吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

電話応対

2011-09-22 22:39:25 | インポート
私は、仕事先では、ほとんど裏の方にいるので
お店にかかってくる電話に出ることは、あまりありません。

今朝は、なんだか皆それぞれに忙しくしていたので
たまたま電話の近くにい私が、久し振りに電話を取りました。

「お早うございます
 お電話ありがとうございます
 『ぺろんちょ』の、テケテケが承ります
「お早うございます
 私、『株式会社げろげろげろげろすっとこどっこい』の
 こんちくしょうめと申します
 いつも大変お世話になっております」

いけない。
非常に、いや非情にいけない、この会社名。
なぜ故こんなに長いのか。
しかも、カタカナ。
そして、この女、朝もはよから45回転並みのチョー早口。

肝心の会社名を聞き取れなかったことに、若干の焦りが生じてしまったらしい。
「申し訳ございません
 大変恐れ入りますが、もう一度お願い出来ましゅれしょうか」

ヤバい!つい幼児語に。

「大変失礼いたしました」
敵は、一呼吸置くと、今度はゆっくりと、会社名と自分の名前を繰り返しました。
「『株式会社げろげろげろげろすっとこどっこい』の、こんちくしょうめと申します」

だから、会社名がなげーよ!
とは、言えない。

敵は、こう続けました。
「恐れ入りますが、店長さまはいらっしゃいますでしょうか?」

早く電話を代わりたいのに、こんなときに限って、店長はお休みです。

「申し訳ございません
 本日、店長のべらんめえはお休みをイタタだいておりますて」

ヤバい。
この日本語、確かにイタい。

「左様でございますか
 では、店長さまにお伝えいただきたいのですが」
敵は、長い会社名(しかもカタカナ)を早口で言えるだけあって
するすると、よどむことなく言葉を続けます。
「かしこまりました」
用件自体は簡単なものだったので、難なくメモに取ることは出来たのですが
私は最初のつまずきが尾を引くタイプ。
「それでは復唱させていただきます」
これはオッケー。
「かくかくしかじかでよもしゅうございますか?」

ああ、もうダメ…。
「よも臭」って、一体どんなニオイよ。

「はい
 では、宜しくお願い致します」
「かしこまりました
 只今のご用件、テケテケが受けもわりました」

ああ!最後の最後までっ!
しかも、なんか言いにくい言い間違えなのが悔しいっ!
「くす
 では、失礼いたします」

あ!笑ったね?
「くす」って笑ったよね?
確かに笑ったね?
とは、やっぱり言えない。

なんだか、会ったこともない相手に、勝手に負けの気分さ。ちぇ。

そんな私は、滑舌悪い芸人を代表する諸見里師匠に時々癒されている。