FX寺子屋 by 葛勝老師

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ギリシャ総選挙の行方について。

2012-06-18 06:00:00 | 日記
中国では一昨日から1日半に渡ってこんな事件が起きました。 中国からインターネットの日本の一部ウェブサイトに接続ができなくなりました。 原因は不明だが、中国当局によるネット規制が影響した可能性があるとの事です。 中国国内では15日夕から、日本最大級のポータルサイト ”Yahoo! JAPAN” など、アドレスの末尾に ”co.jp” が付くサイトに限って接続できなくなったようです。

情報制限が加えられている中国ではよくあることですが、あまりにも長かったので最初はコンピューターが壊れたのかと思ったほどです。

<ギリシャ総選挙の結果>
今週は何と言っても、ギリシャ再選挙の行方が最大の焦点となるでしょう。 アテネ時間17日午後7時に投票が締め切られるが、出口調査の結果が直ちに公表されるほか、開票速報は現地時間午後9時半頃から始まる予定です。 世論調査によると、ギリシャ支援合意を支持する新民主主義党(ND)と、支援条件に反対する急進左派連合(SYRIZA)が僅差で第1党を争っており、第3党となる全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は支援支持を表明しています。

世界の金融市場では、NDとPASOKで過半数の議席を確保することが最も好ましいシナリオであろう。 しかし緊縮によって財政問題が改善する可能性も低くユーロ圏に残留できるかどうかは不透明だが、ユーロを離脱することになるとしても段階的に秩序だった緩やかな離脱を目指すことになるのではないでしょうか。

一方で投資家が最も懸念するのはSYRIZAが第1党となることだ。 組閣に成功して支援条件に反対し続ければ、欧州連合や欧州中銀からの支援打ち切りとユーロ圏離脱の可能性が一気に高まります。 また、そもそも連立工作に失敗し、組閣を断念する可能性も高い。

その場合は、3回目の総選挙を実施する必要があるが、それまでのつなぎ資金を確保できるかが懸念される上に、ギリシャの政治システムが機能しないことが大きな懸念材料となるだろう。 18~19日にかけてメキシコでG20首脳会議が予定されており、ギリシャ選挙の結果を受けて何らかの声明や対応が発表される可能性もある。

この1年間ギリシャの債務不履行をテーマに研究してまいりましたが、筆者の個人的な意見としましては世界の金融メカニズムの安定の為には、ギリシャはユーロを離脱し債務を確定させた方が良いと思われます。 総選挙で与党が勝利しても結局、緊縮によって財政問題が解決される可能性は低く、今後債務を膨張させるだけの結果になるように思われます。 ユーロ離脱と言うセオリーになれば、瞬間、世界の金融市場はパニックに陥るのは間違いないことだと思います。 しかし長期の視点に立てば正しい選択となるのは明白でしょう。 失業率22%を超えている状況では緊縮によって財政問題を解決するのは不可能に近いのではないかと思われます。