吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

前を向いてみる、向いたら進んでみようかと思う

2011-09-09 11:48:06 | インポート
去年の中頃から、さっちゃんのことでずーーーっとぐずぐず悶々としていて
ぐずぐず悶々とするだけでは、不健康だし建設的ではないので
今年の春に、相談室(担当S氏)に電話をして色々とアドバイスを頂き
さっちゃんの通う施設の施設長さんと、2時間以上もお話をするに至り
なんとか落ち着きそうだなと、そう思い始めた矢先
今年の7月の中旬頃から、再び施設でのさっちゃんが落ち着かなくなり
イタズラや反抗的な態度を取るなどの行動が目立つようになり
さっちゃんの不安定な状態が始まったのと同時進行で
施設の職員間の人間関係のトラブルが起こっていたことを
1ヶ月ほど前に、私は偶然知ることになりました。
こうして、先週の末に、ようやくもう一度相談室のS氏に連絡を取り
昨日、さっちゃんが帰宅してから、S氏に家に来て頂くことになりました。

会うのは、昨日が初めてだったS氏は、背の高い温厚そうな男性です。
落ち着いた、穏やかな話し方に安心したのか
さっちゃんも、直ぐに「おともだち」になってしまいました。

が、自分の日課を頑なに守ろうとするさっちゃんは
S氏がいても、いつも通りにシャワー浴を始めたかと思うと
浴後は、S氏に向かって、小さな手をひらひらさせて手招きをして
「あたまふいてください」と、おねだり。
しかし、少しは面食らったであろうS氏は、いたって冷静に
「今日は特別だよ」と、優しく頭を拭いて下さいました。
そのタオルの下で、満足げににんまり笑っていたさっちゃん。
女としては、私よりも数倍上手な気が…。

今回、私がS氏に話した内容は
今年の春に、S氏に相談したときに受けたアドバイスを参考に
施設長さんとお話をしたことと、その後良くなったこと。
でも、また再び、「施設での」さっちゃんの調子が悪くなってきたこと。
その調子の悪さ(イタズラなどの結果のみ)を書いて
その前後に何があったか、どのように対応したか等
肝心な部分の記載が薄い連絡ノートのことや
ある職員の方の、機嫌の良いときと悪いときで
さっちゃんが同じイタズラをしたときの対応が違うこと
そして、私が今回もう一度S氏に相談しようと思い立ったスイッチになった
「おや?」なことも含めて、色々話をさせていただきました。
でも、やはり今回も、施設長さんとお話をしたとき同様
先入観や思い込み、保護者ならではの被害者感覚に陥らないように
出来るだけ、第三者的な気持ちで話をするように心掛けました。
(勿論、当事者と、その保護者としての立場でいることも忘れてはいません)
S氏は、いくつかの質問はするものの、基本的には聞き手であり続けながら
話の合間のところどころで、的確にポイントを押さえてくれます。
しかも、知識と経験の豊富さを感じさせる説得力付き。
S氏が、これまでにそんなお仕事をされてきたのかは知りませんが
下品な言い方をすれば、「こいつただもんじゃねぇな」という感じ
昭和な言い方をすれば、「おぬし、なかなかやるな」という感じ。
そんなこんなで、S氏の協力を得て、思考の曇りを取り除き
取り敢えず、あっちへ行こうかな?という位置に辿り着くことが出来ました。

言い訳をするつもりはないけれど
もし、自分だけのことだったら、こんなに色々考えないと思う。
というか、実際、自分のためにぐずぐず悶々としたことって、殆ど無いのです。
自分の子供のこと。
特に、さっちゃんのように、自分の困っていることがうまく言えない。
自分がどうしたいのか、はっきり言うことが出来ない子の場合
なにが辛いのか、どんな風に辛いのか、どうしたら楽ちんにしてあげられるのか
母親であっても、なかなか分からないものなのです。
それは、私の母親として、人間としての未熟さによるものかもしれないけれど
とにかく分からなくて、分かってあげられないことが私自身も辛くなってしまう。
結果、ぐずぐず悶々が長引くことになってしまうのですが
そうすると、親子ともども、非常に疲れてしまうわけです。
疲れ果てると、また医者だ薬だということになってしまうので
今回は、その手前で、人を頼ってみたりしたわけです。

そんな、人を頼ったり、相談をしたりするのが苦手な私の娘でありながら
さっちゃんは、施設との連絡ノートや、自分のスケジュール帳を持ってきて
一生懸命…というよりも、とても楽しそうに
S氏に、自分のことを、色々お喋りして、「おともだち度」を深めていました。
あれは、なんていうか、さっちゃんの才能なんだと思う。
基本的に嫌いな人がいなくて、初対面直後に「おともだち」だなんて
私には、どう頑張ってもが真似ができないもの。