(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

スイートプリキュア♪ 第4話  モグモグ!奏が見せる気合いのレシピニャ

2011年03月07日 | 視聴済アニメごった煮
むしろ戦闘はいらなかったような気がする。

 そんな今回のお話は…
 奏がケーキコンテストに出ることになったの!コンテストの審査員は、スイーツ界のスター、山口ヨウコ。
 優勝すれば、プロのパティシエも夢じゃないわ!!奏は、優勝めざして、ハデで目だつケーキを作ろうと大ハリキリ!
 奏が自分で作ったケーキをもって街を歩いていると、なんと、あこがれの山口ヨウコにばったり!
 ヨウコは、奏のもっていたケーキをとってもほめてくれて、アドバイスもしてくれたの。奏は大よろこび!
 奏は、ヨウコのアドバイスどおりのケーキを作ってみるの。だけど、できあがったのは真っ黒なケーキ・・・
 さっそく響に食べてもらうけど、響の感想は・・・「このケーキは奏のじゃないみたい。はっきり言ってぜんぜんおいしくない」
 ショックを受けた奏は、おこって部屋をとび出してしまったの。
 スイーツ界のスター、山口ヨウコのアドバイスどおり作ったのに、響がおいしくないっていうなんて・・・
 でも実は・・・奏が出会ったヨウコは、セイレーンが変身したニセモノ!
 セイレーンのねらいは、響と奏をケンカさせてプリキュアに変身できないようにすること。
 このままじゃ、セイレーンの思いどおりになってしまう!2人は仲なおりすることができるの?
 以上公式のあらすじ。

 初見はやっぱり子供っぽい話だなで終わってしまっていたんですけど、この感想を書くにあたって見直してみると、まぁ子供っぽくはあるんだけど、割と良い所をついてきていてなかなか興味深く見た。
 内容としては、ケーキは何の為に作るの?的なことで、憧れのパティシエが審査員のコンテストに、派手で目立つケーキを作ろうと張切っている奏はケーキを作ることの本質を見失っていて、やっぱりケンカを経て、奏が何の為にケーキを作っているのかを見いだす。
 ここまで見ていて、響と奏がどういう人物か見えてきて、奏はどうも結構ミーハーな所がありそして頑固である。一方、響の方はと言うとけっこうちゃらんぽらんだが柔軟性があり周りに流されない自分を持っている。
 そういったことを考えて今回の話を見ると、ミーハーな奏がニセの山口ヨウコにすっかり騙され、そんな奏が作ったケーキをマイペースな響が素直な感想を述べ、頑固な奏は怒ってしまい、響はなんで奏が怒っているんだか分からないという、ふたりのキャラクターをよく描いている。
 奏はそのミーハー心から、憧れのパティシエが審査するコンテストで優勝をしたい一心で、料理は誰の為に作るものかという本質が今回のアバンから吹っ飛んでしまっていて、響はそのちゃらんぽらんさ故の語彙の少なさから、奏のケーキに的確なアドバイスを出せない。しかし、響は最初から本質を見失ったケーキをさして美味いと感じておらず、「まぁまぁおいしかった」などと言うのだが、見た目の形や色にとらわれずに素直に味の感想を述べていて、響の真っ直ぐな性格が出ているのだけど、その語彙の少なさから、優等生で頭の良いの奏にはそのニュアンス的な感想があんまり伝わらないのだ。
 そこをセイレーンにつけ込まれ、またミーハーな奏が見事に引っ掛かってしまうわけですが、今回の見所はやはりここからであろう。
 奏がセイレーンが化けた山口ヨウコのアドバイスを受け作ったケーキを響が否定しケンカしてしまうのだが、響はその素直さから正直な感想を述べているし、おいしくないものをおいしいと嘘をつくことがいいとは思っていないので、なんで奏が怒るのかが分からない。
 そんな気持ちのすれ違いはこれまで見せてきたのだけど、第1・2話までと違うのは、響がこのままではイヤだとちゃんと奏と向き合って自分の素直な気持ちをぶつけるのだ。
 それを受けての奏は、文句を言いながら響が美味いと言っていたイチゴのケーキを無意識に作ってしまう。なんだかんだで、そうやって響がストレートに気持ちをぶつけてきたことで、奏は響の気持ちを知ったのだ。
 最初、気持ちがすれ違ったままでお互いがどう思っているかを探ることを恐れていたふたりが、今は衝突しつつも気持ちを言葉に出して伝え、関係を修復しようと試みている。一緒にプリキュアとなって最初の誤解が解けて、少しこれまでと変わったふたりの心の成長を見て取れる。
 そういったふたりの一側面が見てとれておもしろかったのだけど、それを踏まえた上での戦闘が今イチ過ぎる。

 アクションがショボショボなのは、もう仕様なのかなと諦めかけているのでいーんですけど、展開として盛り上がりに欠ける。
 戦闘の最中、メロディの何がない一言でようやく彼女のケーキに対する真意を理解したのだから、戦闘前に響が言った台詞をそのまま乗せるのではなく、それを受けて自分の言葉で返してほしかった所だし、リズムがネガトーンの攻撃を受け止める際も、一人でえいやっ!の後に「やるじゃん」「まぁね」ではせっかく「ふたり」でプリキュアになっている意味がなかろうというものだ。どうせならリズムを一助するメロディがあっても良いのではないだろうか。
 最初に良いことを語ったのでここからは文句ばっかになるんですが、セイレーンに騙される奏のシーンで、セイレーンの白々しい嘘を演出する為に劇っぽく仕立ててあったと思うのだけど、それはなかなかおもしろいとは思ったが、どうせだったらセイレーンたちはもっと白々しく、スポットライトを使うならもっと舞台で演じているような感じだった方が、ミーハーな奏がそんな彼らに騙されてしまうという滑稽さ見せることが出来たような気がします。
 まぁそれに限らずこのスイートプリキュア♪は全体的に賑やかさが足りないような気がしますな。
 それと、悪役の方達のことなんですけど、この人たちってプリキュアふたりの仲を裂くことに執着していて、悪いヤツという感じがしないんだよな。それだからなのか戦闘でいまいちノっていけない。要はプリキュアの闘う理由が弱いのだ。
 今回なんで「あんなおいしそうなケーキを、みんなを怖がらせる怪物にするなんてゆるせない!」だもんな。それおまえらの個人的理由じゃねーか(笑)。愛と正義のスーパーヒロインとしてそれはないんじゃなかろうか。
 そもそもセイレーンは音符を集めるのが目的なのだから、見つけた音符を普通に取っておけば良いではないか。なんでわざわざネガトーンにする必要があるのか今ひとつよく分からない。音符を全部集めて不幸のメロディが完成したらどのみち世界が不幸に満たされるのだから、今ここでネガトーンによって局地的な不幸をまき散らすことはしなくてもいーんじゃね?
 ハミジとセイレーンは音符の取り合いをしているんだから、取った取られたの末にハミィに音符を奪われそうになるのを阻止するために……とかの方がまだ説得力があるような気がします。

 とまぁそんなわけで、良い所もあるんだけど、やっぱり今ひとつ乗り切れないんだよな。今の所のお話も、響と奏を中心にケンカして仲直りっていうだけだし。
 どうせならゲストキャラのお節介を焼きつつ、「人のフリ見てわがフリ直す」みたいなのでもいーんじゃないですかね?まぁそのうちそんな感じになっていくのかもしれませんが。

今週のまたみてね
 「マイクを向けるインタヴュアーなハミィとそれにビックリする響」でした。
 もう2・3話したらケンカして仲直りのパターンが崩れるイベントが欲しいのだが、その辺どうなのかなぁ。まさかずっとそんなんではないだろうな。