(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ビビットレッド・オペレーション 第一話「ファースト・オペレーション」

2013年01月14日 | 視聴済アニメごった煮
白米にそんなこんもりマヨをかけるなーっ!

 そんな今回の第一話のあらすじがあがってなかったのでイントロダクションでも……
 それは、みんなの願い。科学が全てを解決した夢のような世界――。
 物語の舞台は大島。天真爛漫な14歳の少女・一色あかねは 家事を一手に引き受けるしっかり者の妹・ももと、 天才発明家だが、役に立たないものばかり作っている祖父・健次郎と 貧しくも、温かな毎日を送っていた。
 天気がよければ、海の向こうに臨める人工島 ブルーアイランド。そしてその中央にそびえ立つのが、 世界中のエネルギー問題を解決した画期的な発明 示現エンジン。
 それはみんなが夢見た、平和な未来。誰もが笑える幸せな日々――。
 しかし、世界を突然、危機が襲う。示現エンジンを狙って現れた 謎の敵・アローン
 どんな兵器も通用しない絶望的な状況に 大きな力を秘めた赤いスーツ“パレットスーツ”を着た1人の少女が立ちあがる――。
 そして、少女のもとに集まる仲間たち。彼女たちの友情こそが、世界を救うたった1つ希望なのだ。
 以上MBS番組サイトより引用。

 サンライズの「ラブライブ」と、この「ビビットレッド・オペレーション」のどちらの感想を書こうか迷ってこっちを取る。
 いやぁだってサンライズって「アイカツ」っていう子供向けのアイドルアニメやってるのに、深夜でもアイドルやるのか、商魂逞しいなぁとか思っちゃった(まぁそれはどっちかっていうとサンライズじゃないヤツラのような気もする)のもさることながら、なんとなくビビットレッド・オペレーションの方が感想書く人が少なそうだから。とか思ったら、監督はストライクウィッチーズの人であった。あれ?もしかして、ビビットの方が注目されてんのか?
 
 まぁそんな私事は放っておいて(もう書くって決めちゃったことだし)今回の第一話ですが、とても良く出来ており感心。舞台や設定をちゃんと説明しながら見せて、謎の敵アローン関連は見せはするけどよく分からないようにして、田舎の少女である主役ののんびりとした生活を見せつつ、謎の敵が襲来したことで一転していく主役の少女の日常、そして百合を見事なカット割りで演出していた。
 変に女の子のケツがアップになる第一話であったが(笑)、それよりも上記したようにカット割りが見事でそこが一番印象的だった。
 お話的にまずこの第一話で見せなければならないこととして、一に主役がどういう人物であるか、二に世界中のエネルギー問題を解決した画期的な発明 示現エンジン、三に通常兵器が通用しない謎の敵の襲来、四に主役の変身と、大まかにあげればこの四つがあるのだが、まず第一話なので、主役の少女「一色あかね」という人物がどういう家庭で育ち、どんな生活をして、どういう性格なのかという所をひとつの筋として全体を通して見せている。そのあかねの流れの中で上記にあげた二・三・四の進行が少しずつインサートされていき、世界の命運に関わりのなかった主役あかねが、段々とこの物語に大きく関わっていくのだなと思わせる作りになっているのだから素晴らしい。
 元々なんの変哲もない少女あかねであるのだが、様々な事象が彼女に付随していくことでお話が出来上がっていく、物語のプロローグとして完成していくシークエンスが見ていて気持ちが良く、久々にいい導入部を見た、という気になりました。

 個人的な所としましては、やっぱり主役のあかねだろう。まぁ正直言うと特に可愛いとか思ったわけではないのだが、このあかねは「主役なのである」という見せ方で、見事に主役している点が上手い。
 天真爛漫で元気いっぱいでちょっとバカっぽい。キャラクター的にも主役っぽいのだが、より主役足らしめているのはトラウマからなる高所恐怖症だ。
 アバンでの新聞配達時に、坂道をバイクで降りる際に高くてビビってしまい、ゆっくりそろそろと走るシーンがあるのだが、この時点でなんでそうしたのかは分からない。本編に入って巣から落ちた雛鳥を巣に返そうと木に登る際に彼女が高所恐怖症であることが分かり、天真爛漫元気いっぱいの彼女が、ちょっと高いくらいの場所が怖いという「らしくない」部分を見せ、アバンでのことの理由が分かるのと同時に、その「らしくない」弱点はきっとトラウマがあるんじゃないかと思わせてくれる。
 その後、謎の敵アローンが現れ、示現エンジンのあるブルーアイランドに進攻し、そこへ向う際に彼女のトラウマが明かされる。見ていて彼女のこのトラウマはもっと引っぱるのではないかと予想していたのだが、今回のメイン所でこれが見事に活きてくるのだ。
 療養のため、あかねのいる伊豆大島から離れていた親友「二葉あおい」は大島に戻ってくる際に謎の敵アローンとの戦闘に巻き込まれ、乗っていた飛行機が塔のような示現エンジンのてっぺんの縁に不時着してしまうのだが、駆けつけたあかねはトラウマからくる高所恐怖症の所為で近寄れない。
 ここで助けに行きたくてもいけない自分に苦悩するあかねをみせているのだが、個人的にはこの部分はもうちょっと尺を取って印象的に見せても良かったように思う。助けに行きたいという気持ちと怖いというトラウマのせめぎ合いになって、動こうにも動けない、助けたくても助けられない、それ故のもどかしさが欲しかった。それがあれば損傷して崩れた機体と共に落ちていく親友の為に突っ込んで行くあかねがもっと感動的だったろう。
 ともあれ、落ちてしまった親友を救うべく、トラウマを排してダイブしていくあかねは見事に主役している。その前に、学校で木から落ちた下級生を助けたり、高所恐怖症なのに雛鳥を巣に戻そう時に登ったりする所を見せているので、あかねが自分よりもまず他人を守ろうとする優しい性格であること、なにより大島に帰ってくるあおいを心待ちにしていた彼女が、トラウマを押しのけてあおいを救いたいとする所に無理がないし、そんなあかねが見ていて気持ちが良いではないか。
 しかし、その後落下しつつ手を繋ぎ合うふたりの友情パワー(なのかな?笑)によって変身したあかねは、どうも高所恐怖症を克服してしまったようなのはちょっともったいないような気がしますね。やっぱり弱点のひとつやふたつくらいあった方が人間臭くて良いような気がします。

 そしてやっぱり百合が好き。だって私の脳は綺麗に百合色に染まっているから!
 天真爛漫でちょっとバカっぽい姉のあかねにしっかり者の妹もも、も良かったんですが、やはり今回一番いい所を持っていったあかねと親友あおいですよねー。
 特に彼女らとしては落下イベント以外に何かしらあったわけではないが、あかねはあおいが戻ってくることを心待ちにしているし、あおいもあかねに会いたくて何度もメールしたりと、彼女らの関係をこれでもかと窺わせているので、これからのふたりの関係に期待していきたい。
 それ以外で気になった所としては、示現エンジンの開発者であかねの祖父健次郎か。世界中のエネルギーを賄っている超発明・示現エンジンの開発者なんだから、あかねの家はさぞ金持ちなんだろうと思っていたら、どちらかと言えば貧乏。というのも、7年前の示現エンジン開発中の事故の責任を取らされ失脚したようで、そのこともあっての謎の敵アローンを知る存在でもあり、物語を牽引する役目を担っている。のだが、変身アイテム作成の際に意識があかねの妹ももがあげた、かわうそ(?)のぬいぐるみに意識が移ってしまったのはおもしろいというか、上手くやったなという印象。
 変身ヒロインものとくれば、お共の小動物がお約束。しかしこのアニメの舞台設定は科学が進んだ世界である。超科学の中に超現象的な妖精を持ってくるのではなく、あくまで物語の舞台に沿った形にしてしたのは無理がなくて良いし、一番事情を知っている人間として、じじいが常に女子中学生について回ることも出来ないので、こういう形で常に主役の側にいれて、尚かつアドバイスできる存在にもなったのだから、上手いこと考えてあるとしか言いようがない。
 ああ、そうそう。もうひとつ。あかねが乗っていた空飛ぶバイク「わんこ」。わんこの説明があったときはなんでわんこなのかなーと思っておったのですが、置いてあるのを見たらその姿がイヌみたいだからなんですな。か、かわいい。ってゆーか乗ってみたい!

 最後に、ひらがな三文字の名前とか、百合っぽさとか、変身ヒロインとか、その辺考慮すると……これって「プリキュア」ですよねぇ。
 まぁプリキュアファンとして見れば、毎週2本もプリキュア見れると思えばこんなに嬉しいことはありませんな(笑)。感想を書くに至ったのもこの辺が大きかったり。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿