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四季折々に庭に咲く草花やバラ、クレマチス、山野草などを紹介しています。

新鉄砲百合談義

2019年09月07日 | 山野草&野の花

我が家に遊びに来た友人が新鉄砲百合を見て、こんな話をしました。

「うちの庭にもね、この百合、植えたわけじゃないのに、咲いているのよ」

「肥料が効いているのね。花がいっぱい」

「不思議よね。百合って球根植物でしょう。なのに、これを抜いたら球根がついていないのよ」

別の友人はこうもいいます。

「最近、この百合道端でもよく見かけるようになったよね。」

「鉄砲百合の葉は、もう少し幅広だし、もう少し葉の色も明るめでしょう」

「鉄砲百合は球根でしょう。花の咲く時期も初夏だし、鉄砲百合じゃないよね??」

「この百合の花の名前、わかる?」

そこで、私はすかさず、「多分この百合と、みんなが言っている百合とは違うものじゃないかな」

「この百合は高砂百合と言うのよ」

「見て、見て、花びらの外側に赤い筋が入っているでしょう。」

「多分、みんなが言っている百合は、新鉄砲百合のことじゃないかしら」

「あっちで咲いている百合が新鉄砲百合よ」

「花びらの裏側を見ると、赤い筋が入っていないの。花の根元のところが若干赤みを帯びているけど、これが新鉄砲百合と言うのよ」

「あら、先ほどの百合と同じかと思っていたわ」

「花にまるっきり赤みの入らないものが、ちょっと前まで咲いていたんだけど。

それを見たら、植えた覚えのない百合が新鉄砲百合と同じ百合であることが分かったのにね」

今年1年目の草丈の低い新鉄砲百合は、すでに散ってしまっているので、写真はありません。

「新鉄砲百合であっても、どちらの親の特徴がより強く表れるかで、花も葉色も微妙に変わるみたいよ」

実はかつて、私も我が家の庭に植えた覚えがない高砂百合に似た百合の花を見て、不思議に思って、ネットで検索したことがありました。

そこで知り得たことを友人らに話して聞かせました。

「新鉄砲百合は、高砂百合と鉄砲百合が交配してできた品種でね、この新鉄砲百合は繁殖力がとっても強くて、花がらを摘まないでいると種ができて、それが風に乗って、落ちた先で花を咲かせているのよ」

「それが自家受粉して種ができ、条件が良ければ1年後には開花するものもあって、今や野生化してどこでも見かけるようになったというわけよ」

「だから、我が家では、花が終わったらすぐに摘み取って、球根を太らせるようにしているのよ。肥料をたくさんやっているわけじゃないのよ。球根ができると花もたくさん咲かせられるようになるんだわね」

ここで、友人から「えっ、うちの百合(新鉄砲百合)には、根っこだけで球根なんかなかったけど?」

「百合は、種がつくと球根が消えてしまうという性質があるそうよ」

「野生化したものは、種をつけるから、1年草になっちゃうのよね」

「世代交代の前に、よい花をたくさん咲かせるには、種をつけさせないことね」

友人との花談義で、百合=球根植物という概念が私たちに深く根付いているんだなぁと、思いました。

ここで、高砂百合について、少しだけ付け加えさせてくださいね。

高砂百合は台湾原産の野生種で、 「台湾百合」とも言われています。

また、テッポウユリに似ていることから 「ホソバテッポウユリ」とも呼ばれています。

庭の高砂百合は、母から譲り受けたものです。

そして、うちの新鉄砲百合は、園芸家が鉄砲百合と高砂百合をかけあわせて作った園芸種の方ではなく、どこからか飛んできた野生種です。

ですから、自然交雑していく中で、微妙に変化しているかもしれません。

新鉄砲百合については、これぐらいにして、もう一つ野の花を載せました。

多分シロヨメナだと思うのですが、間違っていたらごめんなさい。

野原を散歩していると、似たような花が何種類か見るけど、この花はそれらの花の中で最も小さな花を咲かせ、しかも花つきがとっても良いのです。

4~5年位前に、タロちゃんと散歩をしていて、あまりにも綺麗なので土手沿いから抜いてきちゃったものです。

今年もまた咲いてきました。

 

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ありがとうございました。

 

 

 

 

 

コメント (6)
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