(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ドキドキ!プリキュア 第47話 キュアハートの決意!まもりたい約束!

2014年01月17日 | ドキドキ!プリキュア
もうちょっと盛り上がっても良いような気がしますが……

 そんな今回のお話は…
 とうとう、キングジコチューが復活してしまった…!
 自分の正体、トランプ王国で起きた真実を知ったレジーナは、キングジコチューと一緒に世界を消してしまおうと、人間界へ向うの。
 ベール、マーモ、イーラも巨大ジコチューを出して、町は大パニック!なんとかしないと、人間界もトランプ王国みたいになっちゃう…!
 それでも、レジーナやキングジコチューと戦いたくないハート。ハートは、前にレジーナと約束したことを守ろうとしてるの。
 それはレジーナのパパと話をすること。話をすれば、きっと分かってくれるはず。キングジコチューの中にある、ドキドキを取り戻したい!
 「キングジコチューさん!私の話を聞いてくださいっ!!」
 キュアハートの思いは、キングジコチューに届くの!?
 以上公式のあらすじ。

 ……このシリーズのラス3はいつもこんな感じなので、いつも通りと言えばいつも通り。
 さて、お話としては、AパートはAパートで、BパートはBパートで見せたい所を作っていて、個人的にはAパートの方がぐっとくるモノがあった。
 とりあえずはキングジコチューの所へ行こうとなって、ジコチューをなぎ倒しながら向って行き、ソード・ロゼッタ・ダイヤモンドさんらが、いわゆる「ここは俺に任せて先へ行け!」展開でハートとエースさんを先行させ、あらすじにある通り、キングジコチューと話と付けに目の前まで辿り着き、話を聞いてもらおうとするが、キングジコチューは話を聞こうとはしないのだ。そこにベールさんがやってきて、この世界は自ら滅ぶとトランプ王国の前例を出す。
 それまで仲睦まじく暮らしていた国民は、突然の恐慌にパニックとなり、自分だけは助かりたいと醜い行動をし、自らジコチューと化したのであった。それと同じことがこの人間界でも起こり愛を失うとするのだが、ハートはそんなことはなく、今でもみんなはその愛で支え合っているはずだとし、場面は非難する人々の方へと変わる。
 12話でマナの弟子となった早乙女純くんが、ケガをして動けない人がいるので誰か手を貸してくださいと声を上げると、逃げようとしていた数人が足を止める。マナのクラスメイト二階堂くんが「ケガ人はどこだ!」と駆け寄ってくると、足を止めた人々も手伝いを申し出るのだ。また病院では医師である六花さんのお母さんとマナの両親がケガ人を介護し、ありすの執事セバスチャンがヘリを飛ばしてきて要救護者の搬送し、ありすの友人五星れいなも持ち出してくる。と、このように、これまで話に関わってきた人々や、その他モブの皆さんが互いを助け合い非難していく様が描かれるのだ。
 ここで私は「ああ!」と思わずにはいられなかった。32話の文化祭の時もそうであったように、マナがこれまで無尽蔵に愛を振りまいてきたこと、また描かれなかった所でも、きっとマナは所構わず善行をしていたであろうことが今実を結んだと思わされだのだ。そしてここから「そういうことか」と思い至ることとなる。
 そう、たった5人のスーパーヒロイン「だけ」で世界は救えない。トランプ王国のようになってしまったら、マナとてどうにもならなかったであろうが、マナが六花さんやありすにこうありたいと思わせたように、彼女の善行はそれ以外の方たちをもそう思わせていたのだ。それが今プリキュアを支え、プリキュアは支えてくれる皆さんを守るのだ。また、メインターゲットの皆さんへの訓話としても、世界を救うのはスーパーヒロインだけではないことを示している点も良いだろう。
 ともあれ、プリキュアだけでなんとかしてしまうのではなく、ひとりひとりの心が大切なんだよという所から、主役であるマナのしてきたことが、しっかりと実を結ぶ高揚感はとても胸がすく。まぁ、対比として使われたトランプ王国の皆さんが、とてもしょーもない人々のように見えてしまうのが難点ではあるが(笑)。

 ジコチュー化しない人間たちの愛を「くぅだらぁん!」と一喝し、ならばその愛の鼓動を消し去ってくれるわと口からビームを吐き、高さ999mのクローバータワーを倒壊させてからがBパート。
 それまで静観していたレジーナが、これ以上パパのの邪魔をするならとハートに向って行くこととなるのだが、ハートは防戦一方で戦おうとはしないのだ。それもそのはず、2クール目で友達であるレジーナとは戦わないとしてきた彼女である。一貫して行動にブレの無いマナですから、ここへ至ってレジーナと戦うはずがないのである。
 まぁこの辺は割と都合が良いと言いますか、レジーナと相容れなくなってということは流れ的にあり得ませんから、マナの「好き」にレジーナが落ちちゃうのはけっこう予定調和ではある。それだけに何か欲しかった所ではあって、結局「好きに理由などない」的な話は、大きなお友達の説得材料としてはちょっと弱いような気がしますが、まぁ我々はこのアニメのターゲットではないので致し方ない所か。
 もとよりマナ大好きレジーナちゃんなので割とあっさりマナに懐柔(笑)されると、キングジコチューがレジーナを惑わすなと口からビームを吐くが、レジーナは「ダメーっ!」と絶叫し、ドラゴングレイヴでビームを消し去ると、光の槍の二つ名の通り、ドラゴングレイヴの刀身は光を取り戻す。
 するとキングジコチューは絶叫し、またお前の心に愛が芽生えてしまったのかと問う。しかし違うのだ。もとよりレジーナは麗しのアン王女さまがふたつに分った愛の片割れ。レジーナに愛が芽生えたのではなく、最初からあったのだ。その上でレジーナは、父であるキングジコチューと同じくらいマナが好きなのだ言い、その自分の正直な気持ちはいけないことなの?と自問すると、ロゼッタが言う。私もマナも六花も真琴も亜久里もレジーナも好きだと。なるほど、33話の過去話やいつも後ろでニコニコと皆を見守ってきた彼女思い返せば得心がいく。続いてソードが以前は王女さましか見えていなかったが、今は違って皆が好きだと言う。7話までツンツンしていた彼女が、話が進むにつれ丸くなって言った様子が思い起こされるではないか。
 そんなふたりの言葉に「黙れ!レジーナは私だけを見ておれば良いのだ!」とするのを、ダイヤモンドが「その気持ちも分かる」言う。でも好きな人を独り占めするのではなく、好きな人の好きな人を好きになって、つながりを作っていく方が良いだろうとするのは、わたくし絶賛であった10話の嫉妬回を乗り越えた彼女の言葉として見事な説得力である。
 こうした「これまで」を見てきたからこその説得力が実に気持ちが良いではないか。毎回今週のビックリどっきりモンスターが現れてやっつけるだけでない物語としてのつながりを感じさせてくれ、1年見続けてきた甲斐があったと思わせてくれる。プリキュアは最初の10話と最後の10話を見れば事足りる、なーんてのをどっかで見たことがありますが、フッ、鼻で笑ってやりますよ。見続けていなければここでこんなにも気持ち良さを味わえるものか。それ故に、この物語が最初からここまでをつながりを持って紡いでくれたと言って良いのではなかろうか。

 彼女らの言葉にエースさんは今ようやく気付いたと、愛の戦士である自分のすることは、キングジコチューを消し去ることではなく、愛することなのだとし、キングジコチューを「お父様」と呼ぶ。エースさんもこの闘争の真意に気付いたのだ。光と影の対立ではなく、どちらも愛なのだからどちらか一方を消し去ってはいけないのだ。
 エースさんにアン王女さまの面影も見たキングジコチューは突如苦しみ出す。1万年前のプリキュアに封じられていた闇に飲まれていた愛を少し取り戻し、それ故に胸が苦しいのだ。
 だが当時のプリキュアが神器を擁して封じた闇は、そう簡単に器を手放さない。「愛などいらぬ!愛など消し去ってくれるわ!」とハートたちが立つクローバータワーに、その巨大な手を振り下ろす。ところで引っぱりました。
 次回は国王の救出、ラストで闇の浄化&エピローグ、って所ですかねー。このシリーズは得てしてラス前が一番おいしい所なので期待したい。

今週のマナ大好き六花さん
 上記しましたが、六花さんの言葉は説得力あったねー。それに伴って今回は、これまでの話を思い起こさせる随所にあって気持ちが良い。
 六花さんに関しては、やはり因縁のあるイーラであろう。このふたりが揃えば、どうしたって26話を思い出す。六花さんもイーラも思う所があるようなのが良いよなぁ。
 このふたりに何もないままで終わるってことはないであろうから、どう決着をつけてくれるのかも楽しみだ。
 どーでもいーけど、今回のマナとレジーナは、綺麗に百合色に染まった脳としては、マナがレジーナに告白した様にしか見えないのだが(笑)。こんなコーナー作っている身としてはモヤモヤするんですけど(笑)。
 ああでも、マナのレジーナに対する「好き」は、やっぱり妹可愛がり的な好きだと思うんですよねー。六花さんがいるからマナはいろんな所でスキスキ言っているんですよ。本妻いるからダイジョーブ!みたいなことなんだと思います。きっと。
 にしても、六花さんは苦労が耐えないんだろうなぁ(笑)。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアダイヤモンドさん」でした。
 ああ、後2回かぁ。寂しくなるなぁ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿