“名古屋・栄の地下街で私よりやや年長とおぼしき女性が、買い物カートを持ち上げながら階段を上がろうとしていた。大変そうだったので、「持ちましょうか?」と声をかけて私は力-トを受け取った。ところがカートは意外と重かった。私が数段上がったら、若い男女のうちの女性が「持ちましょうか?」と言ってくれたので、その好意に甘えることにした。若い女性が力ートを持ち上げると、今度は女性と一緒にいた男性が「持ちましょうか?」と言い出して。皆で大笑いした
こんな親切のリレーがつながってカートを運び終えることができた。持ち主の女性は階段を上っている最中だったため、私が代わってお礼を伝えたら若い女性は笑顔で「いいですよ」と。私はほっこりした。”(4月11日付け中日新聞)
名古屋市の時任さん(女・81)の投稿文です。階段でカートを持ち上げる話である。第3665話の厚意リレーと同じような話である。時任さんは81歳である。その時任さんが、人のカートを替わって持ち上げようとされる。余程目に余ったのか、よく手を出されたと思う。する人はするのである。そして次の人は、それがまた目に余ったのであろう。今度も3人が関わった。小さな助け合い、やはりほほえましい。第3660話で、ボーイスカウトの一日一善の話を紹介した。このように関われればもちろんいい。でも関われなくても、そんな光景を見るだけでも1日何となく気分が良い。そんな気持ちで毎日を過ごせていければ、自分が助ける番も来よう。人助けは人のためではない、自分が気持ちよく過ごすためである。このことをもっと考えたい。
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