'14-03-21投稿、追加・修正
最近、わが国では山口県、福岡県、大分県、佐賀県でリュウグウノツカイ、新潟県、青森県でカグラザメ、兵庫県でダイオウイカなど普段、深海に生息している海洋生物が捕獲されたり、打ち上げられたりしています。この原因は海水温変化が影響しているのではと言われていますが、個人的には、水の汚染の影響もあるのでは?と思っています。
海洋生物のみならず、このような生態系の異変は別報の引用によれば、水中生物にも発生しているという。
ナショナルジオグラフィック ニュース March 13, 2014
奇態な藻の大量繁殖、温暖化が原因?
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140313004
「「ディディモスフェニア・ゲミナータ(Didymosphenia geminata)、通称「ディディモ(didymo)」。北米原産の珪藻類の一種で、川や湖の底一面を覆い尽くす。その姿形から“石の鼻くそ(rock snot)”の異名を持ち、その生息域が地球全体へと急速に広がりつつある。最新の研究結果によると、気候変動が大量発生の原因だという。・・・ディディモは、ここ数十年の間に米国、ニュージーランド、南アメリカ諸国などを含め世界中に広がった。専門家はまず、アウトドア愛好者に疑いの目を向けたという。胞子が衣類や道具に付着して海外から持ち込まれ、河川で繁殖したという筋書きだ。 ・・・」
この異変と逆な現象とも思われる北米で最も嫌われている侵入外来種魚がミシシッピ川上流で発見され、分布の拡大が懸念されるという。
ナショナルジオグラフィック ニュース March 20, 2014
四大家魚、ミシシッピ川上流にも侵入
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_
article.php?file_id=20140319003&n_gadget=0000
「アメリカ地質調査所(USGS)の研究チームは先週、北アメリカで最も嫌われている侵入外来種がミシシッピ川上流で発見され、分布の拡大が懸念されると発表した。「アジアン・カープ(アジア産のコイ)」は過去20年以上にわたりアメリカで繁殖し、生息域を広げてきた。しかし、USGSの侵入種科学アドバイザー、シンディ・コーラー(Cindy Kolar)氏によると、今回意外な場所から発見され、科学者らは驚いているという。
同研究所の研究者が昨年、ミシシッピ川上流のウィスコンシン州リンクスビルで採取したサンプルに、孵化間近の後期胚を含むアジアン・カープの卵が見つかった。これまで確認されていた繁殖地より400キロも上流だ。 中国原産のハクレンまたはコクレンと見られるが、どちらも成長すると1メートル、体重50キロを超える大型の魚で捕食動物もいないため、環境保護関係者には心配の種だ。大量のプランクトンと水生植物を餌とし、他の生物種に多大な影響を与える。趣味の釣り人達も、釣る魚がいなくなってしまうのではと心配している。
このため、連邦政府および州政府は巨額の費用を投入し、電気バリアや水鉄砲、匂い付きルアーなどの様々な手段を使ってコイの繁殖を食い止めようと対策に当たっている。
◆アジアン・カープとは?
アジアン・カープは、中国で「四大家魚」と呼ばれるコクレン(Hypophthalmichthys nobilis)、ハクレン(Hypophthalmichthys molitrix)、ソウギョ(Ctenopharyngodon idella)、アオウオ(Mylopharyngodon piceus)を含むコイ科淡水魚の総称である。金魚や錦鯉、原種のコイ(Cyprinus carpio)もこの仲間だ。コイはすでに100年以上も前から、侵入種として北米大陸の広範囲の水系に定着している。
今回ミシシッピ川で発見された卵は、コクレンもしくはハクレンのもので、いくつかはソウギョのものである可能性もあるという。
アジアン・カープは数十年前からミシシッピ川を北上している。1970年代に南部で池の浄化に役立てようと導入されたものが水産養殖施設から抜け出したと考えられている。
一般的なコイよりも美味しいとされ、アジアでは重要な食料として千年以上前から養殖されている。米国では、増殖を食い止める対策の一つとしてアジアン・カープを捕まえて食べるよう呼びかける生物学者が増えてるが、効果はまちまちだ。
◆五大湖は安全か
アジアン・カープの増殖に関して特に心配されるのは、釣りや観光の要所である五大湖へ侵入や、環境への影響の大きさだ。シカゴ川には数百万ドルを投与して侵入を防ぐ柵が設置されたが、侵入は時間の問題と考える人も多い。
2012年、五大湖への支流であるサンダスキー川で、漁師が4匹のソウギョを捕獲した。
コーラー氏によると、リンクスビルで卵が発見されたからといって、それが必ずしも五大湖への侵入を意味するわけではない。この地域は源流に比較的近く、基本的にそこで行き止まりになっている。
しかし、アジアン・カープの増殖を懸念することには正当な理由があるという。「アジアン・カープの生息場所では魚類個体群に変化が見られる。五大湖へ侵入すれば、問題が生じることは間違いないだろう」と同氏は話している。 」という。
深海生物の出現、奇態な藻の大量繁殖ならびに今回の四大家魚の話題を知るにつけて生態系の異変によって、その棲息域の変化の真因の究明が望まれますが、
単に地球温暖化による影響のみならず、
水の汚染、性状異変をもたらす要因として、
1)海底の酸性化(二酸化硫黄(SO2),硫化水素(H2S),塩化水素(HCl)などのガスが海底で発生)、2)環境放射能の励起現象(→海中微生物の損壊、局所の海水温度の上昇)、3)オゾン(O3)による酸化(地殻の振動・摩擦によって発生)、4)メタンの発生(海底に生息する微生物(古生菌など)の異常繁殖)、5)地電流の変化(地磁気の変動に伴う電磁誘導)、6)磁気の反転(海底火山活動)、7)マイクロプラスチック(石鹸、スクラブ洗顔料、シャワージェルなどの化粧品や洗浄用品)
を既報にて妄想していましたが、水の性状異変による生態系の撹乱もあるのでは?と個人的には想われます。
参考関連投稿:
リュウグウノツカイが山口、北九州市、大分、佐賀でも発見という。黄砂の飛来の影響にも着目が必要か?(2014-03-19)
加えて、水中生物の生態系の異変の要因として、さまざまな汚染物質が吸着されている黄砂の海域へのフォールアウトによって、海底への黄砂の沈降による深海の海水汚染のみならずの河川・湖沼の水汚染もあるのでは?と想われます。
ちなみに、黄砂の発生源である砂漠は世界各地に分布していますが、
世界の砂漠化の現状
引用:鳥取大学乾燥地研究センター
砂漠化の原因・現状
http://www.alrc.tottori-u.ac.jp/japanese/desert/genin.html
偏西風によって世界各地で発生する砂塵が汚染媒体として影響していることが妄想されます。
黄砂は既報研究者が警告北京のPM2.5濃度は「もはや核の冬」というが、黄砂に吸着して影響もあるという。の引例
黄砂はなぜ春に起こる? 「微生物の箱船」との指摘も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140301-00000007-wordleaf-sctch
によれば、「大気中に舞い上がった黄砂粒子のうち、粒径が10マイクロメートル(1マイクロメートルは1ミリメートルの1000分の1)以上の比較的大きな粒は重力によってすぐに落ちるが、それよりも小さな黄砂の粒子は、偏西風によって遠くまで運ばれる。中央アジア起源の黄砂粒子が太平洋を横断し、北米大陸やグリーンランド、さらには欧州アルプスまで到達したとの報告もある。」という。