(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ドキドキ!プリキュア 第23話 愛を取り戻せ!プリキュア5つの誓い!

2013年07月08日 | ドキドキ!プリキュア
うあー!なんだろう。いけ好かないな!(笑)

 そんな今回のお話は…
 プリキュアたちのピンチに、突然現れたキュアエース!
 マナはもちろん、真琴もシャルルたちもはじめてみる新しいプリキュア…。キュアエースは驚くほど強くて、動きもとても素早い!
 ピンチのジコチュートリオは、レジーナを連れて逃げてしまったの。
 「レジーナをつれていかないで!」レジーナがいなくなって、ポロポロ涙がこぼれてくるマナ。そんなマナに、キュアエースは厳しい言葉をかけるの。
 「もっと強くなりなさい!」そして、「あなたが愛を取り戻すまで、預かります」と言って、マナのキュアラビーズを持っていってしまうの。
 「愛をとりもどす」って、どういうこと…!?
 大貝商店街祭りの日。マナのお店でも、フランクフルトを焼いたり、フリーマーケットの準備をしたり、大忙し!
 六花たちもお手伝いにくるけど、マナはずっと部屋に閉じこもったまま…。
 そんな時、突然アイちゃんが現れ、マナはアイちゃんを連れて公園へお散歩に行くことに。
 すると、ひとりの女の子が話かけてきて…。
 以上公式のあらすじ。

 お話は……う~ん。なんだろう。マナが元気を取り戻す話であることは間違いないのだけど、どうも新キャラ「キュアエース」さんが引っ掛かって仕方がねぇ。あ、ちなみに商店街の祭りはお話にあんまり関係はありません(笑)。
 前回登場した所で引っぱったキュアエースさんですが、あんだけ強大にパワーアップしたレジーナを手玉に取ってしまうほどの強力さを見せ、分かりやすくメインターゲットの皆様に「なんだかすごいプリキュア」を強く印象付けているのはまぁ良い。切り札っていうくらいだしな。しかしジレーナを連れて行かれてから、あらすじにあるようにエースさんが説教(?/笑)するのだが、まずここが引っ掛かるではないか。
 あれだけ愛の深いマナですから、レジーナが悪に染められ、しかもそんな彼女に何もしてやれなかったのだから、マナが大粒の涙を流し途方に暮れるのは当然。むしろマナだからこそ、その悲しみは深いのだ。そんなマナにエースさんは「泣けば、あの娘が戻って来るとでもいうのですか?さぁ立ちなさい!あなたには立ち止まっている余裕などないはずです!」とか言うのである。
 分かる。分かるよ、言いたいことは。でも初めて見たお前に言われたないわ!こちとら23週もこれでもかと見せつけてくる人間「相田マナ」を暖かく見守ってきた身である。マナがどれだけ傷つき深く悲しんでいるかを容易に想像できるというものだ。そりゃ直後に反論する六花さんたちに同調するよ。六花さん・ありす・真琴、その通りだよ。もっと言ってやってよ!
 そしたらエースさんはその反論にいきなり「プリキュア5つの誓い!ひとつ。プリキュア足る者、いつも前を向いて歩き続けること!」ですよ。
 って知るかーっ!いきなりウルトラ5つの誓いみたいなこと言うんじゃねーよ!ってゆーか今時の若いヤツラは「ウルトラ5つの誓い」なんて知らねーよ!!(新マンの最終回だしなーとか思って調べてみたら、ウルトラマンメビウスでも使われたらしいです)
 いや、もはや5つの誓いはいい。問題なのは、エースさんがどこのどなたか存ぜぬ所なんですよ。見たこともないヤツに、訳知り顔で、知ったような口利かれても説得力ないよ!むしろちょっとムカつくよ!もう頭の中は「ってゆーか、お前ダレよ?」でいっぱいだ(笑)。
 そしてあらすじにあるように、エースさんはマナの変身ラビーズを持っていってしまう。そんなマナはさすがは「相田マナ」で、こんな状況下で見たこともない訳知り顔で知ったふうな口を利くヤツの言葉にちゃんと耳を傾けていて、「ごめん、みんな。あの人の言う通りだよ。あたしにはプリキュアの資格なんて無い」と言ってまた泣くのだ。いい子ちゃんっぷりもここに極まれりだなと思わんでも無いが(オレがよごれちまった大人だとも言う)、マナはプリキュアとなっても、友達ひとり救うことが出来ないことを嘆いたのだ。こんな自分が愛と勇気と希望と夢のプリキュアだなんて、と。
 たかだか14歳の少女が、ここまで思えるのなら立派なもんだと思いますが、如何せん。相田マナはプリキュアなのである。このアニメシリーズを熱心に見続けてきた皆さんはご承知の通り、プリキュアの最も大事なことは「絶対に負けない」ことなのだ。勝つのではなく、大切な何かを守り抜く為に絶対負けない、それこそが伝説の戦士プリキュア。だから友達を守れなかったマナが資格無しと言うのは尤もだし、エースさんの言うことも一理あるのだ……が、やっぱりマナはともかく、誰だか分からない訳知り顔で知ったふうな口を利くヤツに言われたくねーんだよ!お前にマナの何が分かる!絶対お前よりオレの方がマナのこと知ってるよ!!と思わざるを得ないよ。

 エースさん関連を先に語るので、ここから少し話を飛ばして、三幹部が更迭され(?)新幹部2人が出てきたり、お祭りやらフリマやらあって、あらすじにあるように突然やってきたアイちゃんと共にマナはお散歩に行く。お祭りの人ごみの中でレジーナを見かけたような気がしたマナが追いかけると、訳知り顔で知ったふうな口を利く少女が現れる。ええ、中の人的にもこの娘が件のキュアエースさんであることは間違いないのです。そんな彼女は「いつまで背中を丸めているつもり?そんなことでは、いずれあなたの一番大切なものを失うことになってよ。相田マナさん」と釘宮ボイスで言うのである。
 その頃、マナのおじいちゃんのフリマのお手伝いをしていた六花さん・ありす・真琴の元に、ジコチューと共に新幹部2人が現れ、プリキュアに変身するも劣勢を強いられる。闇の鼓動を感じ取ったシャルルから、その様子を伝えられたマナは「行こうシャルル。みんなの所へ」と変身できない身でありながら、仲間を守る為に駆けつけようとするのだ。さすがは大貝第一中学生徒会長相田マナ、バカではない。訳知り顔で知ったふうな口を利く目の前の少女はエースさんと見抜き、レジーナを失ったショックで頭がいっぱいになってしまった自分の目を覚まさせようとしてくれたことに気付き「ありがとうございました」と礼を言い駆けて行く。
 フレッシュプリキュア!のキュアピーチさんが言っていました。迷っても立ち止まっても良いのだと。けれど自分で進んで行く道を決めて前へ歩いて行くんだと。ああ、相田マナよ。やはり君はプリキュアだ。この枠の主役なのだ。変身できなくとも仲間を守る為に、大切なものを守る為に走るのだから。
 駆けつけたマナは変身できない身でありながら、機転を利かしてピンチを切り抜ける。7話で帰れなくなったと思われた時も、21話で2人一緒では助からないと思われた時もそうだったように、どんな状況でも希望を失わない「いつもの相田マナ」を取り戻したのだ。一敗地に塗れ、挫折と深い悲しみを知った相田マナは、大切な何かを守る為に「絶対に負けない」気持ちを改めて思ったのだ。そんな彼女だから、キュアエースさんを一緒に変身し、なんだかパワーアップした感があるのも頷ける。と、このようにマナはいい。やっぱり問題はキュアエースさんなのである。
 訳知り顔で知ったふうな口を利く釘宮ボイスの少女は、マナたちの前でキュアエースさんに変身する。そう、シリーズ初、少女から大人(?)へと変身するプリキュアなのであった。うん。まぁいいんだよ、そこは。小学生のプリキュアだっているし、高校生のプリキュア、小動物のプリキュア、果ては神様のプリキュアだっているわけだし(輝く生命!シャイニールミナスさんのことです)、子供から大人になるプリキュアがいたところで今更驚くまい。
 問題は「お前子供なの?大人なの?どっちなん?」ということなのだ。何故かマナは少女姿でも敬語で話すし、エースさんに変身しての固有技「エースショット」は「どきゅーん!」とか言って大人なのに子供みたいで、なんだかとっても不安定な感じがするのに、そのくせ訳知り顔で知ったふうな口を利きやがるから、このキュアエースさんが朧げながらもどんなヤツなのかを感じ取れないのだ。
 そもそも、ここまで何度も書いてきました(笑)、どこのどなたか存じ上げないヤツに訳知り顔で知ったふうな口を利かれりゃ、そら、いけ好かないと思うよなー。それでどんなヤツかも朧げにも見えてこないのだから、私はこの先、この新しいプリキュアを応援していけるのか、なんだかとっても心配になってしまいました。
 最終的にキュアエースさんを「がんばれがんばれ」と応援する日が私に来るんでしょうか?来年1月頃のこのアニメの感想が楽しみですな。なんか、最初あれだけ嫌ってたのにと言われそうだが(笑)。

 エースさんのことはあらかた文句を言ったので(笑)、他、気になった所を。
 少し上記しましたが、まずマナのこと。友達レジーナを守れなかったことは、その愛の深さ故に逆に落ち込む結果となってしまう。部屋に閉じこもって食事も摂らない落ち込みようは、先の述べたように愛故にと言っても、これまで見てきた相田マナとして一見らしくない。
 まぁ確かに、あれだけ深く想ったレジーナが悪に染められ、最後まで自分を敵としか見なかった彼女に、深く傷つき頭が彼女でいっぱいになってしまったことを考えれば分からない話ではない。しかしそれだけかと言うと、それだけではなかろうと思うのだ。より落ち込んだ大きな理由は挫折だったのではなかろうか。
 これまで割とスーパーな人間「相田マナ」を見てきました通り、彼女はその無尽蔵の愛とスペックの高さで色々なことを解決に導いたであろうことは想像に難くない。そんな彼女がプリキュアというさらにスーパーな存在になり、いつも自分の側にいて支えてくれて、生徒会長に推される際に一緒ならもっとすごいことが出来るとした菱川六花を一緒にプリキュアにし、さらには小学生以来の親友四葉ありすを加え、憧れの存在であったアイドルであり自分の知らないうちにもプリキュアとして活動していた剣崎真琴を仲間にし、きっとどんな困難にも打ち勝つことが出来ると自信を持っていたのではなかろうか。
 しかし現実には友達ひとり救えなかったのだ。両親に愛され、友達に恵まれ、様々な問題を解決に導き、是非にと学校の皆から生徒会長に推され、伝説の戦士プリキュアとなって、邪悪な者どもを浄化してきた、順風満帆だった相田マナが初めて味わった「挫折」だったのではなかろうか。そう考えると彼女の落ち込みようは合点がいく。
 また物語的、このアニメシリーズ的にも、「負けてはいけないプリキュアが敗北を喫する」ということを考えても上手く作られており、負けられないのに負けてしまった、それでも「あきらめない!希望は捨てない!」となるのは、このアニメシリーズに脈々と受け継がれるコンセプトを継承していて良いし、主役「相田マナ」がステップアップするイベントとして良い展開だったように思う。
 まぁ正直言えば、マナの復活はエースさん云々よりも、これまでマナが献身してきた分、六花さん・ありす・真琴が導いて欲しかった感はある。上記しましたが、エースさんとは面識無いんで、もっとずっと関わりの深い彼女らが手を取り、肩を貸し、背中を押す様子を見たかったです。これまで随分と仲良しな様子を見せてきたのだし。
 それと、やっぱり気になるエースさんの正体なんですが……ちびっ子エースさんは、挙げている前髪を下ろしたら、レジーナと同様になるような気がしませんか?
 そんな彼女が変身してパッと見アンジュ王女さまっぽくなり、レジーナはキュアエースを一見して、胸の奥がムカムカすると言って即排除の方向へ持っていったことを考えてちょっと妄想してみますと、アンジュ王女さまがご復活されないのは、何かのピースが足りないのだとしたら? そのピースがエースさんとレジーナであったとしたら? このふたりが王女さまの相反するふたつの心の内の具現化だとしたら? とすれば、王女さま・エースさん・レジーナの三者が割とかっちり組み合うような気がしてくるのですが、はてさてどうなんでしょうねぇ。まぁ私の予想なんて当たらないことの方が多いんでアテになりませんが(笑)。
 最後に、三幹部なんですが、新しい幹部2人に取って替わられてしまったようなんですけど、ホントに更迭されてしまったんですかねぇ。まぁ真相はともかく、ここで敵が替わるのは第3クールに向けて新しいプリキュアと共に展開が変わって、飽きさせない作りになっていて良いですな。ああ、これからも楽しみで仕方ない。東映アニメーションの皆さん、ありがとうございます。

今週のマナ大好き六花さん
 大貝第一中学の夏の制服がかわいい!冬服よりこっちの方がDANZEN良いよね!袖の折り返しとシンプルな配色がステキ!
 そんな夏の制服六花さんが愛らしかったのは言うまでもないが、今回は六花さんの「マナ大好き!」が垣間見えてちょっと嬉しい。
 まず、orzなマナに「マナは何も悪くない!だから泣かないでよ!」と一緒に泣いてくれる六花さん。ありすと真琴とはやっぱり関係が違うなーと思わせてくれます。まぁ本妻ですしねー。
 その後、かなり凹んでいるマナに対し、けっこう元気な六花さん。これは考えてみるとなかなかおもしろい。
 六花さんのしたいことは、すごい人「相田マナ」の側にちょこんといて、彼女のするすごいことのお手伝いをすることだ。その「相田マナ」は現在大絶賛凹み中なので、六花さんの思考としては、マナがいないのなら(動けないのなら)「私がマナの分までなんとかしないと!」となるのです。実際フリマのお手伝いの時に、ありすと「マナちゃんの分まで」云々に頷いていましたしね。マナが復活して戻ってきた時に困らないようにと使命感に燃えていたんじゃないですかね。マナへの心配が高じて逆に「マナの分まで!マナの分まで!!」となっているのです。
 そしてマナが復活し、変身できない身でありながらピンチをひっくり返すシーンの六花さんの「やったぁ!」の台詞とあの顔(笑)。23週も彼女を見続けてきた私です、六花さんが何を思っているか手に取るようにに分かるというものです。
 六花さんにとってマナは変身していなくとも、キラキラワクワクでどんな困難にも屈せず希望を失うことの無い愛して止まない憧れのスーパーヒロインなのです。さっきまで凹んでいた彼女が、自分のピンチに颯爽登場し、プリキュアとなった自分たちが手を焼く相手に生身で立ち向かいひっくり返してしまう。自分の中のスーパーヒロインがスーパーヒロインその物として目の前にいるのだから。それはもう「やっぱりマナはすごい!」と感動に打ち震えたことでしょう。
 最後に戦闘後に「よかったぁ。ホントによかった」ハートさんに抱きつく六花さん。マナが復活したので六花さんは肩の荷が下り使命感が薄れ、今まで押さえつけられていたマナへの心配が溢れ、元気を取り戻して帰って来たのだから、もう頭の中は「ああ、ホントによかった」しか残っていないのだ。そら、抱きしめずにはいられまいて。
 そこでちょっと興味深いのが、ありすと真琴。ふたりも抱きついても良いくらいだけど、六花さんのヤキモチ回で気持ちを共有した三人である。ありすも真琴も、これは六花さんの領分だなーと思ったんじゃないですかね。六花さんがもう真っ先に無我夢中で抱きついちゃうのを、ふたりの関係に憧れ半分、マナへの心配半分で見ていたのではなかろうか。ありすも真琴も六花さんより先に動けなかったのだ。悔しいとかじゃなくて、私もこのふたりみたいになれたらいいなーと、きっと思っていたことでしょう。

 とまぁ、エースさんが妙にいけ好かない(笑)今回でしたが、脚本はシリーズ構成の山口亮太さん、作監が稲上晃さん、演出がシリーズディレクターの古賀豪さんで、まぁやっぱりエースさんはいけ好かないが(笑)、戦闘で戦闘らしいアクションしていましたし、マナたちの心情をよく表れていて、けっこうなアタリ回であったと思います。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアエースさん」でした。まぁそうなるでしょうよ。
 次回は王女さまも見つかったことだし、真琴がアイドルやめると言い出すらしい。おもしろそうな話だけど、各キャラにプリキュア5つの誓いを一か条ずつやっていくんですかね?