goo blog サービス終了のお知らせ 

ロードバイクで走って読んでアウトドア

ロードバイク、ジョギング、Swim、読書、Flyfishing、キャンプ、テニス、PC、Zaurusで遊ぶ遊ぶ。

美しい日本の私 読後感

2025年04月24日 21時37分00秒 | 読書評

美しい日本の私 川端康成のエッセイ。
著名な小説家でノーベル文学賞受賞した偉大な日本の私である。

日本文学の持つ美。日本人の持つ美、目に見える
美しさ、魂の持つ美を文字で詳説していて、言葉、文字の
ひとつひとつが深い印象を与え考えさせられるものが多い。

文章表現が幾分固く感じるので、伝えたい事を捉えないと
眠くなる事があるが、書かれている日本人の深さが
現代ではだいぶ薄れているような気がして少々残念な
気分になる。本の最初の方は昭和初期、戦前戦後に
書かれたものが多いが読み進むにつれて昭和40年代に
近づくと文書の口語表現が現代に近くなり親近感が持てる。
何度か読み返さないと深みを解釈するとこに至らない
ような感じがして、時間を置いてまた開いてみようと思う。

救命センター カンファレンスノート 読後感

2025年04月11日 20時54分00秒 | 読書評


医療ドラマが大好きな私としては、気になるタイトルで
手にしてみた。実際の救命救急センターの部長医師が
執筆されているドキュメンタリー。
脚色、ドラマ化するような派手なストーリーは無い。

ドキュメンタリーならではの、リアリティがあって
それは日常に近い問題、懸案が並ぶ。そして医療従事者の
本質、現実的な思いが垣間見れる。

病気の原因、原理が優しく書いてあり、これもこの本の
特徴の一つ。凄く勉強になる。
医療用語は、難しいが思考への刺激になる。

シリーズ化されているようで他5冊ほどあるようなので
そちらも手にしたいと思う。

大河の一滴 読後感。

2025年04月01日 21時16分00秒 | 読書評

久しぶりに五木寛之氏の本を読んだ。
老齢作家のエッセイ。
戦前、戦後の厳しい時代を生き抜いた先人の深みと現代模様
の対比が綴ってある。
自分も昭和の真っ只中で育ってきた人種であるが、戦中を
過ごしてきた人生観と自分の持つ感性の薄さ、表層を
生きてきた人間との違いを印象付けさせられる。
そんな内容。再読したい一節は、あるが深く読み込むと
迷走しそうな感じもして、少し時間をおいてまた開いてみて
感じるものがあるか試してみる程度のもの。

はやぶさ2の真実 読後感。

2025年03月17日 22時40分00秒 | 読書評
はやぶさの帰還。10年くらい前のことのような記憶だが
日常社会で宇宙への関心が高まった時があった。
困難なプロセスとその対策、知らないところで並々ならぬ
尽力が行われていた。

個人的には、宇宙についてわかっていない事が多く
地球の成り立ちが紐解けるものが散在したいると
すると、興味をそそるものがある。

この本は、宇宙探索をする為の対応プロセスが割とわかりやすく
書かれていて、面白く読める。
探索衛星が小惑星に向かう推進方法、地球との通信方式は
興味深いものがある。

いちばん危険なトイレといちばんの星空 世界9万5000km自転車ひとり旅 2 読後感

2025年01月31日 09時08分00秒 | 読書評

世界を自転車で旅をする紀行文。
筆者の一番印象に残った場所、人、風景など、多くのテーマで
書かれている。

世界は、広く日本と異なるところ、人の風習、国民性などを
感じるエッセンスが散りばめられ、飽きることがない。

読み終わると、日本という国、国民性は、素晴らしいなと
純粋に思ってしまう。
そんなことを感じさせる本でした。

面白くて眠れなくなる植物学 タイトルほど面白味が...

2025年01月22日 08時37分00秒 | 読書評

Amazonプライムで入手。
植物への関心度合いで、読後感は、変わると思うけど
タイトルほど、面白味が私の場合は無かった。
植物に対して感心させられる事がたくさんあるのだなぁと新たな発見
がある本である。


義経じゃないほうの源平合戦 中間管理職の機微が面白い。

2025年01月22日 08時28分00秒 | 読書評

安直な歴史小説に思えるが、司馬遼太郎のような重たさがなく
軽い感じで読めるところが良い。
文体も現代口語のような
言い回しで、時代ものをあまり意識させない。

範頼の悲哀と中間管理職の何も出来ない感の表現は
安直に通じるものがあって、それはそれで面白い。

極限のトレイルランの読後感

2024年06月06日 22時36分00秒 | 読書評

トレイルランニングの第一人者、鏑木さんの著書。

ご自身がトレイルランニングを始めたきっかけと
トレイルランニングを日本に認知してもらうための
レース開催に向けての活動記録。

トレイルランニングに興味がある方には、面白く読める
内容かと思う。

一つの競技、スポーツをやり通すことは、人の一生に
大きな影響と変化をもたらす、そんな事をあらためて
感じさせる記録です。

トレイルランニングのノウハウは、そんなに多くは、
書かれていないですが、競技に取り組み、続けることへの
心情、強固な意思、体との付き合い方、そういうものを
考えさせられる出来事が綴られていて、個人的に、
共感できるものが多かったです。

ニューヨーク、雨でも傘をさすのは、私の自由 読後感

2024年05月21日 02時00分00秒 | 読書評

ニューヨークに移住した9年間の現地でのエピソードがたくさん
散りばめられた人間味溢れるエッセイ。ニューヨークと
聞くと、ひと昔前までは、まず危険という言葉がよぎり
日本人は、絶好のカモにされる的な被害妄想が先だった
けど、このエッセイを読むと、ニューヨーカーも人なのだと
ほっとする気持ちになる。1980年代私はニューヨークに対し
勝手な幻想を抱いていた。摩天楼、世界のビジネスの中心
音楽、エンターテイメント、人種は多岐に渡り、冷徹な
街の雰囲気、そんなものが混在しながらもタフに生きる
人々。人間の野心、野望みたいなものが見え隠れしながら
なんとか1日を乗り切るような場面が彼方此方で垣間見える。
勝手な妄想である。
そんな幻想は、クレイマークレイマーなどの映画、
Billy Joelのニューヨークを舞台にした音楽が土台になって
膨らんだ代物である。

筆者の移住してからの日常にまつわるニューヨーカーとの
小さな出来事、わずかなコミュニケーションから
体現したニューヨークでの生活の処世術。年を取った
私からすると、ほんとかなと思える暖かみある人との
やりとりが小気味良く、東京にもないようなホットな
日々が、幻想を壊していくのが面白く読めた。

他人のことを気にしない、生活をして、いろいろな事を
決定していくのは、自分で人としての基本的な軸があると
楽に過ごせる。そんな事を勘気する文書でした。
心が乾いたら読むと、じわじわ湧き立つものがあるかと
思います。

イチローの流儀 ストイックを感じる本

2024年05月02日 21時14分00秒 | 読書評

なかなか良い本だと思う。
尊敬の念に値するイチロー。
長年、日本、アメリカとプロの第一線で納得するプレーを
続ける為、重ねてきたプロセス。
自身の感覚を第一に信じて、状態を維持する姿勢。
感嘆に値する。微少な感覚の違いを補正する為の微妙な修正力。
ストイックな感覚感知。
こういうステップを重ねて積み上げた記録。記憶に残る
光るプレーは、いつまでも鮮明で色褪せない。

長い時間経過の中で、陥る苦境も自身の中に内在させながら
プレーに専念する思考は、凡人には想像がつかない。

そんな過程と結果を導き出す活動のパターンは、自分にとっても
参考にしたい指針である。

記者の密着した記録簿的なエッセイであるが、純粋に
気持ちを着く。

ブログランキング 

人気ブログランキングへ