出絞（でしぼ）と花かんざし

『出絞と花かんざし』　　佐伯泰英著　光文社文庫

連日の暑さとオリンピックの声援と啼き始めた蝉の声からすこし離れて文庫本へ逃げる。一冊読みきりなので取り組みやすい。

京都北山の北山杉の里・雲ケ畑で、六歳のかえでは母を知らず、父の岩雄、犬のヤマと共に暮らしていた。従弟の萬吉に連れられ、京見峠へ遠出したかえでは、ある人物と運命的な出会いを果たす。京に出たい、芽生えたその思いが、かえでの生き方を変えてゆく。母のこと、将来のことに悩みながら、道を切り開いてゆく少女を待つものとは。光あふれる、爽やかな物語。

出絞とは北山杉のなかでも特別に値打ちのある杉で一山に三本くらいしか育たない。萬吉はその北山杉を使って宮大工に、かえでは祇園の舞子のかんざしを作る道へとそれぞれが進んでゆく。二人にかかわる人たちの暖かさが身に染みる。

以前、左右に林立する北山杉を見ながら冬のドライブをしたことがあった。

冬は雪に埋まる寂しい北山。

北山杉を砂で磨くのは女性たちの仕事だ。ツキノワギマ、鹿、猪、サルの野生動物が生息する。通り過ぎる車は数台しかなかった。

日中は体を動かすのも億劫になりクーラーの部屋でゴロゴロする日が続く。

散歩は言い訳程度にほんの近くだけ。向日葵が今日の暑さに耐えてやっと咲いている感じだった。

2020東京オリンピック開催！！

オリンピックは延期になってから今まで紆余曲折の道もありながら、なんとか開催日を迎えた。コロナ禍で開催とはとみんなが首を傾げたものだ。先駆けて女子のソフトボールの２勝、サッカーの1勝と金メダルを目指して選手たちの熱い戦いが繰り広げられる。そうなると日本を応援したくなるのは当然のこと！しばらくはテレビから目が離せない。

うだるような暑さの中めげることなく今年も庭に百日紅が咲き出した。これから秋口まで咲き続ける。

さるすべりあるかなきかの風に揺れままに生きよと薄きくれない　　                                                                                                    teto

民家の庭に見慣れない花？を見つけたので、写真に撮って調べてみると名前は鬼アザミ、要注意、外来生物、鋭いとげ、原産はヨーロッパ、穀物の輸入品と一緒に入ってきたらしい。見つけるとすぐに駆除するようにとあった。好きなあざみではあったが、こんなに花後は変化するとは知らなかったし、見たこともなかった。和名のアザミとは区別されているのだろう。

     

元興寺の石仏と桔梗

奈良、元興寺の桔梗を撮影にと思ったが、この猛暑では出ることが出来ない。事実昼間に道を歩く人は誰一人として通っていなかった。４年前の蔵出しから

 

 

 

 

　　　　　　　　　

 

 

　　　　　　　　　

 

 

 

 

ここ桔梗が終わると地蔵盆が始まる。秋の予感。

オニユリ

散歩の道で出会ったオニユリ。強烈な朱色で目を引く。

しっかりとむかごがついている。

また、知り合いからコロナ見舞いのアンスリュウムの見事な鉢植えが送られてきた。葉っぱも花もつやつや光っている。何か油でも塗ったような～

　　

     

今日はゴーヤの佃煮を炊く。大きなゴーヤは２５０グラムで醤油、砂糖、酢で煮詰め、最後にかつおぶしといりごまで完成！さっと湯がけば特有の苦みも飛んで美味しくいただける。暖かいご飯にお箸がすすむ。

欲しそうにルイがソファーの隅でじっと見ているが、君にはあげられない！

奈良 西大寺の蓮

奈良の薬師寺、唐招提寺、喜光寺、西大寺がロータスロードとして観光案内されている。何故か西大寺の蓮だけが見ていないので、出かけた。

青銅の高くそびえる観音様の傍に蓮苑があった。

　　

　　　　　

途中から雨になり早々にお寺をあとにした。今年は早かったのか、花数は少なかったようだが、雰囲気だけは掴めたかな・・・

梅雨明けと共に猛暑の毎日、しばらくは日中は外に出ないでおこう。