寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第2544話) オカリナ

2017年12月18日 | 活動

 “定年退職後、一生続けられる趣味としてオカリナを習い始めて十年ほどになります。オカリナの魅力はその素朴な音色です。親しみやすく、「初心者でもできそう」と思って挑戦しましたが、意外と奥が深くて飽きません。現在は十二月の定期演奏会に向けて練習に励んでいます。
 一緒に練習している仲間は女性ばかりで十人ぐらいいて、私は唯一の男性であり、しかも最高齢です。皆で花見や食事に行くこともあります。老人ホームで懐かしい歌謡曲を演奏して入居している人たちに喜んでもらえると私たちもうれしくなります。
 先日、私が所属している合唱団が近所の老人ホ-ムで合唱を披露しました。出演時間が長かったため、歌の合間に私がオカリナを独奏しました。緊張しましたが、無事演奏することができました。オカリナのおかけで私の人生はより楽しく、充実したものになっています。”(11月28日付け中日新聞)

 岐阜県瑞穂市の中野さん(男・80)の投稿文です。オカリナなるものをボクはよく知らなかったが、昨日それを聴く機会を得た。ボクが会長を務める老人クラブ連合会主催事業で昨日「童謡に親しむ会」を開催した。子供から高齢者まで参加する世代間交流事業で、童謡を皆で学び、歌い、親しんだのである。約230人の参加があった。童謡を歌っている中間に、気分転換、息抜きに何かの催しが欲しいと言ったところ、オカリナ演奏が提案された。そして、14人でオカリナ演奏が行われた。素晴らしかった。好評だった。
 中野さんはそのオカリナを70歳の頃から習い始められた。そして、10人ばかりの女性の中でただ一人の男性として・・・更に最高齢として。この心意気を讃えたい。仕事の世界でも女性は多くなったが、仕事以外となると全く女性の世界である。昨日の「童謡に親しむ会」は、老人クラブ連合会の傘下に「童謡を歌う会」があって、その会の協力を得て実施できたことである。またこの会があってこの催しを思いついたことである。そしてこの会の会員は全員が女性である。それも70人もいる。全く熱心である。


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