(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ハピネスチャージプリキュア! 第2話 ひめとめぐみの友情!ハピネスチャージプリキュア結成!!

2014年02月15日 | ハピネスチャージプリキュア!
めぐみが褒めればひめが伸びる!この気持ち良さ。

 そんな今回のお話は…
 めぐみがキュアラブリーに変身しちゃった!プリキュアになってはじめての戦いでがんばるラブリー!
 サイアークのパンチを受けても何度も何度も立ち上がるわ!!なのに、キュアプリンセスは、そんなラブリーを連れて、戦いの途中で逃げ出しちゃうの…!
 そして辿り着いたのは、ひめやリボンが暮らすブルースカイ王国の大使館。そこでめぐみは地球の神さま・ブルーに幻影帝国(げんえいていこく)からこの世界を守ってほしいと頼まれるの。
 もちろんめぐみは、すぐにOK!!これからひめと一緒にプリキュアとして戦うって決心したのに、ひめは泣きべそをかいて、またどこかへ飛び出していっちゃった…。
 めぐみは走ってひめを追いかけたけど、見失っちゃった…。そこで、リボンから渡された“プリカード”を使ってシャーロック・ホームズみたいな格好をした“探偵さん”に大変身!
 変装してパワーアップした探偵・めぐみは、ひめを発見!公園のベンチでしょんぼりしているひめに、めぐみが声をかけると…。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては上記あらすじにあるように、一旦は逃げてしまうも再戦して今週のビックリどっきりモンスターをやっつけて、ひめ初勝利!っていう流れではあるんですが、今シリーズの特徴のひとつである「変装」を紹介しつつ、ひめ初勝利!になるまでが見所。そりゃプリキュアだもん、勝利することは分かっていますからね。そこへ至るまでが一番おいしい所というわけです。

 あらすじにあるように、前回の引きからの戦闘は、ピンチになってプリンセスがラブリーを連れて逃げてしまう。こう書くだけだとなんとも情けない限りであるが、確かにひめは臆病で恐がりなのだが、ただそれだけで逃げ出したのではないのだ。
 やられてしまわない為にというのも、もちろんあるのだが、彼女は臆病であっても決していやだから逃げ出したのではなく、ひめなりにめぐみを思っての行動であることが見て取れるのだ。それと同時にひめの強さの片鱗を窺い知ることが出来る。
 勇猛果敢にサイアークに向って行くラブリーが腕を掴まれピンチに陥ると、プリンセスは「危ない!」と突撃しサイアークに一撃をくれラブリーを窮地から救う。これを見て分かる通り、ひめには初めて出来た友達の窮地に立ち向かう勇気が確かにある。本当のチキン野郎ならばきっと足がすくんで動けないことであろう。でもひめは違うのだ。
 しかしサイアークから反撃を受けると、すぐさま起き上がって再度立ち向かって行くラブリーに対して、プリンセスことひめは「ダメだわ……また負けちゃうの?」と震えて立ち上がれない。せっかく持ち合わせた勇気があるのだが、ひめにはそれを発揮出来ないでいる。思えば戦っては全戦全敗、負けに負け続け、彼女の自信は失われているのだ。負け続けることで勝てるイメージが持てず実力が発揮できない、スポーツで言うところのイップスのようなものなのではなかろうか。そしてまた負けて自信を失いの負の連鎖が彼女の勇気を曇らせてしまっている。それを考えれば「やっぱり怖いよ……」と弱音を吐くのも頷ける。そんな彼女に妖精リボンは「きっとラブリーも怖いんですよ!」と奮起を促す。そこでプリンセスはハッとする。
 普通ならばここで一念発起して今週のビックリどっきりモンスターをやっつける、というのがヒーローヒロインものであるのだが、上記の通り結果は戦略的撤退となるわけだが、ひめはきっとめぐみも怖いと思っている(だろう)ことを知り、だったらここは撤退すべき、と思ったのだ。なにせひめは戦闘において負けてしまうと思い込んでいるのだから。
 初めて出来た友達が戦闘で痛い思いをしている。それを助けたい気持ちが撤退という形になったのだ。自分がモンスターをやっつけられればそれで済むことだが、ひめには自分がそれを成せるとは思えない。この時点でひめがめぐみを助けられる方法はこれしかなかったのだ。

 ブルースカイ王国大使館へ逃げ込むものの、早く友人の妹を助けに行こうというめぐみに対し、ひめは「さっきのこともう忘れちゃったの?サイアークに全然敵わなかったじゃない!」と言う。「敵わなくったってがんばらなきゃ!だって私たちプリキュアなんだし!」と主役らしいめぐみの返しに、ひめは「プリキュアだからってなんでも出来るわけじゃないの!めぐみは何も分かってない!」と返す。
 主役らしい明朗なめぐみはまさにらしくて良いのだが、むしろひめの言葉の方が重みがある。その後に語られるが、彼女の祖国ブルースカイ王国は幻影帝国に支配され、国王と王妃はおろか、国民全てが捕われてしまっている。ただひとり難を逃れた国民として、そして王族として、プリキュアとなって立ち向かうも全戦全敗。地球の神様であるブルーにひめと一緒に地球を守ってほしいと託され快く承るめぐみに、勝手に決めないでと叫び「もうどんなにがんばってもダメなんだ」と希望を失ってしまうのも仕方のない話だ。彼女の言った通りプリキュアとて全知全能の神ではなく、なんでも出来るわけじゃない。ひめもめぐみも14歳の女の子なのだ。幻影帝国の進行を防ぎ、王国を救い、地球を守るという重荷をひめはひとりで背負ってきたのだ。14歳の少女には随分と重かろう。リボンに諭されても「私はプリキュアは無理よ!」と泣き出してしまうのも無理からぬ話である。

 飛び出してしまったひめを追いかけるも逃げ足だけは早く、めぐみは見失ってしまうと今回の売りのひとつである「変装」が紹介されるわけだが、その辺は商魂逞しい感じなので特に某ない。個人的にはおそらく後にキュアハニーになるであろう大森ゆうこと出会ったひめの方が興味深い。
 どうしたらいいんだー!と頭を抱えるひめに、大丈夫?と声をかけてくれるゆうこ。知らない人に声をかけられてビックリしたひめは、身体をぎゅっと強張らせ、口をつぐんで目線を下げて合わさない。見事な人見知りっぷりである。
 対人恐怖症というわけではないけれど、彼女が極度に人見知りであることを見事に表していることも興味深いが、こんな緊張しいな彼女を見ると、何故そうなったかが気にかかるではないか。前回でもなかなか恵みに話しかけることが出来なかったし、齢14にして友達が今までいなかったのは、やっぱりそれなりの理由があって然るべきだと思うんですよね。一体何があって今ひめがこうまで極度の人見知りなのか、彼女の背景に興味が惹かれ、それが明かされ、どんなイベントをもって克服していくかを期待させてくれてワクワクする。

 さて、変装にてめぐみがひめを発見してからが一番の見所。
 「私は何も出来ないダメプリキュアなのよ」と自虐するひめに、めぐみは即座に「ひめはダメじゃないよ!」と言い、Aパートの戦闘で自分を助けてくれたこと、逃げ足がとても速いことを褒める。それに対し「何それ?嫌味?」と口にするひめに、めぐみは「すごいって褒めてるんだよ」と返す。そんなことはすごくなく、一度もサイアークに勝ったこともないし、何度やっても怖いのだとうずくまってしまうひめに、ダメでも何度でもチャレンジするひめはがんばり屋さんで、怖くてもプリキュアやってきたなんてすごいとめぐみはさらに褒める。
 これを見て分かるように、めぐみは物事をポジティブに捉えることができ、ひめの短所を長所とした。めぐみはその人柄から相手を褒めて伸ばすのだ。ことひめには、めぐみのポジティブさが随分な救いになったのではなかろうか。
 この後めぐみはひめの手を握り、誰かに幸せを分け与えるようなプリキュアになりたいと自分のプリキュア像を語り、なりたてでよく分からないからひめが一緒にいてくれたら心強いとする。そんなめぐみに「私がいないとダメ?」と恐る恐る聞くと、彼女は「ひめがいないなんてあり得ないよ!」と答える。
 プリキュアになったとてダメな自分、と思っていた。でも今、ひめはめぐみに必要とされたのだ。こんな自分をすごいと言い、一緒にいてくれたら心強く感じられ、いないなんてあり得ないとしてくれる。負の連鎖によって失っていた自信を、めぐみによってひめはまた見出したのだ。上記したように、ひめには強さがあるのだが、その強さを発揮できないでいる。だがこれまで負け続けてきたことにより自分の強さに気付けない。だが気付かせてあげればちゃんと伸びるのだ。そう、ひめは褒めて伸びるタイプなのだ。

 こうして少し自信を取り戻してから再戦の運びとなる。
 脅してくる幻影帝国幹部ナマケルダに恐れ、めぐみの後ろに隠れるひめであったが、怯む事無く「何でひめが怒られなきゃいけないのさ!悪いことをしているのはそっちでしょ!」と言ってのけるめぐみに「ホラ、ひめもなんか言ってやんなよ」と促されると、ひめは意を決して前に出て「サイアークも最悪だけど、カビの中でゴロゴロして喜んでるあなたが一番最悪よ!」と言ってのける。
 これまで敵に怯えていたひめが促されたとは言え、怖がっていた敵を前にして正に「言ってやった」のだから随分な成長だろう。その成長は姫がめぐみと出会い友達となって、めぐみがひめの背中を優しく押して発露した。「いくよ!ひめ!」とプリチェンミラーをかざし言うめぐみに、「うん!」と元気よく応えるひめの心の成長のなんと気持ちの良いことか。もうここまでくれば、ひめの初勝利まであと一歩だ。

 さて、戦闘のアクションとしては特に目を見張る所はなかったが、サイアークを浄化するのが主役のラブリーでなくプリンセスの方であることが興味深い。まぁ自信を失っていたひめが友達を得て、初めて勝利を得ることがポイントなので、こうでなくてはならないのだが、ここも良く出来た流れで感心。
 ラブリーが自分がサイアークの動きを止めるからプリンセスが浄化してとする。それに「え?でも……」と躊躇するもラブリーは「よろしく!」と即座に取って返してサイアークに向っていく。
 プリンセスが躊躇するのも無理はなく、前回でのアバンでもあったように、彼女の技はあまり効いてはいなかった。当然彼女もそのことは分かっているからこその躊躇だ。ラブリーがその言葉通りサイアークの動きを止めると、プリンセスは「お願い!私に力をちょうだい!」と、これまでなかった力強さで口上を述べ、固有バンク技を放つ。
 「勇気の力を聖なる光へ!ラブプリブレス!プリキュア!ブルーハッピーシューットッ!」の力強い台詞は、ラブリーに浄化を託され、振り絞った勇気と渾身の力を感じさせてくれる。敵を怖がっていた彼女が、勇気を力に変えて放った渾身の一撃で今週のビックリどっきりモンスターを浄化できなければウソである。プリンセスの勇気はしっかりとサイアークを浄化できるだけの力を有していたのだ。
 めぐみによって引っぱり上げられたひめが、その隠れてしまっていた力で結果を出すのだから、この高揚感と言ったらないではないか。久々に毎週のお仕事で気持ち良さを味わいました。

 最後はひめからめぐみの手を取り、はにかみながらありがとうと言い、「一緒にがんばろうね」と手を握り合って終わる。ひめが初めての友達に力を見出され、失った自信を取り戻し、力を合わせて初めて結果を残し、人見知りな彼女から手を取って、これから一緒にやっていきたいんだとした。ひめの成長が気持ち良かったのと共に、これからふたりがどんな友情を育んでいくのかが楽しみで仕方ない。やはり言わなければなるまい、さすが成田良美!

今週のプリキュア
 前回キュアブラックさんだったので、順当に行ってキュアホワイトなんだろうなーなんて思っていたら「キュアドリームさん」でした。
 とりあえず最初の方は主役系で固めてきますかね?とすると次回はキュアピーチなんじゃないかなーと予想してみる。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアプリンセス」でした。
 次回はめぐみの幼馴染みの男子にひめが嫉妬するお話のようで、なんだか楽しそう。綺麗に百合色に染まった脳を持つ身としても!
 どーでもいーけど、ひめってけっこう子供っぽいよねー。なんかめぐみがお姉ちゃんみたいに見えるのはオレだけだろうか。


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