時間的関係で2話いっぺんに感想。
サブタイは23話「灰染めのチェスにチェックメイトを告げる」24話は「死神の肩越しに永遠を見る」
そんな23、24話のお話は…
23話─オカルト省の地下に囚われたヴィクトリカ。折しも、ヨーロッパには2度目の世界大戦の嵐が吹き荒れ始めていた。
戦争を望むブロワ侯爵は、ヴィクトリカをソヴュールの未来を占う「モンストル・シャルマン」として利用し、国王や民衆を操り動かしていく。
ソヴュール、そして世界全体が戦いへと向かうなか、ヴィクトリカは一人、一弥に貰ったペンダントを握りしめ続けていた。
24話─ロスコーと共に、ブロワ侯爵の追っ手から逃げ続けるヴィクトリカ。その姿にコルデリアを重ねたロスコーは、やがて心の丈を、過去を静かに語り始める・・・。
いっぽう、兵士として前線に赴き戦っていた一弥は、離れた場所からもヴィクトリカのことを想い続けていた。
歴史の大きな流れによって、離ればなれになってしまった2人。やがて時代は春を迎える――。
以上公式のあらすじ。
お話としてはこの23、24話は良く出来ている。23話の方はブロワ侯爵関連に決着を付け、24話で離ればなれになっていた久城とヴィクトリカをどうするかという流れ。
前回にも書いたが、ここへ来てようやくこれまでのことが集約して様々な事柄を動かし、まぁ随分と駆け足な感じではあったものの、いろいろな因果の決着を見せていて見ていてとても興味深かった。
囚われたヴィクトリカはコルデリアと入れ替わり逃避行へ、コルデリアはブロワ公爵との因縁に決着を付ける。双子であったロスコーは、一方はコルデリアと運命を共にし、もう一方はヴィクトリカと共にソビュールから離脱する。
しかし、ヴィクトリカと共に逃げたロスコーは、コルデリアの心配の元であるヴィクトリカがいなくなることが彼女の幸せと考えており、ヴィクトリカを殺そうとする。
園話の展開よりも見せたいのは、ここでヴィクトリカが命乞いをすることであろう。いつ死んでも良いと思っていたヴィクトリカ出会ったが、久城と出会い、そして愛し、ただ謎とを解くだけの灰色狼ではなくなっていた。ま、それはちょいちょい前からそういう所を見せていて、久城と出会い変わったヴィクトリカを見せている。もう彼女は灰色狼ではないのだ。
そんな彼女は一途に久城を重い逃避行を続けるが、乗船の際のヴィクトールが良い。彼に見つかりすわと思いきや、ここで平和だった頃、目の前のヴィクトリカを無視し久城に話をする、それと同様のことをして見逃す彼の粋な所が良い。彼は前々回に、オカルト省の術中にまんまとハマった久城を見て絶叫するヴィクトリカを見ており、また過去のシーンで、人の愛を理解しない彼女を知っているので、ヴィクトリカの心境の変化に一番気付いていたことだろう。なんだかんだで優しい男なのであった。
そして世界大戦は終戦を迎え、日本に帰ってきた久城を待っていたのは、ビロードのような金髪を逃亡のために脱色(?)し銀髪に変えたヴィクトリカであった。
何話だったかは忘れたが、久城を見つけようとして見つけられなかったヴィクトリカというシーンがあり、あの時探し出せなかった彼を、今度は逃避行の果てにしっかりと彼の元に現れた。
まぁこの辺の展開は見ていて分かるものではあったものの、またヴィクトリカに会うために戦場で生き抜こうとする久城と、彼を想い旅を続けるヴィクトリカを見せているので、見ていてああ良かったなぁと思わせてくれる。
焼け野原となった日本で手を繋いで歩くふたりで終わるのだが、これからきっと色々あるだろうが、ふたり一緒なのだから幸せなんだろうと思わせる気持ちの良いラストシーンであった。
と、いうわけで、全体的な感想としては、このアニメ、結構退屈である。
ひとつひとつの謎の関連性は最後にくるまでよく分からなく、またその事件がどうなるんだろうとか犯人は誰なんだろうとか、そういうことを思わせてくれないあっさりっぷりが原因のひとつだろう。
最後まで見てみるとむしろその辺はどうでもよくって、久城とヴィクトリカがどう関係を繋いでいくかの方に注力していたように思える。
しかしその割りに、序盤は仲の良いふたりを前提に話が勧められているように見受けられ、その後深まっていくイベントを見ても、変わっていくふたりの関係性があまり見えてこなくてどうにも乗り切れなかった。正直、22話からの最終章までと第1話のふたりがそれほど関係性に違いがあるようには思えない。
事件よりもそっちに力を入れるのであれば、もっと細かい心理描写が必要だろうし、いる必要があったのかよく分からなかったアブリルももっとふたりにちょっかい出してもいいだろう。アブリルは正直な所、いなくても何ら問題ないような気がするのはちょっともったいない。
ひとつひとつのお話しとしても、盛り上がり所というのがあまりなく、なんかぼんやりと画面を眺めていた時間の方が多かったような気がする。それ故に事件でそういう所を作ればいいと思ったのだがなぁ。このアニメには、「これぞ」という見所がない特徴のアニメになってしまっているのは残念だ。
個人的には、もういっそのこと、久城とヴィクトリカの楽しい学園生活だけの1クールで終わってくれた方がおもしろかったかもしれない。
ともかく、終盤に入るまでの退屈さや、全体通しての盛り上がりの無さは、ホント途中で見るのやめようかと思ったくらいつらかった記憶がある。
正直2クールの時間使ってまで見るものではないよなぁ。どうしてもこの物語が知りたいって言うのであらば、原作読んだ方がよっぽどおもしろい……とは思うのだが、一冊二冊ほど読み返してみたけど、結構退屈な話だったりするんだよな(笑)。
そういうことを考えると、結構このアニメは原作に忠実だったのかもしれないな。
サブタイは23話「灰染めのチェスにチェックメイトを告げる」24話は「死神の肩越しに永遠を見る」
そんな23、24話のお話は…
23話─オカルト省の地下に囚われたヴィクトリカ。折しも、ヨーロッパには2度目の世界大戦の嵐が吹き荒れ始めていた。
戦争を望むブロワ侯爵は、ヴィクトリカをソヴュールの未来を占う「モンストル・シャルマン」として利用し、国王や民衆を操り動かしていく。
ソヴュール、そして世界全体が戦いへと向かうなか、ヴィクトリカは一人、一弥に貰ったペンダントを握りしめ続けていた。
24話─ロスコーと共に、ブロワ侯爵の追っ手から逃げ続けるヴィクトリカ。その姿にコルデリアを重ねたロスコーは、やがて心の丈を、過去を静かに語り始める・・・。
いっぽう、兵士として前線に赴き戦っていた一弥は、離れた場所からもヴィクトリカのことを想い続けていた。
歴史の大きな流れによって、離ればなれになってしまった2人。やがて時代は春を迎える――。
以上公式のあらすじ。
お話としてはこの23、24話は良く出来ている。23話の方はブロワ侯爵関連に決着を付け、24話で離ればなれになっていた久城とヴィクトリカをどうするかという流れ。
前回にも書いたが、ここへ来てようやくこれまでのことが集約して様々な事柄を動かし、まぁ随分と駆け足な感じではあったものの、いろいろな因果の決着を見せていて見ていてとても興味深かった。
囚われたヴィクトリカはコルデリアと入れ替わり逃避行へ、コルデリアはブロワ公爵との因縁に決着を付ける。双子であったロスコーは、一方はコルデリアと運命を共にし、もう一方はヴィクトリカと共にソビュールから離脱する。
しかし、ヴィクトリカと共に逃げたロスコーは、コルデリアの心配の元であるヴィクトリカがいなくなることが彼女の幸せと考えており、ヴィクトリカを殺そうとする。
園話の展開よりも見せたいのは、ここでヴィクトリカが命乞いをすることであろう。いつ死んでも良いと思っていたヴィクトリカ出会ったが、久城と出会い、そして愛し、ただ謎とを解くだけの灰色狼ではなくなっていた。ま、それはちょいちょい前からそういう所を見せていて、久城と出会い変わったヴィクトリカを見せている。もう彼女は灰色狼ではないのだ。
そんな彼女は一途に久城を重い逃避行を続けるが、乗船の際のヴィクトールが良い。彼に見つかりすわと思いきや、ここで平和だった頃、目の前のヴィクトリカを無視し久城に話をする、それと同様のことをして見逃す彼の粋な所が良い。彼は前々回に、オカルト省の術中にまんまとハマった久城を見て絶叫するヴィクトリカを見ており、また過去のシーンで、人の愛を理解しない彼女を知っているので、ヴィクトリカの心境の変化に一番気付いていたことだろう。なんだかんだで優しい男なのであった。
そして世界大戦は終戦を迎え、日本に帰ってきた久城を待っていたのは、ビロードのような金髪を逃亡のために脱色(?)し銀髪に変えたヴィクトリカであった。
何話だったかは忘れたが、久城を見つけようとして見つけられなかったヴィクトリカというシーンがあり、あの時探し出せなかった彼を、今度は逃避行の果てにしっかりと彼の元に現れた。
まぁこの辺の展開は見ていて分かるものではあったものの、またヴィクトリカに会うために戦場で生き抜こうとする久城と、彼を想い旅を続けるヴィクトリカを見せているので、見ていてああ良かったなぁと思わせてくれる。
焼け野原となった日本で手を繋いで歩くふたりで終わるのだが、これからきっと色々あるだろうが、ふたり一緒なのだから幸せなんだろうと思わせる気持ちの良いラストシーンであった。
と、いうわけで、全体的な感想としては、このアニメ、結構退屈である。
ひとつひとつの謎の関連性は最後にくるまでよく分からなく、またその事件がどうなるんだろうとか犯人は誰なんだろうとか、そういうことを思わせてくれないあっさりっぷりが原因のひとつだろう。
最後まで見てみるとむしろその辺はどうでもよくって、久城とヴィクトリカがどう関係を繋いでいくかの方に注力していたように思える。
しかしその割りに、序盤は仲の良いふたりを前提に話が勧められているように見受けられ、その後深まっていくイベントを見ても、変わっていくふたりの関係性があまり見えてこなくてどうにも乗り切れなかった。正直、22話からの最終章までと第1話のふたりがそれほど関係性に違いがあるようには思えない。
事件よりもそっちに力を入れるのであれば、もっと細かい心理描写が必要だろうし、いる必要があったのかよく分からなかったアブリルももっとふたりにちょっかい出してもいいだろう。アブリルは正直な所、いなくても何ら問題ないような気がするのはちょっともったいない。
ひとつひとつのお話しとしても、盛り上がり所というのがあまりなく、なんかぼんやりと画面を眺めていた時間の方が多かったような気がする。それ故に事件でそういう所を作ればいいと思ったのだがなぁ。このアニメには、「これぞ」という見所がない特徴のアニメになってしまっているのは残念だ。
個人的には、もういっそのこと、久城とヴィクトリカの楽しい学園生活だけの1クールで終わってくれた方がおもしろかったかもしれない。
ともかく、終盤に入るまでの退屈さや、全体通しての盛り上がりの無さは、ホント途中で見るのやめようかと思ったくらいつらかった記憶がある。
正直2クールの時間使ってまで見るものではないよなぁ。どうしてもこの物語が知りたいって言うのであらば、原作読んだ方がよっぽどおもしろい……とは思うのだが、一冊二冊ほど読み返してみたけど、結構退屈な話だったりするんだよな(笑)。
そういうことを考えると、結構このアニメは原作に忠実だったのかもしれないな。
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