tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良は清酒の発祥地

2008年01月19日 | 奈良にこだわる
今年も、恒例の奈良味酒(うまざけ)フェスティバルが1/12から始まっている(今年は第4回 2/19まで)。

催しは県酒造組合が協力し、奈良市内のホテル・旅館の計20施設で実施。宿泊客を対象にした地酒と組み合わせた食事プランの提供や、蔵元見学会が行われている。
http://a3haru.exblog.jp/7240042/

奈良は日本酒発祥の地とされる。桜井市三輪にある大神(おおみわ)神社(=三輪明神)は酒の神様、大物主(おおものぬし)の神を祀った神社で、境内には杜氏(とうじ=酒造りの職人)の祖、さかびとの活日(いくひ)を祀った活日神社もある。

毎秋、同社で開催される新酒の醸造安全祈願祭「酒まつり」には、全国の酒蔵の代表が集まり、造り酒屋のシンボルである杉玉(三輪山の杉の葉を球形に束ねたもの)を授かって持ち帰り、それぞれの造り酒屋の軒下に吊るす。

清酒の発祥地も奈良だ。日本酒は長らく濁り酒だっが、室町時代に奈良市の正暦寺(しょうりゃくじ)が初めて清酒を造った。今も奈良県の日本酒出荷金額は、近畿では兵庫県、京都府に次いで3位であるが、残念ながら、こういうことはあまり知られていない。

わが国では2005年頃からカップ酒が静かなブームとなっていて、私も「奈良の地酒をカップ酒にして売り出そう!」と提案したことがあるが、最近、コンビニなどではいろんな容器の日本酒が売り出されている。

写真の両脇にある「粋ボトル」(広口アルミボトル缶 200ml)は、ファミリーマートが開発したもの。4メーカー・4種類の違う味わいの酒が楽しめるというスグレモノだ。
http://www.family.co.jp/company/news_releases/2006/061019_2.html

中央は奈良の地酒・梅乃宿のカップ酒(180ml)。神宿る葛城山系の伏流水(超軟水)で作られたこのお酒は、柔らかで繊細な味わいだ。奥にあるのが沢の鶴「1.5CUP」。名前の通り、1.5倍(180ml×1.5=270ml)の量が入っている。

最近は、海外向けが好調だという日本酒だが、国内消費はぱっとしない。奈良県下の中小メーカーでも倒産や廃業が出てきている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007122202074269.html

そんな状況下、奈良県中小企業家同友会北和支部は新春講演会(1/18)に、清酒メーカー・宮崎本店(三重県四日市市)の宮崎由至(よしゆき)社長を招いた。ここの清酒「宮の雪」は銘酒の誉れが高く、大前研一はこの酒しか飲まない。製品の品質向上・経営の品質改善への取り組みには定評がある。ぜひ県下の酒造メーカーも見習っていただきたいものだ。
※宮崎社長の講演録(PDF形式 於:中国生産性本部)
http://www.gr.energia.co.jp/cpcenter/koen/no18.pdf

観光立県をめざす奈良としては、ファミマの粋ボトルに見習って各種地酒をお洒落なアルミボトルに詰め、土産物として売り出してはどうだろう。重さを計ってみると従来のガラスのカップは150g(=330-180)、それに対し粋ボトルはわずか20g(=220-200)だった。

駅での「粋ボトルの地酒+柿の葉寿司」というセット販売も面白い。「ビール+幕の内弁当」より、よほど旅情が感じられる。「大和の地酒の会」あたりが動いてくれないものだろうか。
http://www.nara-np.co.jp/bacchus/
コメント
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