'14-04-23投稿
既報大気圏の水の偏り、性状変化と天変地異・異常気象との関連に係る参考情報と雑感(2014-04-21) にて記載しましたが、
個人的には、世界各地、特に、北半球にて大量に発生している大気汚染物質(砂塵、PM2.5などのエアロゾル)が 風向きの変化によって未曾有の地域にも飛散して、雲の核となることによって、大気圏において温室効果を支配する水の偏り、性状変化が増幅されたことが原因か?と思っています。
世界の砂漠化の現状
引用:鳥取大学乾燥地研究センター
砂漠化の原因・現状
http://www.alrc.tottori-u.ac.jp/japanese/desert/genin.html
(google画像検索から引用)
天変地異・異常気象の真因の究明を目的?として、世界各国にて数多くの観測衛星を 打ち上げて、赤外線、マイクロ波を吸収して発熱効果のある温室効果物質(水、CO2、メタン、オゾン、エアロゾルなど)の実態を調べています。
>>詳しくは
その中でも、
MIMICによる赤外線など電磁波を利用した大気圏の水の偏りの観測
は有効な方法と思っていますが、実際どのように赤外線、マイクロ波を照射して大気圏のどのような高さまで可降水量を観測しているのか?個人的には不詳ですが、MIMIC-TPWの降水可能な水分量、雲などの分布も変化すると思われます。
MIMIC-TPW>>詳しく見る
大気圏に存在するさまざまな物質からなるエアロゾル(微細粒子)が核となって、水蒸気が雲となるわけですが、海上の雲が減ると温暖化が進む?という。
雲といえば、
東京大学大気海洋研究所
地球表層圏変動研究センターによれば、
「◇ Cloudsat(クラウドサット)
Cloudsat衛星は、CALIPSO衛星と共に、2006年にNASAが打ち上げた地球観測衛星です。いずれも、「A-TRAIN」と呼ばれる同じ軌道を列車のように周回する地球観測衛星群(その他に Aqua, PARASOLおよびAura)の一つです。
Cloudsatは、ミリメーター波のレーダーを搭載し、雲の分布やその鉛直構造および雲の光学的特性を観測することを目的とし、雲を構成する雲粒や氷晶、非常に小さい水滴を検出します。
雲形や雲量分布の変化は、温室効果ガス、人為的なエアロゾル、その他の地球規模の気候変動の要因の変動から予想される気候変化よりも、地球の放射収支に大きな影響を与えると考えられており、 Cloudsatの観測データやCALIPSOと併用して解析されたデータは、気候モデルによるシミュレーション結果の検証のために多くの研究者に利用されています。
ここでは、Cloudsat Data Processing Center で配布されているCloudsat衛星データから各軌道ごとの反射強度の鉛直分布を画像にして紹介しています。
<データベース記載例>
CLOUDSAT Archives
August, 4, 2007
・・・ 」という。
本文を詳しく読む
一般的に温暖化は温室効果ガス、物質によるためというが、はたしてどのようなメカニズムなのでしょうか?
興味ある記載を見つけたので以下に紹介します。
ナショナルジオグラフィック ニュース
海上の雲が減ると温暖化が進む?http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140106001
(一部割愛しました。)
「気候科学の最新研究によると、複数の気候モデルが予測する海上の雲量の減少は、今世紀中に摂氏3度以上の地球温暖化をもたらすという。この上昇幅は、従来の地球温暖化の推定値の中でも高いほうに属する。
「このレベルの温暖化では、多くの熱帯地域に人間が住めなくなり、低~中緯度にある森林の大半が別のものに変わってしまう」と、研究の主著者で、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学に所属するスティーブン・シャーウッド(Steven Sherwood)氏は述べる。
この変化は地球の「気候を恐竜時代に戻すか、それより悪化させる。それも、地質学的にはごくわずかな期間、1本の樹木の寿命よりも短い期間のうちに」とシャーウッド氏は述べる。
大気科学の分野では、温室効果ガスが倍増すると、大気温はどの程度上昇するのかという疑問に長らく取り組んでいる。この「気候感度」の推定は、気候における重大な問題となっており、今世紀中の温暖化の推定値は、低いものでは摂氏約1.5度から、高いものでは4.5度以上と幅広い。
推定値が上下する一方で、二酸化炭素濃度は上昇の一途をたどっており、20世紀の産業革命以前の平均値から約40%増加している。主な原因は化石燃料の燃焼だ。
シャーウッド氏率いる国際チームが手がけた今回の分析では、雲量に関する物理学の精度を高めることで、気候感度の推定値の幅を狭められると報告している。
◆温暖化で雲量が減少
研究が取り上げた海上の雲は、空の低層で太陽光を反射するため、地球温度を下げる効果がある。地球温暖化によって、今世紀は高温、低湿度の空気がより多く海上の雲と混じりあうため、雲量が減少し、その冷却効果も低下すると研究は示唆する。
「これはエレガントかつ重要な研究だ」と、ペンシルバニア州立大学の気候科学者マイケル・マン(Michael Mann)氏は述べる。
マン氏によると、この研究結果は大きな意味をもつという。なぜなら、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の2013年の報告書は、気候感度の推定値の幅を広げ、2100年までの推定温度上昇幅の下限値をこれまでより下げたためだ。
過去の気候パターンから考えて、「IPCCは判断を誤ったというのが私の見解だ」とマン氏は述べる。シャーウッド氏らの研究は、「その理由を厳密かつ物理的に説明している」という。
◆気候感度の論争に終止符?
「気候感度に関する長きにわたった論争は、これをもって終結すると宣言できるだろうか?」と、今回の研究の付随論評において、日本の国立環境研究所に所属する気候科学者の塩竈秀夫氏と小倉知夫氏は述べている。
「残念ながら、それはできない。シャーウッド氏らの研究は大きな進歩ではあるが、それでもなお疑問が残る」。
理由の1つとして、海上の雲量の予測精度が向上しても、それでは気候感度の推定値の変動幅の約半分しか説明できない。海氷や大陸上の雲がもたらす冷却効果については、なお不確実性が残る。
しかしマン氏は、気候変動科学の“不確実性”は、人類に都合の良いことより悪いことのほうが多いのではないかという懸念は、今回の研究によっていっそう増大すると述べる。「気候変動に絡むリスクを推し量るときには、最悪のシナリオを考慮しなければならない」。
今回の研究は、1月1日付で「Nature」誌オンライン版に発表された。 」という。