寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3214話) 与えられた1日

2021年10月13日 | 意見

 “~新しい朝が来た 希望の朝だ・・・「ラジオ体操の歌」が大好きだ。口ずさむたび、明るく元気になれます。子どもだったその昔、夏休みや体育の授業でこの曲を耳にすると浮き浮きしました。
 三十年ほど前までの二十年近く病院の看護師をしてきました。前日は元気におしゃべりした患者をみとることもたびたびでした。そんな時に年上の方からよく言われたのは「元気でいられるのは当たり前じゃない。後悔しないよう、家族や周りの人を大事にしなさい」でした。この世界には新しい日を迎えることが奇跡である人も実は少なくないのです。この先も私は与えられた一日を大切に生きていくつもりです。”(9月21日付け中日新聞)

 愛知県豊川市の主婦・竹沢さん(女・72)の投稿文です。ボクもこの歌は好きである。歌詞もいいし快活である。そしてわが家は毎朝、この歌が流れる。ラジオ体操の開始である。妻の日課である。そしてボクもかなりの日一緒に行う。ボクはラジオ体操の信奉者である。
 平穏に日々過ぎていくと、それが当たり前の気がしてくるが、実はそうではないのである。これはかなりの幸運が付いているのである。例えばこれだけ車が走っている街中に出て、無事帰ってこられるのは、ルールを守らない人に出会わなかったからである。そして、一人で生きていけるつもりか知らないが、実は一人では1日も生きていけないのである。例えば毎日の食べ物は買わないと賄えない。お金があればいいと思うかも知れないが、お金は食べられないのである。少しへりくつの例になってしまったが、肝心の部分は生かされているのである。無駄にしてはいけない。