水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

福島第一原発の地下水バイパス放出 2年余りを要して万全な監視態勢で5月21日にスタートしたという。 

2014-05-23 | 環境放射能関連

'14-05-23投稿

 既報福島県漁連 地下水バイパス計画を条件付き容認という。(2014-03-25) の「地下水バイパス」計画が実施されたという。

福島民報 2014年523日 (金)
第一原発 地下水、海に放出 バイパスから基準下回る561トンhttp://www.minpo.jp/news/detail/2014052215825

(一部割愛しました。)
「東京電力福島第一原発で原子炉建屋に流れ込む前の汚染されていない地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」計画で、東電は21日午前、排出基準を下回った地下水561トンを初めて海洋放出した。汚染水対策の柱の一つがようやく動きだした。
 初日の放出は午前10時25分から午後零時42分まで実施した。地下水は、排出基準(セシウム134とセシウム137がそれぞれ1リットル当たり1ベクレル、トリチウムが同1500ベクレル)を下回っていることが確認されている。一時貯留タンク(容量千トン)から新たに敷設された約1.2キロの配管を通り、4号機の南側の排水口から海に放出された。
 東電のシミュレーションでは汚染水の発生を1日当たり百トン減らせるとしている。ただ、地下水の流れは詳細につかみ切れていない。
 昨年8月にくみ上げ用井戸の上流部に位置する地上タンクから300トンの汚染水が漏えいした。タンク近くの観測用井戸では今月19日に採取した地下水からトリチウムが1リットル当たり8万5000ベクレル検出された。
 東電は排出基準を超える放射性物質が検出された場合、いったんその井戸からのくみ上げを停止するとしている。
 政府と東電は平成24年4月に建屋への地下水流入対策として地下水バイパス計画を発表した。しかし、風評を懸念する地元漁業者らの反発などで、2年余りを要してスタートにこぎ着けた。・・・」という。

風評を懸念する地元の要望として、

万全な監視態勢を 第一原発地下水放出 浜通り首長安全を風評対策要望http://www.minpo.jp/news/detail/2014052215824

「東京電力福島第一原発事故の汚染水対策として21日に始まった地下水バイパスの放出について、浜通りの首長からは、排出基準の順守や風評を招かないための対策などを求める声が相次いだ。
 いわき市の清水敏男市長は「第三者機関による監視を含め、しっかりと取り組んでもらいたい」と注文した。
 南相馬市の桜井勝延市長は「汚染水の増加防止のための対策としてはやむを得ないものと考えている」と理解を示した。
 広野町の遠藤智町長は「多核種除去設備(ALPS)のトラブルの原因を早急に解明し、万全な体制を構築することが必要だ」と指摘した。
 楢葉町の松本幸英町長は「安全に行い、風評につながらないよう万全を期してほしい」と求めた。
 富岡町の宮本皓一町長は「廃炉に向け一歩前進した。透明性を持って放射性物質濃度を測定することが大切だ」と語った。
 双葉町の伊沢史朗町長は「町民の不安払拭(ふっしょく)に努め、安全最優先で作業に当たってもらいたい」と述べた。
 浪江町の馬場有町長は「復興のシンボルとなる請戸漁港の復旧工事が始まり、これからという時。動向を注視していく」とした。」

⇒第三者機関による監視、排出基準の順守や風評を招かないための対策、多核種除去設備(ALPS)のトラブルの原因を早急に解明、透明性を持って放射性物質濃度を測定

 生簀を造って魚介類の汚染状況を調べることが風評被害の払拭に有効かと思われます。

ATOMICA
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=01-04-03-02
(一部割愛しました。)

原子力発電所からの温排水の利用 (01-04-03-02)
「<概要>
 日本の原子力発電または火力発電の復水器の冷却は海水に頼っており、そこからの温排水は、海水より7℃温度が上昇している。温排水の利用方法は、それが放出された海域で温排水による海水の温度上昇、取放水による海水の撹拌作用および交換作用を利用した魚介類の養殖、海に放出される前の温排水を利用した養殖池での魚の種苗生産および成育、または熱源としての利用などがある。養殖池による温排水養魚は、全国の原子力発電所で実施されているが、それ以外の利用は開発段階にある。欧米の内陸部にある発電所の温排水は15~20℃水温が上昇しており、その活用範囲は更に広く、フランスでは温室での花卉(かき)、野菜栽培に広く利用されている。・・・」


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