『地下鉄に乗って』 浅田次郎著 講談社文庫
永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された”過去”に行ったため・・・・・
思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。 解説より

主人公の3兄弟の軌跡。地下鉄の階段を上がったところから、タイムトリップして、思い出したくもない過去へと迷い込む。偉大な父親と兄との葛藤。そんな過去も今では懐かしい。浅田の代表作に「ぽっぽや」があるが、彼はきっと乗り物が好きなのかも。兄を奪った地下鉄に勇気をだして乗り込む。ここから彼の新しい人生が再スタートされる。昔、味わった様々な苦労も振り返れば笑顔で話せる。人生とはそんな繰り返しなのだろう。


今朝も雨・・・あっという間に7月も終わる。一日一日が無意味に過ぎていくのが勿体ないと思いつつ、何をするべきかもわからない。
各地で発生する豪雨に驚き、災害に合われた人たちの心境を思いやると、慰めの言葉もない。立ちあがる日の早く訪れますように祈るばかりである。