寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2705話) 明るく許す 

2018年11月23日 | 活動

 “「注文票持って帰るの、忘れてるよ!」。料理を届けたウエーターに明るく声を掛けるお客たち。失敗を励ますおおらかなやりとりに、思わず笑ってしまった。
 「注文を忘れるレストラン」というインパクトのある名前にひかれ、北名古屋市のNPO法人「おれんじの輪」を訪ねた。認知症や物忘れの症状がある高齢者が接客するレストランで、間違ったメニューが届いても、怒らず見守ろうという趣旨だ。企画したNPO法人の江口照美理事長は「施設にいると、身の回りのことは全部やってもらう。でも自分で動くと脳の刺激になるでしょ」と話す。中には頼んだ通りのメニューが届き「間違えてくれても良かったのに」と残念がる男性客までいた。
 最近、認知症患者の家族や介護者が、ストレスや疲れから患者を虐待してしまうなど、暗いニュースが絶えない。しかし、正反対のおだやかな空間に触れ、こういう考え方が広がってほしいと思った。”(11月2日付け中日新聞)

 「モーニング」と言う記事欄からです。こんな発想があるのか、こんなことが許されるのか、小説かと思うような取り組みである。先日本を読んでいて、何でも試してみることが大切、と書いてあった。試してみた結果、このような記事にもなった。ボクも高齢者邁進中、高齢者の記事にはすぐに目が行く。もう何度も書いたが、高齢者には動くことが大切、認知症になっても同じである。認知症の人ほど、周りが支え合って動かすようにしなければいけない。動けば進行も抑えられる。こんな発想から始まった活動であろう。「注文を忘れるレストラン」とは確かにインパクトがあり、またいい名付けである。入った人は間違えられることを承知である。間違えられて怒る訳にも行かない。どんな間違いが起こってくるのか、密かに楽しみにしている人も出て来よう。本当に世の中は様々、いろいろ挑戦し、試してみよう。
 前回リセットのことを話題にした。ボクは徐々に仕事から遠ざかり、昨年6月で完全退職した。その後を心配したが、全く杞憂であった。今は気の向いたこと何でも取り組める。入っていける。することが様々になった。全く予定のない日は月に数日である。でも忙しいかと言われれば、ボクは忙しいとは言わない。予定はあっても1日数時間、半日くらいである。余裕はある。その間は畑仕事など外仕事に当てる。これからもドンドン試してみよう。老人は楽しく、まさにそんな気分である。


コメントを投稿