夕庵にて

スマホでパチリ・・・
ときどき写真と短歌を

蝉の衣 (せみのきぬ)

2019年07月30日 | 短歌

雨上がり軽やかなりし蝉の衣樹につかまりて魂(たま)あるごとし teto

蝉の一生ほど刺激的なことはない。幼虫は土の中で樹の養分を吸って成長する。その間なんと6~7年間。時期が来れば穴から出て初めて当たった樹にしがみついて、羽化をする。蝉の一生をはかないとみるか、あっぱれとみるか、子孫を残すという大きな仕事をなし終え満足した姿は、腹を見せ空を見る最後の姿にあらわれている。どんな思いでこの夏空を最後に見たのだろうか・・・・たった10日間ほどの短い一生であるともいわれている。朝からいつものように大合唱が聞こえている。

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あさがお

2019年07月27日 | 短歌

梅雨明け宣言の後は早くも台風が三重県に上陸した。連日突然の大雨に驚くが、今朝も買い物の帰りは大雨。部屋内はいつも除湿をしなければ気持ちが悪い。

絵日記のなつかし思い出朝顔はシアンブルーの色増して咲く teto

しばらく行けなかった公園にはむくげの花がしっとりと雨露を含んで揺れていた。

   

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祇園祭の長刀鉾

2019年07月26日 | 短歌

真夏の京都のお祭り。京都人は家中に居てもコンコンチキチンのお囃子が聞こえてくるとじっとしていられぬという。なかでもこの長刀鉾は一番先頭に立つ。鉾の先に疫病邪悪を払う大長刀をつけていることから、飾られているしめ縄を稚児(男の子)が断つ儀式が行われて先頭にたって33の鉾を引き連れての街を巡行することになる。

年々体力の低下を実感している身には特に京都の暑さは半端なく応えるのでTVで見ることに。鉾それぞれの歴史があり装飾が立派で毎年興味は尽きない。

無垢な瞳(め)をあぐ稚児舞いのしめ縄切り(なわきり)で長刀鉾はいま出発(しゅったつ)す teto

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沖縄音楽祭

2019年07月22日 | 日記

大阪歌舞伎座で真夏の沖縄音楽祭があった。古謝美佐子を中心に中孝介、やなわらばー,ウクレレジプシーのキヨサク、そして琉神の太鼓の迫力。

琉神6人の太鼓が腹に響く。圧巻はショーの幕開けに真っ白な大きなシーサー?が舞台中央にどっかと居り激しい動きやスローテンポな歌に合わせて動くのだが、なぜか神々しく波打つ長い毛の動きに目が離せない。悲しい歌には動きも少なく頭を伏せ、怒りの時には激しく頭を天向け、中に入ってる二人の息がぴったりであった。古謝美佐子ははじめて見たのだが、三線の弾き語りのスローテンポで独特の琉球音階のメロディーが流れる。そのいでたちも沖縄衣装に腰まであるグレイヘヤーをなびかせながら声量豊かなに島唄を歌う。たっぷり3時間のショーに満足。五木寛之は人を癒したり健康を促進する「高周波」と「ゆらぎ」をもつ稀有な存在でと絶賛するゆえんである。

   

写真はnetより拝借

 

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風蘭忌 前川佐美雄

2019年07月15日 | 短歌

歌人前川佐美雄の命日を追悼して風蘭忌が催された。場所は佐美雄のこよなく愛したふるさと、葛城の新庄図書館。風蘭は佐美雄の好きだった風蘭から名づけられた。

講演者は京都造形芸術大学名誉教授、宗教学者の中路正恒氏。

                  

春がすみいよよ濃くなる真昼間のなにも見えねば大和と思へ 『大和』 

鑑賞は国家的社会情勢の背景、宗教性、ドイツの哲学者ニーチェからみるこの一首の奥深さの鑑賞にただただ驚くことだった。この1首の歌の解釈はそれぞれだろうが、作者の心の神髄にまで入り込まなくてはならないのだろう。教授とはまた京都の歌会で会う機会もあることなので、お話を聞くことにしよう。

今夜は冷製パスタ、夏にはピッタリなスパで完熟トマトの酸味が美味しい。シシャモと三度豆の天婦羅。塩こしょうでいただく。

 

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