとする人が増えると
考えることはできます。
なので、JRでも発車メロの「1回のみ完奏」システムを導入したらどうでしょうか。

他に、時間帯によって発車メロの扱いを変えるのはどうか、という意見も「あり」と思います。
ラッシュの時間帯だけ短い発車メロを使うとか、アナウンスだけにするとか。
これも実験してみる価値がありますね。

意見をお寄せいただいた方、本当にありがとうございました。
今後どうなるか分かりませんが、
仮に一時縮小・廃止になったとしても結局戻ってくるんじゃないでしょうか。

皆さんもどしどし意見をJRやマスコミに投書して下さいね。
よろしくお願いします。

コメント (12)
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