年末から腰痛が再発したので、お正月の予定はすべてキャンセルして、
読書で過ごすことにした。
『無花果の森』 小池真理子著 新潮文庫
小雨の降りしきる午後、夫の暴力に耐え切れなくなった新谷泉は、
家を飛び出した。隠れ場所を探して、ごくありふれた地方都市に降り立った彼女は、高齢の女性画家に家政婦として雇われることになった。
降り続く雨の中、時間だけが静かに流れゆく日々を過ごしていた泉は、
思いがけない人物に会う。
追い詰められすべてを失った男女の愛と再生の物語。
芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
・・・ 後書きより抜粋
またまた手にした小池真理子の小説。
DVの恐ろしさの表現には信じがたいものがあったが、
登場人物が少なくそれぞれの人物の闇の心を
深く堀りさげ、生きることの難しさと再生する力を物語る。