(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

魔法少女まどか☆マギカ 第8話 「あたしって、ほんとバカ」

2011年03月10日 | 視聴済アニメごった煮
おお、当たらずとも遠からじだったんじゃないか?

 そんな今回のお話は…
 自らの負傷も意に介さず、ただ目の前の魔女を切り刻むさやか。
 治癒魔法のおかげで最終的には無傷で魔女に勝利するも、もはや憔悴しきった様子。
 その帰り道、降り出した雨の雨宿りがてらの休憩中、憔悴しきったさやかの様子を見かねたまどかは、さやかの戦い方について、口を出してしまう。
 きれいごとばかりに感じるまどかのその言葉に、さやかはついに感情を爆発させ、その場を立ち去ってしまう。
 涙に暮れながら、それでも追いかけられないまどか――
 雨の中をはしりながら、自己嫌悪に悔し泣きをするさやか――
 彼女のソウルジェムは、黒く黒く濁っていくのであった。
 以上公式のあらすじ。

 お話は魔法少女の役割とキュゥべぇの真の目的という感じで、前回だかに感想で語ったことは、冒頭に書いたが当たらずとも遠からじであった。
 内容としては上記あらすじにあるように、さやかのソウルジェムが黒く濁っていき、限界に達した彼女のソウルジェムははじけ、どうやら魔女になったようだ。
 つまるところ、今回のラストでキュゥべぇが言っていたように、魔法少女とは魔女になる前の少女の呼称でなのである。要するにキュゥべぇの役割は、魔女を退治する魔法少女を生み出すことではなく、魔女を生み出すことだったのだ。
 魔法少女VS魔女という対立システムではなく、魔法少女から魔女へと変貌させるシステムで、魔法を使えば使うほど、なんで魂であるソウルジェムが穢れていくのか気になっていたんだけど、誰かの為にと思って魔法をふるっても、その境遇から誰かを呪わずにはいられない。皆の為に闘っても、その皆はそんなことは知らずのうのうと生きていく。悪いとされる魔女を倒しても、魔女でない普通の人間にも悪いヤツはいる。
 今回のさやかを見るに、守ろうとした世界にも当然悪いヤツはいて、彼女にとって倒すべき相手の境界線である魔女と人間という境が無くなってしまったんだろう。その境界が無くなってしまうと、さやかが言っていた守るべき世界はもう無くなってしまう。世界の全てを呪う他ない。それは新たな魔女の誕生という事だ。
 そこから考えるに、なんでまどかが魔法少女として特別な才能に恵まれているのか、という疑問の答えがちょっと見えてくる。
 誰かの為にと思えば思うほど呪ってしまうのであらば、キュゥべぇ的思考をすれば、優しくて他人を思い、見返りを求める事無く自らを投げ出せる。そういう思考の強い人間が魔法少女になると、その分呪ってより強大な魔女になるということだ。
 もうここへ至るとキュゥべぇがまどかに言ったことは全て信用ならなくて、神にも匹敵する存在になれるかもしれないという彼の言葉はおそらく嘘だろう。キュゥべぇはただまどかを魔法少女にして、その後魔女になることを期待しているだけなのだ。
 しかしキュゥべぇこそが根源ではなく、今回ほむらが彼を殺しても、すぐに替わりが現れたことを考えても、キュゥべぇ自身は単なる端末に過ぎないのだろう。本当の敵はそのシステムを構築している何者かなのだが、その辺はまだ謎に包まれたままだ。魔女を量産したとして、一体その果てに何があるというのだろうか。

 その答えを知っているのはほむらで、劇中あったように彼女は物語上の時間軸にはない存在のようだ。となると過去か未来という事になるが、システムの往く末を知っている、またまどかが魔法少女になることを恐れていることを考えるとやはり未来からなのだろう。
 まぁ順当に考えれば、まどかが魔法少女になった未来から来て、その未来を止める、もしくは変えるのが目的となるが、それだとほむらとまどかはどこで会ったことがあるのかという説明がつかない。
 どうも彼女らがどこかで以前に出会っていた、というのがポイントみたいなので、そこをどう大逆転フラグとするかが見物だ。というか、大逆転があるかどうか非常に怪しいのだが。
 まぁなんにせよ、物語は終盤に差し掛かりさらに混沌としてきて今まで以上に先が読めなくて、それ故におもしろい。
 まどかは魔法少女にななってしまうのか、それとも何かシステムを壊すことになるのか、そうでなければもう関わりを捨てて日常を生きる決意をするのか。最終局面が気になって仕方ないです。