![]() | 生命保険のカラクリ (文春新書) |
岩瀬 大輔 | |
文藝春秋 |
保険のからくりが平易に説明してあり、理解しやすい。
保険のもともとのもつ意味
保険商品の種類と特性
保険会社によって、異なる利率や保険手数料の仕掛けなど
読めばなるほど理解できる。
解りづらい生命保険商品であるが、定期、養老、終身と大きくは
3種類でそこに医療などの組み合わせと理解すれば、商品特性
のイメージが沸く。
保険も掛け捨てと貯蓄型と種類大きくはあって、掛け捨ては
基本的にお安く、貯蓄型は高い。
半分保証を買うので、掛け捨ては全額、貯蓄型は一部の費用と
保険会社の手数料という名目で、人件費や販売管理費、設備投資
などのコストに転化される。
保険会社は、商品、サービスが在庫のようにあるわけではないので、
お金を集め、困った加入者へ保証を届けることが責務で
健全な加入者の相互支援という思想もと保証が成り立つ。
預かったお金の運用とその運溶益の還元など金融資産
の投資的な側面があって、その利益、不利益などの
配分の割合などが表してあって面白い。
生命保険というと、実態の会社は何をしているのかという
仕組みの解説なども面白い内容だった。
保険外車は金融業界のひとつのカテゴリーで経済のからみと
運用資産の安定性から投資会社としての顔があることを改めて
理解した。
首尾一貫して書いてあるのが、保険会社のコストや新サービス
の優遇などは、すべて契約者の保険料に含まれるということで
これは、端的に理解できることである。