吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

老眼鏡で針穴に糸を通してみる

2011-09-17 19:07:02 | インポート
私の周囲にいる、ごく限られた一部の界隈では
私のお裁縫嫌いは有名でして。
ズボンやスカートの裾のまつり縫いはもちろんのこと
ボタン付けだって、出来れば避けて通りたい。
だから、学校時代の家庭科の成績は
お料理はともかく、お裁縫がまるで駄目だったものだから
実は、さほど良くはないのです。

40歳を過ぎた頃から、目がアレになってきて
文庫本や携帯電話の小さな文字が見ずらいなと感じるようになり
手に持った文庫本や携帯電話を、目から遠ざけたり近付けたりして
焦点を合わせてからでないと、読めないような状態になり
その現実を自覚した頃から、更にアレはどんどん進み
それでなくても苦手なお裁縫から、益々逃げて回るようになってしまいました。

だって、針に糸を通すあの作業!
あれは、目がアレになった人には苦行ですよ。

1ミリにも満たない針の穴に、糸を通すんですよ。
目を細めて焦点を合わせようとしたって、針の穴自体が小さいものだから
遠ざければ小さくなる、しかし、近付けるとぼやける。
ようやく針の穴を確認し、眉間に皺を寄せ、息も止まりそうな緊張感の中
小さな小さな針穴めがけて、そうっと糸を…
糸は針の表面を滑り、針穴の外側へ。

ガッカリして、大きく溜息をつくものの
1回で上手くいくわけはないさと自分を励まし
もう一度、針穴と糸に神経を集中させて、針穴めがけて、そうっと糸を…
針穴は糸を拒み、糸は「いや~ん」とばかりに針穴の表面を滑り
またしても針穴の外側へ。

ふー…。
なんて意地の悪い針穴と、根性ナシの糸。

私はもう一度、大きく溜息をついて、同じ作業を繰り返します。
しかし、糸は針穴に通り抜けようとせず、針穴も糸を拒絶します。
軽い苛立ちの中、そんな行為を何度も繰り返すうちに
糸の先っぽはぽそぽそとほつれ、益々やる気を失います。
そんな糸に気合をいれるべく、私は糸切りばさみをつかむと
糸の先端をちょんと切り落とし、指先で糸の先端を綺麗に整え
再び、針穴の焦点を合わせる作業から始めます。

数分がかりでようやく糸の先が針の穴にちょっと入ったものの
うっかり手を滑らせて、糸を針穴から引き抜いてしまったときの、あの落胆。
自分以外の誰も悪くないのだけれど、なんか腹立つあの感覚。
これはおそらく、経験した人にしか分からないでしょう。

そんなわけで、去年の秋に、雑貨屋で¥2,000程度のアダルト眼鏡を購入し
暫くはそれで誤魔化していましたが(それでもお裁縫はアカンかったです)
私は元々目が悪いものだから、そんなのでは誤魔化しきれなくなってしまい
ついに先月、あの眼鏡を作るに至ったわけですが
昨日、「あの」眼鏡に変えてから、初めて針穴に糸を通してみました。

針の穴、良く見えます!
気持ち良いくらいの見えっぷり。
元々不器用なせいもあってか、一発で糸を通すことは出来ませんでしたが
それでも、たった2回で成功。
ええ気持ちです。
が、その気持ち良さも束の間、針に糸が通った後は
大嫌いなちくちく作業が待っていたのでした。うへー。


そうそう、ところで、昨日の吐露の「ハンカチ2枚」の件についてですが
どうやらそれは、本当に私の勘違いだったようです。
昨日の夜、さっちゃんを施設へお迎えに行った後
さっちゃんが、いつもお世話になっている介護事業所へ買ったお土産を持って
私たちは、そのまま真っ直ぐ介護事業所へお土産を持って行ったのですが
どうやらその時に、さっちゃんがハンカチを「そっと」置いてきたようです。
それが、介護事業所の I ちゃんが朝送ってくれたメールで分かりました。
うっかりしていたのはMさんではなく、私の方だったのです。
と、いうことは。ですよ。
さっちゃんは、この旅行中、本当にパーフェクトにおりこうだったということです。
なんだか、「本当に偉いなぁ、うちの子!」って思ってしまいましたよ。

あの子、イタズラするよ
きっと、イタズラするよ
だから私でなくちゃ
いや、私だってさとみを

施設内でのごちゃごちゃした大人事情のせいで
「悪いことをするに違いない」的な、嫌な期待をされていたさっちゃん。
さっちゃんが、なにか悪いことをして
それに対して上手く対応できるのが、「私」の見せ処。
そんなヨコシマな邪念はものともせず
相変わらずのマイペースさが、非常に頼もしい。
然しながら、正直な気持ちを言えば
人のうちの子を、下らない大人事情に巻き込むなと言いたい。
私は頑張ってる、私はちゃんとやってるっていいますけど
さっちゃんは、あなたたちよりもはるかに頑張っているんですから。

さて、こちらは今回の旅行の、さっちゃんからのお土産。
「御守りストラップ」なんですって。
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私には、「しあわせ」の御守りで、「しあわせ↑アップ↑」祈願。
お父さんには、「ずっとずっと 大スキ」御守り。
「私たちは赤い糸で結ばれているよ」な、縁結び祈願でした。
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ひゅーひゅー♪