tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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「暑い夜」3倍に

2007年07月06日 | 環境問題
寝苦しい夜が続いているが、朝、目を覚まし新聞をパラパラめくっていると、《「暑い夜」3倍に》というこれまた暑苦しい見出しが目に飛び込んできた。国立環境研究所の発表を報じたもので、サブタイトルは《温暖化「今後20~30年で」》(朝日新聞 7/3付)。

地球温暖化の影響で、日本では1981~2000年にはひと夏に4~5回だった「暑い夜」(東京だと最低気温27度以上)が、2011~2030年には約3倍の頻度になる、というものだ。スーパーコンピュータによるシミュレーションの結果で、《同研究所は「温暖化は遠い将来の影響だけでなく、いま生きている人の多くが影響を受ける」と指摘している》。
※アサヒ・コム(7/4付 見出しは新聞とは異なっている)
http://www.asahi.com/science/update/0703/TKY200707020320.html

それにしても最近は、国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告やドイツのG8サミットなど、環境問題に関する議論が深まってきた。IPCC報告では、人間の活動が温暖化をもたらした確率は90%以上と結論づけ「温暖化は、単純な地球気候の長期サイクルによるものだ」という一部に残る反論を全面的に退けた。大型ハリケーン「カトリーナ」の洗礼を受けた米国の態度も、大きく変わってきた。

しかし、こんな状況の中で、武田邦彦著『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(洋泉社)という本が売れている。この本には「温暖化騒ぎの発端はマスコミの偏向報道だ」とか「温暖化しても海水位は上がらない」などといういい加減なことが書いてあるのだが、テレビなどで取り上げられたことから、25万部のベストセラーとなっている。

「これではいけない」と、先日インターネット新聞『JanJan』に「『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』のウソ」という記事を投稿したところ、多くの方からご支持いただいた。
http://www.janjan.jp/culture/0707/0707018158/1.php

25万人に比べれば僅かな数だろうが、早いうちに誤解を解いて、マトモな環境保全に目を向けていただきたいのであるが…。
※写真は柳生花しょうぶ園のスイレン(6/23)
コメント (10)
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