寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3065話) 昔のビデオ

2020年12月15日 | 出来事

 “山積みのビデオテープを片付けようと思い、近年ずっと取り外していたビデオデッキをテレビに接続してテープの中身を確認しました。三十年以上前にとりためたものばかりで、映画をはじめドラマや音楽番組などさまざまでした。出演者の姿は当然ながら若く、その昔は邪魔に思えたCMがとても興味深く思えました。今はどこにも走っていないような自動車が紹介されていたり、今もある商品の懐かしい宣伝だったり・・・。録画してある内容より面白いくらいでした。
 ビデオデッキ自体、完全に二十世紀の遺物といえますが、目の前にあるビデオテープの数々には思い出がたくさん詰まっているので捨てるに捨てられません。さて、どうしましょう。”(11月28日付け中日新聞)

 長野県宮田村の自営業・酒井さん(男・60)の投稿文です。撮り溜めたビデオテープを久しぶり見てみると、映画などよりもCMが興味を引いたと言う酒井さん。昔のものに新たな発見です。さてこの処分です。ビデオデッキももう昔のものになりました。どの世代も一生の間は変化の連続だったでしょう。ボクらのこの時代が特にかよく分かりませんが、それにしてもどこまで変わるのだろう、と言う感じです。
 ビデオデッキでは、ボクはまずソニーのβデッキを買いました。これがまずく、他のメーカーに圧倒され、まもなくなくなります。困りました。ボクは8ミリ映画を撮っていました。ほとんど家族写真や旅の写真です。これもなくなります。これはもっと困りました。でもまずいながらも自分でビデオテープに変換しました。お金を掛ければDVDに変換することも可能のようですが、そこまでして残す意味がるのだろうか。酒井さんが迷われるように、ボクも確信が持てません。今のところそのままです。ただ、写真はネガからSDカードに保存しました。だいぶ欠けていますが、これで十分の気もします。時代の変化と自分の変化、これを上手に乗り切るのはなかなか難しいですが、ここは知恵の出しどころでしょう。


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