寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3613話) 名前の通り

2024年01月13日 | 出来事

 “6年前に夫を亡くしてから1人暮らし。遅れぱせながらのわが喜寿の祝いとして11月上旬、子ども3人、孫4人と愛知県南知多町の日間賀島を日帰りで訪ねました。夫とよく旅したこの島を観光し、ふぐ料理に舌鼓を打ちました。わが家に帰宅したら、先回りしていた娘2人と孫2人が飾り付けを終えた玄関でクラッカーを鳴らして私たちを迎えてくれました。そこに次女の夫も加わって皆でケーキをいただきました。所用で来られなかった孫3人もそれぞれメッセージを寄せてくれ、皆から額に入った「感謝状」をもらいました。「幸せな子に」との願いで両親が名付けてくれたわが名の通り、私はとても幸せ者です。”(12月22日付け中日新聞)

 愛知県一宮市の主婦・伊藤幸子さん(77)の投稿文です。ここに一市民の幸せな家族があった、まずはそんな感想である。喜寿の祝いで、家族揃って日間賀島へ日帰り家族旅行。そして考えられる思考をこらしてのお祝い。それ程立派な、派手な、お金をかけた祝いでもない、でもここに幸せを感じる老母がいた。幸せを感じるときと言うのは、家族揃ってのこういうささやかな時でなかろうか。
 ボクの家では、金婚式の時も、喜寿の時もコロナ禍の中と言うこともあって、夫婦2人で食事に行っただけである。家族揃ってと言うのはできそうでできないのである。伊藤さんは、まさに自分の名の通りで幸せ者です。今年ボクは傘寿である。何か起こるであろうか。


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