水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

原爆投下された広島、長崎のがれき処理はどの様に行ったか?について調べました。

2012-11-06 | 環境放射能関連

11-06投稿

 3.11原発事故の放射能漏洩による環境汚染およびそれに伴う被爆の危険性に関して、無知であったが故に、さまざま放射能漏洩に係る数次災害をインターネットによって調べて断片的に投稿してきました。

 既報「環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る今までの記載の整理」にて記録したように、個人的には放射能の影響度が現状どのようになっているのか、定量的な分析結果、放射能漏洩の量および質の把握について不詳につき、既報「環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その28:焼却炉のフィルターをくぐり抜ける放射能)」などが公開されると、どのくらい内部被曝などに影響するのだろうか杞憂している昨今です。

既報「環境放射性物質が影響する諸悪について」で記載したように、

地下マグマ、宇宙、原発、核実験などから環境中に放出されてきた

巨大なエネルギーを持つ放射性物質量および質、比率は不詳ですが、

 原点にもどって、3.11原発事故、チェルノブイリ原発事故と比べて、原爆投下された広島、長崎の放射能の拡散量は小さいとは思われますが、原爆投下された広島、長崎の「がれき処理」はどの様に行ったか?に係る記載を調べました。

YAHOO知恵袋http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1083390820

放射能を含んだ震災がれき処理が問題になっておりますが、原爆投下された広島、長...

(一部割愛しました。)

「・・・放射能を含んだ震災がれき処理が問題になっておりますが、原爆投下された広島、長崎のがれき処理はどの様に行ったのでしょうか? 放射能の危険など知らなかった日本がとった処置ご存じならば教えて下さい。2012/3/13 

ベストアンサーに選ばれた回答

「まずは「天然ウラン」を採掘しますよね。

〔天然ウラン〕
A『ウラン235』〔含有率 0.7%〕+B『ウラン238』〔含有率 99.3%〕
で構成されますが 熱中性子による核分裂反応を生じるのは
ほとんどが『ウラン235』〔含有率 0.7%〕のみと考えてください。

この『天然ウラン』を
ガス拡散法や遠心分離といった方法により
〔天然ウラン〕のA)『ウラン235』とB)『ウラン238』を
一定割合で分離させA)『ウラン235』の濃度を
利用目的にあわせて変化させます。

A-1)「高濃縮ウラン」〔『ウラン235』の濃度:20%以上〕
A-2)「低濃縮ウラン」 〔『ウラン235』の濃度:0.7%以上20%未満〕
A-3)「減損ウラン(劣化ウラン)」〔『ウラン235』の濃度:0.7%未満〕

この
A-1)「高濃縮ウラン」〔『ウラン235』の濃度:20%以上
が原爆を筆頭にその他として原子力潜水艦&原子力空母
大学の研究用原子炉等で使用されます。

この
A-2)「低濃縮ウラン」 〔『ウラン235』の濃度:0.7%以上20%未満
が一般的な原子力発電所〔「軽水炉タイプ」〕で使用されます。

つまり、両者の差と言えば、単に『ウラン235』の濃度の差に
過ぎません。

後はウランの総量の差ですね。

広島型原爆〔ウランタイプ〕:800g
長崎型原爆〔プルトニウムタイプ〕:6kg

に対して

福島第一原発施設内
〔1号機~6号機の「原子炉」「燃料プール」「共用プール」〕
の全ての核燃料を併せると
広島型原爆の約318万倍の「総量」に相当します。
⇒3号機のみですと、長崎型原爆の約3万倍の「総量」

「放出量」に関しては
東電発表の「77万テラベクレル」とか、
(セシウム量から換算した)広島型原爆の168個分
東大児玉龍彦教授が指摘した〔熱量から換算した〕
広島型原爆の29.6個分
京大の小出助教の指摘する
〔チェルノの広島型原爆の500個分に比して〕
広島型原爆の200個分〔約4割〕とか様々言われていますけど、

原発周辺・土壌汚染の状態から
<福島第一原子力発電所から80km圏内の
セシウム134,137の地表面への蓄積量の合計>

チェルノブイリ :148万~380万ベクレル/平方メートル
ベラルーシ : 55万5000ベクレル/平方メートル
福島 :300万~3000万ベクレル/平方メートル


チェルノブイリ(原発周辺):148万ベクレル/平方メートル
福島(原発周辺):1120万ベクレル/平方メートル
福島(80km地点の福島市):438万ベクレル/平方メートル

七沢潔氏〔NHK〕の再調査結果から、
チェルノブイリ〔広島型原爆の500個分〕の約8倍、
つまり広島型原爆の4000個分あたりが現状に最も近いと思われます。
〔⇒つまり、現状の外観上の醜さ&深刻な土壌汚染でも
総包含量の1%も放出されていないと思われます。

(なお、長崎型原爆はウラン型ではなくプルトニウム型なので、
MOX燃料の点を考慮しても放出量の比較は不可能かと。)
〔参考〕
「MOX燃料 3号機」の場合は
ウラン:プルトニウム=1:1
「3号機」以外の場合は
ウラン:プルトニウム=7:3
ですので、単に前者の方が
プルトニウム(α線)被害の比重が
大きくなるだけかと。
その他のリスクはほとんど同じでは?
長崎型原爆も類似の考え方が可能かと。



つまり、厳密には
広島・長崎の原爆は、地上600 m(広島)、503 m(長崎)の高度で
爆発し巨大な火球となり上昇気流によって上空に押し上げられ
爆弾の中にあった核物質の 約10%が核分裂を起こし
残りの90%は火球と共に成層圏へ上昇したと考えられているわけですが。

この点を考慮しても、

広島型原爆〔ウランタイプ〕:800g
長崎型原爆〔プルトニウムタイプ〕:6kg

の約10%分の「放射性降下物(フォールアウト)」
広島型原爆〔ウランタイプ〕:80g
長崎型原爆〔プルトニウムタイプ〕:600g


に関しては、その絶対量の少なさから
〔特に入市被ばくが懸念された「2週間」~「数ヶ月」〕
残留放射線の影響の強かった爆心地に焦点を絞ればよく、
「物理学的半減期」を考慮しても、
福島原発やチェルノと比しても絶対量が圧倒的に
少なく、約半年~1年という自然浄化期間でも十分
対応できたのではないかと予想してます。
つまり、除染はしなくとも
「約半年~1年という自然浄化」=「希釈効果」
に委ねれば十分対応できたのではないかと思われます。

また、チェルノブイリの時もそうでしたが、大気汚染は
一般的には約2週間で約1000分の1に拡散減衰すると
言われています。

ご参考までに事故前の2009年度のデータ
〔土壌(0~5cm)中のCs-137の調査地点と測定値(2009年度 年間平均値)〕
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/01/0101flash/01010522_2.html
広島県〔広島市東区〕は事故前は「約3.6ベクレル/kg」

原爆の残留放射能の影響がほとんどないのがお分かりかと。
また、全国で差があるのは、主として、過去の核実験やチェルノ事故の
影響がジェット気流の影響で拡散されたからです。・・・  」

「・・・環境中への拡散量チェルノブイリ〔広島型原爆の500個分〕の約8倍、
つまり広島型原爆の4000個分

爆弾の中にあった核物質の 約10%が核分裂を起こし
残りの90%は火球と共に成層圏へ上昇したと考えられているわけですが。
約10%分の「放射性降下物(フォールアウト)」
広島型原爆〔ウランタイプ〕:80g
長崎型原爆〔プルトニウムタイプ〕:600g

福島原発やチェルノと比しても絶対量が圧倒的に
少なく、約半年~1年という自然浄化期間でも十分
対応できたのではないかと予想してます。
つまり、除染はしなくとも
「約半年~1年という自然浄化」=「希釈効果」
に委ねれば十分対応できたのではないかと思われます。

また、チェルノブイリの時もそうでしたが、大気汚染は
一般的には約2週間で約1000分の1に拡散減衰すると
言われています。」という。

⇒原発事故は広島型原爆〔ウランタイプ〕80gの例えば4000個分ということは、核分裂した放射性元素320kgが陸海空の環境に漏洩したということでしょうか?1Bqは1秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量 とすれば、桁違いに大きくなるが・・・。

*(放射能単位の定義)他<<詳しく見る>>
・1モル中に6.02×10の23乗の原子

・1eV:電子1個を1Vの電位差で加速したときのエネルギー
1Bq:1秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量
・1Gy=1 J/kg:物質1 kgあたり1Jの吸収があったということ 
・1Sv=1 J/kg:α線:20、中性子線:10、X線,β線,γ線:1
 の線質係数を掛けるため[Gy]とは別もの

(数値の単位) 
 
k(キロ)10の3乗、 :10の4乗、  億:10の8乗、
百万:M(メガ)10の6乗、 10億:G(ギガ)10の9乗、
 兆: T(テラ) 10の12乗、京:10の16乗 :10の20乗


関連投稿:環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る今までの記載の整理

参考投稿:(その8:今までの漏洩情報の現状整理)

環境中の放射線量測定値のばらつき要因に係る考察('11-06-30~)

「・・・'11-06-13
takedanet.com 2011年6月12日 15:00
原発事故中間まとめ(5) 国民が背負ったベクレル
<<本文を読む>>
福島原発から上に漏れた放射性チリは、約70京ベクレル。に流れた方はハッキリしないが10京ベクレル程度と考えられる.
 つまり、福島原発から環境へ漏れた量はおおよそ100京ベクレルだった。
この量を少し落ち着いて考えてみよう。
福島第一原発には1号機から4号機まであった。1号機、2号機、3号機は運転中だったので、原子炉の中に合計6亥4000京ベクレル(亥は本当は土偏で、ガイと呼ぶ)、プールに1400京ベクレルの放射線量があり、4号機は原子炉の点検中で、原子炉の中はゼロ、プールが2100京ベクレルだった。つまり、原子炉に6亥4000京、プールに3500京だから、合計6亥7500京ベクレルの放射線量があった。・・・ 




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1 コメント

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長崎原爆 瓦礫処理 (papalagi)
2014-03-08 00:47:18
瓦礫処理に、周りの地域から動員され手作業で行われたそうです。私の実家は島原でしたが、亡くなった祖父も動員されたそうです。
原爆投下まもなくのことだったそうです。
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