FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

上海に留まるか、インド行きを決断する時が来ました。

2012-08-15 18:42:04 | 日記
むし暑い典型的な上海の夏真っただ中です。 猛暑で湿度が高いときたもので、少し体を動かすだけで汗が全身から噴出してきます。 上海に留まるか、インド行きを決めるかの瀬戸際となってきました。 現在のオーナーから、上海に留まる交換条件として南通に新たに会社を起こすのでそこの社長として赴任して欲しいとの事。 明日、工場の視察にオーナーと出掛ける予定となっています。 一気にまとめ上げて筆者にサインを求める気なのだろうか。 

<今日のドル・円相場から>
米長期金利の上昇をはやして円売り・ドル買いが優勢となり、79.00円目前まで値を上げています。 このところ米国の指標が上向いている結果に踊っているのか、若干の円安気味で推移しています。 

ポンド・円も上昇。 ドル・円の上昇に加え、英7月雇用統計が市場予想を上回ったことや、英中銀の金融政策委員会議事録にて全会一致で金融政策据え置きが決定されていたことで早期の追加緩和観測が後退するとポンド高が進行、124.00円付近まで上昇しました。

本日も指標のラッシュが続きます。 市場予想よりも良好な内容のものが続けば、ますます量的緩和第3弾(QE3)導入観測が後退し、ドル・円を押し上げる材料となりそうです。 とは言っても長続きするような展開では無く、やはりレンジ相場の粋を超えられないと判断しています。

米・7月度小売り売上高0.8%増。 追加緩和策後退か。

2012-08-14 20:29:15 | 日記
<中国の経済見通しについて>
中国の経済見通しについて、政府の緩和政策を背景に、今年下期以降、国内景気は次第に上向き、下期および2013年上期の成長率がともに8%を維持するとの予想を示しています。 2012年通期の成長率は8.2%と予測。

一方、この先の食品価格の継続的な上昇を背景に、インフレ率は2013年に4.2%まで跳ね上がると予測。 インフレ高進や物価高騰に対する国民の不満を回避したい政府は大規模な景気刺激策の発動に踏み切れず、2013年の成長率は7.9%に落ち込むとの見通しが出ていました。

政策金利の引き下げ・銀行預金準備率の引き下げを行い、景気刺激策を打ち出しましたが実際に8.2%をキープ出来るのかは不透明ではないでしょうか。 ここに来て欧米の仕事が激減しているのも事実であり、実際にはGDPで7.8~8.0%位に留まるのではないかと思っています。

<米・追加緩和策後退か>
4-6月の米小売売上高は3ヶ月連続で前月比マイナスという弱い結果となりました。 時を同じくして雇用統計の非農業部門雇用者数も3ヶ月連続で10万人未満の増加にとどまり、一時は米10年債利回りが過去最低水準となる1.3%台まで低下するなど、追加緩和観測が高まりました。

ところが、今月1日のFOMCでは、追加緩和について ”必要に応じて実施する” としながらも具体的な措置には触れず、言及を与えませんでした。 市場はこれをFRBが当面の経済指標などのデータを見極めたうえで追加緩和の是非を判断するものと受け止めたようです。 その後、今月3日に発表された7月の雇用統計は雇用者の伸びが予想を上回るなど、アメリカ景気の腰折れ回避に向けて楽観ムードも芽生えつつあります。

こうした中、小売売上高も7月はプラス0.8%と増加に転じるなど、雇用統計に続いて小売も改善という事になれば、 ”早ければ9月にも追加緩和” という思惑は一層後退する結果になるように思われます。 

欧州中央銀行(ECB)による新たな債券購入計画につい要人発言に注意。

2012-08-13 19:12:35 | 日記
昨日はインド行きについて最終的な話合いを行いました。 是非、インドで10年間人生の集大成を成し遂げて欲しいと強い要望が入り、この年になり心の動揺が隠せない状態になってきました。 上海に残るか、新天地インドで一旗揚げるか、大きな岐路にさしかかりました。 タイムリミットは8月末と設定しました。

<ユーロの動向から>
今週からドイツのメルケル首相やショイブレ財務相が夏季休暇を終えて公務に復帰します。 メルケル首相は15日からカナダを訪問するようになっていますが、メルケル首相やショイブレ財務相が、欧州中央銀行(ECB)による新たな債券購入計画などについてどういった姿勢を示すか注目されています。 発言内容によっては、ユーロは上下に振れやすいので注意が必要でしょう。

<今夜は手掛かりになる材料は見当たらず>
今夜は手掛かりになりそうな経済イベントはありません。 依然として夏季休暇中の市場参加者が多い上に、材料難ではなかなか動くのは難しそうです。 もちろん、先週と同様に薄商いの中でまとまった注文が入れば急に値が動く可能性もあるため、そうした点は常に注意を払っておく必要があるでしょう。

今週の為替予想レンジ (8月13日~8月18日)

2012-08-12 20:08:21 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     77.80~79.00
>ユーロ・円   95.00~97.50
>ポンド・円   121.00~123.50

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
13日 日・Q2GDP<一次確報値>
14日 英・7月CPI(前年比) EU・Q2GDP<速報値>(前期比) 米・7月PPI 7月小売売上高(前月比)
15日 英・英中銀MPC議事録公表(8月1・2日分) 米・7月CPI(前年比)
16日 英・7月小売売上高指数(前月比) 米・新規失業保険申請件数 7月住宅着工件数(季調済・年率)
17日 米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数<速報値> 7月景気先行指標総合指数(前月比)

<今週の予想>
今週も先週に引き続き、小粒な指標が多いようです。  10日のニューヨーク外国為替市場では、欧州中央銀行(ECB)の危機対策をめぐる先行き不透明感が払しょくされず、ユーロがドルと円に対し引き続き下落しました。 先週発表されたドイツの経済指標が思わしくなかったことに続き、中国貿易統計で輸出の伸びが大幅に鈍化したことを受け、世界的な経済情勢に対する懸念が台頭しました。 安全通貨とされるドルと円に資金が流れる一方、オーストラリアドルやカナダドルなどの資源国通貨が売られました。

ECBの債券買い入れ再開をめぐっては、ドラギ総裁が前月末にユーロを守るためにあらゆる手段を尽くすと発言したことを受け、ユーロが買われる展開となっていたが、当初の歓迎ムードが収まった後は、ECBの介入は当該国が救済基金に先ず支援を申請する必要があるとの現実が注目され始めた。 欧州の常設の救済基金となる欧州安定メカニズム(ESM)をめぐっては独憲法裁判所が違憲性を審査しており、同裁判所が判決を下す9月12日までESMは稼動できない。 ECBが国債市場に介入することに対し独政界と独連銀が反対していることで、ECBの計画は骨抜きにされると予想している点に注目され、市場関係者は失望することになるのではないかとの不安説が浮上。

ドイツはユーロ圏危機に関連する ”著しいリスク” に直面しているとの見解を示したことも、ユーロの重しとなった。 今週は14日に発表される第2・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値に注目が集まっています。 予想通りにユーロ圏がマイナス成長に陥った場合、ECBに対する利下げ圧力が高まり、ユーロ圧迫要因となるとみられるでしょう。

今週もトレンド相場を作るような大きな動きは無く、レンジ相場で若干下振れになるように思われます。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

8月一杯はレンジ相場の繰り返しか。

2012-08-10 11:27:44 | 日記
昨日は台風の影響で上海行きの飛行機が大幅に遅れてしまいました。 関空で待つこと延々と5時間、上海市内の事務所に着いたのが午後9時でしたが、疲れた体でオーナーとの来期の契約について延々と話合いホテルに着いたのが夜中の1時でした。 インド行きか、上海に踏み止まるかの攻防戦が続いています。 筆者からの条件は呑んできましたが、結論は数日間持ち越しとなっています。

<昨日のドル・円相場について>
昨日のドル・円相場は78.29~78.79のレンジで推移していました。 日銀の緩和見送りやユーロ・円の下落などを受けて何度か下値を探る場面も見られましたが、下値の堅さは健在でNY序盤には3日の雇用統計直後の高値をわずかに更新。 もっとも上値の重さも相変わらずで、結局は6営業日連続で78円台での値動きににとどまる事になりました。

欧州市場は往って来い。東京午後に日銀が緩和見送りを発表した事による下落から立ち直り、しばらくは同水準でのもみ合いが続いたが欧州株の下落とともにリスクオフの円買いに巻き込まれて78.29円まで軟化。 ただ、同時にドル買いも入ったため、この水準では下値が堅く直ぐに反発。

NY市場序盤、米6月貿易収支は赤字縮小、新規失業保険申請件数は減少(改善)という好内容にドル買いで反応してドル円は78.60円台。
 さらに米10年債利回りが1.72%台まで上昇してドル・円の上昇を後押しすると78.79円まで上値を伸ばして月初来高値をわずかに更新。
 しかしNYダウが反落すると、クロス円の弱含みとともに78.60円前後まで小反落。 その後30年債が不調であり、値を消す展開になっていました。

雇用統計直後に付けた78.77円をわずかとはいえ更新した事もあって79円台乗せの期待がかかります。 材料的には乏しいものの、テクニカル的には5日移動平均線と20日移動平均線がゴールデンクロスを示現しており、短期的に上昇の目が出てきたように見えます。 20日移動平均線が下向きのためダマシに終わる可能性も否定できませんが、取りあえずは20日線(78.45円)をキープできるかが焦点となりそうです。

8月に入って例年の如くレンジ相場に入り、静かな相場展開が続いています。 8月一杯はレンジ相場の様相が強いと思われますが、問題は筆者が以前から予想しているように、9月~10月のXデ―がどのような形で起こるのか目が離せません。 

明日は、今後10年を大きく左右する決断の日となりそうです。

2012-08-08 14:47:47 | 日記
サマーバケーションも残り1日となりました。 明日は上海へ移動日となりますが、上海に着くなりオーナーと来期の契約について最終の話合いが行われます。 こちらからの要求は、この休みの間にメールで連絡済みですが、日本からの仕事がかなり減って来ており、オーナーも私からの条件を呑むことは無いだろうと思っています。

交渉決裂の場合、10月を目処に新天地であるインドへ行くことが自動的に決まってしまいます。 10年計画で工場の立上げから始め、従業員の教育・会社経営・客先の開発を行わないとなりません。 情熱はありますが、気合と根性だけで指揮を取れば、何とか動いてくれる国民性なのか? ここに来て一抹の不安を持ち始めてきたのは事実です。

28年間慣れ親しんできた中国生活に別れを告げるのも何となく寂しさも感じるところです。 インドでは全てがゼロからのスタートであり、先ずは言葉の勉強から始めないとなりません。 30年前にアメリカで使っていた英語を思い出し、ごまかしながら仕事を始めるしかありません。 インドに入ると同時にヒンズー語を勉強しなければならず、最初から家庭教師をつけるつもりでいます。

10月からは、このブログも上海発ではなくインド発になるかも知れません。 知らない世界を見て、世界経済の位置付けに置き換えて発想するのも面白いかもしれません。 問題は、 ”45度の高温に体が耐えられるか/毎日カレー料理に耐えられるか”、 どうかですね。 人生最後の集大成をインドに置き、今迄培ってきたノウハウで何処まで勝負が出来るか挑戦してみたいと考えるようになってきました。

ドル・円相場 全体的に手掛かり材料不足の展開。

2012-08-07 18:03:25 | 日記
今日は久しぶりに自由な時間が取れました。 筆者は上海で皮膚病にかかったこともあり、医者から紫外線と塩水が良く効くと言われました。 また毎日果物の収穫に追い回され、またこの暑さで全身が汗疹のようになったこともあり、紫外線療法を兼ねて須磨の海岸まで一人出掛けました。 中国でダウンロードした音楽を聞きながら、のんびりと1日を過ごすことが出来ました。 

以前にも投稿させていただきましたが、上海の町並みは巨大なビルが立ち並んでいます。 しかし残念ながらソフトは全く成熟していない状態であり、中でもゴミの管理は酷いものです。 今日、須磨の海岸を見てビックリしました。 中国の悪口を言っている場合ではないなと思うほどのゴミの山。 海水の中も泳ぐ気にもならないほどのゴミがフロートしているではないか。 日本人もマナーゼロだな。 

<今日のドル・円相場の動向から>
午後3時のドル・円は、ニューヨーク市場午後5時時点からほぼ変わらずの78円前半。 午前中はリスクオンムードの中でクロス円が上昇、ドル・円も底堅く推移したが、午後に入るとこう着感が強まった。 ユーロ・ドルは1.24ドル台では戻り売りに押されています。 全般的には手掛かり材料に欠けるなか、動意が薄かったようです。
 
ドル・円は78円前半で取引されました。 日経平均株価などが堅調に推移する中で、クロス円が上昇。 ドル・円も底堅く推移しましたが上値も重かった。 日銀は8─9日開催の金融政策決定会合で追加緩和を見送る公算が大きく、これがドル・円の圧迫要因として意識されました。 一方、政局の混迷は円安要因として受け止められており、日本の国内要因で方向感の違う材料があり、実需筋などはやりにくいような展開です。

週予測で書かせていただいたようなストーリーで推移していきそうな雰囲気です。

今週の為替予想レンジ (8月6日~8月11日)

2012-08-05 22:16:36 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     78.00~79.50
>ユーロ・円   95.80~98.50
>ポンド・円   121.00~123.50

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
 6日 バ―ナンキFRB議長講演
 7日 豪・RBA政策金利発表(現行3.50%) 英・6月鉱工業生産指数(前月比)
 8日 英・BOE四半期インフレレポート公表
 9日 日・日銀・政策金利発表(現行0.00~0.10%) 米・新規失業保険申請件数
10日 豪・ RBA四半期金融政策報告

<今週の予想>
今週は雇用統計の翌週でもあり、小粒なものが多いようです。 3日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが下落しました。 米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことや、欧州債務危機への対応で当局への期待が高まったことで、リスク選好度が強まったようです。

7月の米非農業部門雇用者数は16万3000人増と、過去5カ月で最も大幅な伸びとなり、市場予想の10万人を大幅に上回っています。 ユーロ・ドルは大幅高となり、1日の上げとしては1カ月ぶりの大きさとなった。欧州中央銀行(ECB)が債務危機に対する即効策を打ち出さなかったとしてユーロは前日は大きく売られていたが、この日は将来的に強力な手段への道筋をつけたことを再評価する見方が優勢となっています。

ユーロは対円でも上昇し、2.1%高の97.24円となっています。 投機筋や投資家はユーロの上昇局面で売りを出す機会をうかがっており、ユーロ・ドルは最近つけた高値の1.2390─1.2406ドル付近が強力な抵抗線となる見込み。 ドル・円は0.4%高の78.54円前後です。

雇用統計が良好に推移したことから週明け早々は小高く始まるように思われますが、全体的には鳴かず飛ばずのレンジ入りでだらだら相場ではないかと思います。 また7月度の雇用統計の内容により、量的緩和第三弾(QE3)はひとまず先送りと言った状態でしょうか。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

今夜は月一度のビックイベント。 7月度の米雇用統計の結果は如何に。

2012-08-03 19:14:00 | 日記
残すところあと2日間の農作業となりました。 来週からは、真っ黒に日焼けした顔で商談に臨むのかと思うと恥ずかしくなりそうです。

<今夜のイベントから>
今夜は何と言っても月1回のイベント米雇用統計です。 次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での量的緩和第3弾(QE3)導入を睨んで、今回の米雇用統計は大変注目を集めています。 市場予想よりも弱い結果となればますますQE3観測が強まり、ドル売り要因となるでしょう。

ただし、ドル・円の場合、急速にドル安・円高が進むと本邦政府・日銀による円売り介入への思惑やレートチェックの可能性も高まります。 急な反騰があることも想定しておきたいところです。

<ドラギECB総裁発言で市場の混乱は一服状態>
欧州市場午前の取引では、昨夜のドラギECB総裁会見を受けた市場の混乱は一服、ユーロ圏重債務国の国債利回りの上昇には歯止めがかかり、株価が反発となるなかで、外為市場では、リスク選好回復によるドル売りが再開され、ユーロ・ドルは1.222ドル台へ回復してきました。 事前期待が過度に高まっていたことで、ドラギ総裁会見後の失望の動きが激しさを増しましたが、一夜明けた欧州市場では米雇用統計の結果を見極めたいとの雰囲気が強まる中で、市場心理がやや回復したのではないでしょうか。

昨日発表された米・FOMCの声明から量的緩和の可能性の有無について。

2012-08-02 21:04:20 | 日記
農民工の朝は夜明けとともに作業開始。 朝から夕方まで果物の収穫をやっていると頭の回路がおかしくなってきそうです。 もう2日で収穫作業も終わり、開放され時間が作れそうです。

<昨日発表された米・FOMCの声明から量的緩和の可能性の有無について>
昨日発表された米・FOMC声明の中に、 ”一段と強い景気回復と持続的な雇用環境の改善を促進するために、必要に応じて追加緩和を実施する” という一文がありました。 前回までは、”一段と強い景気回復を促進するために保有証券の規模と構成を見直し、適切に調整する用意がある” というものでしたから、FOMCは今回の声明で、雇用環境の改善が見られなければ追加緩和に踏み込むというメッセージを市場に送ったと推測出来るのではないでしょうか。

したがって、次回9月12-13日のFOMCまでに後2回発表される雇用統計が、追加緩和が発動されるか否かにとって非常に重要になってきます。 まずは、その1回目の7月雇用統計が明日3日に発表されるわけですが、事前予想では失業率が6月から横ばいの8.2%、非農業部門雇用者数は10万人増(6月:8.0万人増)が見込まれています。

米雇用統計の場合、失業率は景気に対する遅行性があるとされるため、為替市場では非農業部門雇用者数のほうにより注目が集まります。 その非農業部門雇用者数はここまで3ヶ月連続で10万人未満の増加にとどまっており、米国景気に減速懸念台頭しています。 今回、仮に予想を下回る事になれば4カ月連続の10万人割れとなり、9月FOMCで追加緩和実施という思惑が高まる事になりそうです。

今夜のFOMCの声明の内容について。

2012-08-01 19:43:12 | 日記
<今夜のFOMCの声明の内容について>
ドル・円は東京市場中に77.91円と7月安値を更新しましたが、78円を割り込むと買い支える力も強く、すぐに上げ幅を縮小しました。 しかし、本日発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明内容如何では、再度下値を試す可能性もあり、注意は必要です。

今回のFOMCで量的緩和第3弾(QE3)が導入される可能性を指摘する市場関係者はほとんどいないようです。 ただ、9月のQE3導入に対する期待は現時点でも比較的高い状態ではないでしょうか。 そうした中、 ”9月導入” を睨んだ地ならしとして、FOMCが今回の声明で景気判断の下方修正や、異例の低金利に据え置くことが正当化される期間を現在の ”2014年終盤まで” から延長するかなどが注目されています。

まず、文言変更についての市場のコンセンサスらしいものは固まっていないことから、発表直後は様々な思惑の中で乱高下する可能性があります。 しかし、結果として9月QE3導入に米連邦準備制度理事会(FRB)はかなり前向きと捉えられれば、ドル・円は再度78円を下回り、6月1日に付けた安値77.64円を試す展開になることもあり得るでしょう。

ただし、次回9月14日のFOMCまで1カ月半も時間がある上、米7月雇用統計など主要指標の発表前に、次回FOMCでの緩和を確約するかのような大きく踏み込んだ内容に声明を変更する可能性は高くないような気がしています。

市場の事前の期待よりも示唆が控え目なものになれば、一旦ドル買いが優勢になりそうです。 今回の声明の内容では、こちらの可能性の方が高いように思われます。