goo blog サービス終了のお知らせ 

(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ガールズ&パンツァー 第7話「次はアンツィオです!」

2012年12月02日 | 視聴済アニメごった煮
公式にアンチョビのキャスト名がないから、おかしいなーとは思っていたんだよ。

 そんな今回のお話は…
 倒れた祖母のもとへと駆けつけた麻子。みほたちが遅れて駆けつけると、おばあはベッドに横になりながらも達者な口調で麻子やみほたちを叱りつけるのだった。
 お見舞いの帰り道、安心から寝付いてしまった麻子。みほはそこで沙織から、おばあが麻子の唯一の肉親であると教えられる。
 みほはその話を聞きながら、西住流の家元である自分の家族のことに思いを馳せる。
 そしてアンツィオ高校との二回戦に備え、新しい戦車探しが始まった。
 以上公式のあらすじ。

 お話は「少女たち」メインで、サブタイにある「アンツィオ戦」はものの数秒で終わってしまった。
 メインのひとつである戦車戦が数秒で終わってしまってあっけない限りではあるのだが、そこまで延々と見せてきた「少女たち」があるからこその展開なので、1クールという短い尺の中で、それと分かる所はバッサリと切ってしまっているのだ。ではその「それ」と分かる部分を含めて見ていこう。

 前回倒れたとの一報があった麻子の祖母をみほ・華・優花里が見舞いにいく所から今回は始まる。まこと違って存外に口うるさい祖母であったが、前回引っぱった様相を感じさせない元気さであった。
 元気な様子に安堵したみほたちであったが、帰路で麻子の両親が事故で他界していることや祖母は何度か倒れていること、そして麻子が両親とはなれて暮らしているみほを心配していたことなどを知る。みほはかつて負けて母に叱責されたことを思い出す。西住流は何があっても前に進み強きこと勝つことを尊ぶ流派、犠牲なくして大きな勝利は得られない。母からそんなことを言われていたのだった。
 翌日、あんこうチームでお昼を食べていた所、サンダースに勝てたことを改めて喜ぶ優花里たちに、みほは「……やっぱり勝たないと意味がないんだよね」とつぶやく。これはみほの自問自答のようなもので、西住流の伝統をどこかで本当にそれでいいのだろうかと思いつつも、母のいう通り勝ってこその今があるとも思っていて、自分の気持ちとは裏腹に、試合なんだから勝ってなんぼなのかもしれないという気持ちの揺らぎが見て取れる。
 しかしみほの言葉に優花里は「そうですか?」と即座に疑問符を投げかけ、試合も練習も整備も、そのあとの寄り道も全部「楽しかった」と語る。沙織たちも戦車に乗るのが前よりも楽しくなったという。みほもそういえば「楽しい」と思っていた。以前は「勝たなきゃ」とずっと思っていたのにと、大洗へ来た経緯を語り始める。
 昨年の全国大会の決勝戦。川岸の崖を走行中に砲撃を受けた味方車両が崖下の川へ転落。雨中で濁流と化す川に飲み込まれる味方車両を見たみほは、自らが駆るのがフラッグ車であるのも関わらず戦列を離れ、落ちた乗員を助けに行った。車長がいなくなったフラッグ車は難なく撃破され、10連覇を逃してしまう結果となった。だから負けた時に戦車から逃げたくなった。とみほは言っているが、それは一側面なのではないのだろうか。
 語られた過去もそうだがサンダース戦においても、八九式が撃破された際に、みほは撃破されたことよりもまず「ケガ人はいますか?!」と問うて、ケガ人がいないことが分かると安堵の表情を浮かべていたことからも分かるように彼女はとても優しい、いや優しすぎると言ってもいいくらいだ。そんなみほだから犠牲を払ってまでも得る勝利に疑問を持ってしまった。
 人命救助を差し置いても勝利は掴むべきものなのか。戦争であるならばそうなのかもしれないが、これは戦車道なのである。優し過ぎるみほには味方を助けずに勝利を掴むことの意味が見出せなかったのではないだろうか。しかしそれは西住流の否定にも繋がる。みほのことだから姉も、そして母のことも、もちろん愛していることだろう。なによりも勝つことを尊ぶ西住流、それに反する自分の思い、それを解ってくれない母、自分の所為で果たせなかった10連覇、西住流を全う出来なかった自分、常に付いて回る西住流の名前、さりとて愛する母などなど、いろんな気持ちがせめぎあって何がなんだか解らなくなってしまい、戦車に対してただイヤな気持ちだけが漠然と残ってしまったのではないだろうか。
 しかしそんなみほの判断は間違っていなかったと優花里は言う。助けてもらった選手たちはきっとみほに感謝しているはずだと。華は戦車道の道はひとつではないと言い、沙織は私たちが歩いた道が戦車道になるんだよ!と空を指差す。これらはみほにとって大きな救いの手だったのではないだろうか。
 戦車道をイヤなものという側面でしか見れなかったみほは沙織たちと出会い、戦車道の違う側面を見つけることが出来た。また西住流ではない自分の戦車道を歩いても良いのだと気付いたことだろう。こうして彼女らの結束はまた一段と強くなっていった。

 Bパートからは一回戦に勝って士気が上がっている大洗女子戦車道チームの面々が、練習後に一番戦車に詳しいみほに続々と戦術会議やら補充品のリストやら照準器の合わせ方やらカーブの上手い曲がり方やらクーラー付けれないのかとか戦車の話をすると彼氏が引くとか別れたとか言ってくるので、あんこうチームの面々が役割を分担することとなり、それぞれがそれぞれのチームと仲良くなっていく。また書類の整理を手伝っていた華が、まだ戦車がある形跡を発見し、懸念されていた戦力不足を補うためにも更なる戦車の捜索が行われる。
 まずは言い寄られるみほに、「みんなで分担してやりましょう」「みぽりん、ひとりでがんばらなくてもいいんだからね」と言う華と沙織のシーンだが、真面目で優しいみほのことだからひとりで抱え込んでしまわないようにと、一番みほと中の良い沙織と華が彼女をよく見ているのと共に、困っている友達を助けたい、なんとかしたいという友情を見せつけるようではなく、このふたりだからこそ自然に現れる友情を見せてくれるのが気持ちが良い。また、そう言われたみほも改めて沙織と華に出会えたことに感謝したことだろう。こういうさりげない所でさりげなく見せたい部分を入れ込んでくるのは上手い。
 戦車捜索の件では、仲良くなったチームらと共に協力し合って2両の戦車を発掘することとなる。先述したものの数秒で終わったアンツィオ戦はこれがポイントなのである。
 これまではあんこうチームを中心に各チームごとの結束を描いていたが、サンダース戦の勝利以降は大洗女子全体として結束し、より大きな団体となってレベルアップしたことを描いているのだ。戦車発掘後、全員で同じお風呂に入り、裸の付き合いということもあってか、さらに志気も上がり、アンツィオ戦では発掘した戦車は間に合わないにも関わらず、おそらく圧倒したであろうことは数秒で終わったこの試合から見ても分かる。
 つまり、各チームがそれぞれ結束を深める中で、さらに大きく全体としてもまとまった大洗女子の彼女らにとって、優勝候補でもないアンツィオは敵ではなかった、ということに他ならない。だからこそ、このアンツィオ戦はものの数秒で十分なのだ。そこまでに彼女らが交流を深めていく様子を十二分に描いて「それ」が分かるようにしてあるのだから。
 初見では「アンツィオこれだけ?!」と思ったものだが、どうしてこうなのかを考えると、実に理にかなっていたのであった。短い尺の中では彼女らが大きく繋がったことを示せれば、試合の様子を見せることがなくとも、どうしてそうなったかを理解できるし納得できるのだから上手いこと考えて作ってあると言えるのではなかろうか。

 さて、個人的に気になった所と言えば、役割分担の件でメカ関係を優花里、操縦関係を麻子、書類精鋭に華ときて、沙織は何するのかと思ったら恋愛関係だったんだけど……2話のお食事会を見て分かる通り、全く実を伴っていないんだから役に立ったのかどうか疑問ですな(笑)。何故か一年生たちには好評でしたが。まぁ沙織はもとよりの面倒見の良さがあるので、随分と一年生たちに懐かれておりましたが、それもあってのこの配役だったんですねぇ。一年生たちには随分と頼りになるお姉さんに見えたのではなかろうか。
 一年生と言えば、一年生チームは目立たないんですけど、ひとり「ぽやーん」とした娘がいますよね。船底で遭難した際も、みんな半べそかいている中でひとりぽやーんとあさっての方向いてるし。そう言えばサンダース戦勝利後にみほの元に集まってくるシーンでも、ひとりちょっと離れてそら見上げていたし。と思って公式のキャラ紹介見てみたら、この丸山紗希さんは「ひとりで物思いにふけっていることも多く、おとなしい」のだそうな。キャラが沢山出てくるこのアニメですが、ちゃんとひとりひとりを考えて作ってんだなぁとこういう所でも感心してしまいました。
 それから一番存在が謎だった「学園艦」。どうして出来たかが語られましたな。沙織曰く「大きく世界に羽ばたく人材を育てるためと、生徒の自主独立心を養うために学園艦がつくられた、らしいよ」だそうな。そう言えば、艦を動かしているだろう船員たちも若い女の子たちばっかりなので、艦全体を生徒でまかなっているってことなんですかねー。なるほど生徒会が権限持ってるわけだ。それにしても沙織の説明を受けて一年生が「無策な教育政策の反動なんですかね?」と返しており思わず笑ってしまったよ(笑)。現実でもその内「ゆとり」の反動で学園艦作る日が来るかもね。
 最後に歴女チームと仲良くなった優花里が魂の名・ソウルネームを付けられたのですが、モントゴメリは難色を示し、グデーリアンには随分と喜んでいましたが……調べたけどなんでかよく分からん。優花里はドイツ贔屓ってことなのかな?38t見つけた時もロンメル云々言っていたしなー。

 さて、戦車も2両増えて戦力もアップし、次回は優勝候補の一角プラウダ高校と対戦です。プリキュア対決が見物ですね(笑)。
 それはともかく、戦車が増えたはいいけど人員はどーするんですかねー。ここへ来てさらにキャラが増えるとか?ってゆーか、あんま役に立たなかった八九式は乗り換えて、もう一方はOPには出てくる桃の眼帯している人たちなのかしらねー。なんにせよ、今回戦車戦がなかったから、プラウダ戦はそっちも期待していきたい。
 どーでもいーけど、随分と支離滅裂な感想になってしまったような気がするな(苦笑)。

スマイルプリキュア! 第40話 熱血!あかねの宝さがし人生!!

2012年11月28日 | 視聴済アニメごった煮
劇中で全部語ってくれるから書くことねぇ。

 そんな今回のお話は…
 「私の宝物」これは、みゆきたちの学校のの“作文コンクール”のテーマ。
 ウチの宝物って、なんやろ…?バレーボールも、お好み焼きも、ブライアンからの手紙も…みんな大切。その中から宝物なんて決められない!
 明日はバレーの試合。そんなとき、みゆきたちがあかねにあるものをプレゼントしてくれたの。
 もしかしたら、これがウチのたからものかも・・・。宝物が見つかって嬉しいあかね!
 そんなあかねの前に、ウルフルンが現れた!さらに、みんなからもらったものをアカンベェに…!
 以上公式のあらすじ。……アカンベェになったのはバレーボールだったんですがね……。

 まぁお話としては、あかねが自分にとっての本当の宝物は、「物」ではなく「友達」だと気付く、というお話。
 なんだけど、そんなことはこのプリキュアシリーズを熱心に見続けてきた者としては、アバンでオチが分かるというものさ。なので、Aパートでみゆきたちがあかねそっくりのマスコット人形をプレゼントし、あかねが随分と喜んでいる様子を見て「アレ?」と思ってしまったよ。
 今回はサブタイ見て分かる通り、あかねメインのお話なのだが、これまでにないメインのキャラ視点で描いていて、見ていてあかねの気持ちがよ~くわかるように作ってあるのだ。みゆきたちが自分を思って作ってくれた人形を、あかねは彼女らの思いと共に受け取って、見ていて「そんなにも嬉しいのか」と思う程の喜びようなのである。
 先程述べたようにオチは「本当の宝物は友達」と思っていた身としては、そんなあかねの様子を見てそういう展開じゃないのかな?と思ってしまったのだ。
 しかし戦闘で予想した通りの方向へ持っていって予想通りのオチとなったわけだが、いつものように客観視点でのドタバタ劇ではなく、あかねを真正面からとらえ、彼女の視点からお話を描いているので、そういう先読みをミスリードさせているのに気付かなかったのだが、今回を最後まで見れば、予想通りに落ち着いてはいたものの、お話の内容的には上手く作ってあったと言える。
 先述しましたが、あかねの気持ち・考えがよ~く分かるようにしてあるので、とても感情移入しやすく、明るく元気なあかねが自分の宝物ってなんなのだろうと特に深刻に悩むわけでもないのは彼女らしいし、人形もらっての喜びようはどう見たってただ友達に人形もらって嬉しいだけではない、みゆきたちの気持ちに喜んでいるのが分かるし、戦闘で人形を壊され仲間がいなくなってしまうかもしれないという恐怖と、大切な人を絶対に失いたくない、守りたいというあかねの気持ちをとても分かりやす~く見せていてストレートに入ってくる。こちらから「こういう事を思っているのだろう」と読み取るのではなく、向こうから語りかけてくる、そんな感じなのである。
 思えば「明るい!楽しい!分かりやすい!」をテーマに作っている物語であるからして、今回のような演出はむしろ本来やるべき姿なのかもしれませんね。メインターゲットの皆様も今回は、本当に大切な宝物はなんなのかを理解したのではないでしょうか。

 とまぁそんなわけで、冒頭にも書いたように劇中で全部語ってくれる見事に分かりやすい内容なので、お話としては特に書くことねぇってのが正直な所。打ちごろの速さのストレートが狙っている所に来た、という感じですかね。振ったら当たっちゃうような球をアレコレ考えたりはしませんよ(笑)。
 というわけで、お話以外ではというと、まず三幹部の方がけっこうなクライマックス感ですよね。ジョーカーがいつまでたってもプリキュアを倒せないウルフルンに最後通告みたいなことをしてきました。それに伴って、ウルフルンが「ピエーロさまって一体なんなんだ」みたいな事を言っており、三幹部もピエーロさま自体を知らないであろうことが明かされた。
 まぁそこから考えるに、ピエーロさまは飽くまで象徴的な物で、ラスボスはジョーカーなんじゃないんですかね。三幹部を利用してバッドエナジーを貯めさせて、最後は自分がいいように使うとかそんな感じなのかなーという気がします。何せ中の人は三ツ矢さんだし、おいしい役で使いたいよねー(笑)。
 あぁそれと、ジョーカーがウルフルンに対し「むかしに戻りたいんですか?」などと言っており、そういう意味でも利用している感がありますし、三幹部の過去に一体何があったのかが気になりますな。
 それともうひとつ。ロイヤルクロックなんですが、ロイヤルレインボーバーストを使う度に時計の針が進んでいって、今現在は「8」まで来ました。
 これがシンデレラを模しているのならば、一週回って「12」になった時に、どっちに転ぶかが見物ですな。つまりシンデレラのように12時になったら力を失ってしまうのか、はたまた一週回ったご褒美的に新たなる力が解放されるのか。
 後者はあまりに都合が良過ぎる上に、あんまり理由がないのでどうかなーと思うんですけど、前者はピンチ演出に上手くハマりそうですよね。「ロイヤルクロックが力を失ってしまうとはっ!?」的な(笑)。
 ロイヤルクロックで思い出したんですけど、メルヘンランドのクイーンって全然出てこないんですけど、なんか意味あんのかな?クイーン自体に(笑)。
 なにはともあれ、12/30がお休みならあと8回。そろそろ物語も佳境に入ってくる頃合いです。今ここでまた各キャラクターを取り上げている所を見ると、プリキュアの皆さんの友情が忘れられないうちにクライマックスに入っちゃおうということなんですかねー。一番の結束を最後に持ってくるのは今までなかったので、おもしろいとは思うんだけど、私としては1年通して積み上がっていくのを見たかったんだけどなー。
 まぁどうなるのかは分からないんですけど。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねはこれまでと変わって「キュアサニーとウルトラキュアサニー?」でした。
 そういえば今回、映画にも出てきた羽根つきデコルがセットされ(いつもの変身でこるに羽が生えた?)、サニーがすごい力を発揮していましたな。ああっ!もしかしてロイヤルクロックが一週回るとウルトラ~になるって寸法なんですかねっ!今気付いたよ!
 さてお待ちかねのぴかりんじゃんけんですが、今回ピースの変身バンクはなかったので戦績は変わらず33戦16勝12分5敗(1反則勝ち)。
 前回、前々回とグーの予想をしていましたが、次回やよいメインの話となれば、やはりピースがチョキ出さなければおかしいので、予想も変えずに「グー」で勝ち確定ですな。
 ここでピースがパー出してきたら大したもんですけどねぇ(笑)。

ガールズ&パンツァー 第6話「1回戦、白熱してます!」

2012年11月26日 | 視聴済アニメごった煮
あきらめたら、負けなんです!

 そんな今回のお話は…
 サンダース大附属との死闘は続く。相手のフラッグ車を撃破したほうがこの試合を制する。その時、みほが考えた作戦とは……。
 大洗女子の無線を傍受していたサンダース大附属のアリサは、大洗女子チームが高台に集結することを知る。だがケイたちが到着した時、そこには大洗女子の戦車はなかった。
 無線傍受を逆手に取った作戦だったのだ。そしてその直後、アリサの乗ったフラッグ車とバレー部チームが接触をしてしまう。
 以上公式のあらすじ。

 いやぁ、2週間ぶりだし予想していた展開とだいぶ違って実におもしろかった。
 まずは今回のメインであるサンダース戦。前回無線傍受を逆手に取って一両撃破したが……という所から。
 一両叩いたとはいえ、この大会はフラッグ車を撃破した方が勝ちとなる「フラッグ戦」。なので大洗女子は無線で高地に集まるというウソ情報を流して敵をおびき寄せ、その間に隠れているフラッグ車の捜索に出る。
 あらすじにあるように元バレー部ことアヒルさんチームがばったりと敵ブラッグ車と遭遇。逃げる八九式を追撃する敵フラッグ車であったが、八九式がある意味囮となって逆に大洗女子の全車両から追われる立場に一転してしまう。
 前回に無線傍受を逆手に取って一両撃破したので、私は無線傍受されていることに気付いていることに気付かれるまで一両ずつ撃破していって、とりあえず敵車両を同数に持っていってからの総力戦、になるのではと予想していたのだが、劇中にもありました通り、まさかこんな追いかけっこみたいになるとは思いもよりませんで、思わずほのぼのとしてしまいましたよ(笑)。
 この辺のほのぼのさは一応あとでかかってくることがあるのも上手いし、なにより戦車で戦っているけれど「戦争じゃない」んだよ、ということを表していて、ほのぼのさと笑い所を作っているのが良い。
 八九式を追いかけていた時のフラッグ車を駆るサンダースのアリサはエラい強気だったのに、追われてからは一転、見事な狼狽っぷりが笑える(笑)。また常に乗員に当たり散らしていて、いかにもイヤな人的に見せているので、ここの大洗女子の攻勢は非常に見ていて気持ちが良いことこの上ない(笑)。
 しかし、サンダースもファイヤフライを含む4両が追いつき、フラッグ車のシャーマン1両を大洗女子5両が追い、その大洗5両をサンダース4両が追うという、追いかけっこの追いかけっこという変な図式になり、みほたちに取ってはチャンスが一転ピンチとなる。お話的にも、前回無線傍受からのピンチが今回に入ってチャンスになったと思い気や、またピンチとメリハリがあって良いし、このシーソーゲーム感がハラハラとさせてくれるではないか。それにここからが今回の一番の見所である。
 後続のファイヤフライに八九式・M3と撃破され、大洗の皆がもうダメだを消沈している中、みほが言う。敵も走りながら撃っているから当たる確立は低い。落ち着いてフラッグ車を叩くことに集中する。そして「今はチャンスなんです!当てさえすれば勝つんです!あきらめたら、負けなんです!」と。
 この絶体絶命の状況を、むしろ今こそチャンスなのだと、勝機はあるのだと皆の折れかけていた心に奮起を促す。この直後、みほがちょっとだけ消沈するような表情を見せるのが上手く、この状況でこんなことを言ってもムダかもしれない。やっぱり隊長らしくない自分の言葉では……というようなことがその一瞬の表情で読み取れるし、その自分自身への自信の無さは実にみほ「らしさ」が出ている。
 そんなことを思っているであろうみほの手に自らの手を重ねる優花里と華。その通りだとみほの言葉を反芻する沙織。静かに頷く麻子。みほのあきらめない気持ちが伝播し広がる様子が見ていて気持ちがいいし熱い。
 またここでみほは嬉しさを噛み締めるような表情を見せるのだ。彼女のことだから、「勝利」というよりも、むしろみんなに自分の「想いが伝わった」ということの方が嬉しかったのではないだろうか。ただ勝つのではなく、みんなで一緒に成し遂げることの方が重要なのだ。
 テンションのあがった沙織の「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」を押さえて華は一発でいいはずだとIV号を丘の上へと向わせ稜線射撃を仕掛ける。後続のファイヤフライの攻撃をみほの好判断でかわし、次弾発射までの勝負となる。
 IV号とファイヤフライの砲撃は同時であったが、華の砲撃は見事フラッグ車を射抜き撃破。遅れてIV号に直撃、撃破されるが、フラッグ車撃破のため大洗女子の勝利となった。
 まぁぶっちゃければ、どっちが勝つかなんてことは分かりきったことではある。しかしそれをこれだけメリハリつけて見せてくれるんだから、それはもう大したものなのではないだろうか。見ていて「大洗女子が勝つに決まっている」などと冷静になる隙は全く無かったくらい入り込んで見れたのだから、総集編またいだ甲斐があったというものだ。
 それと、個人的に大洗女子がみほのワンマンチームになっていないのが良い。みほ以外はほぼトーシローなので彼女が全体を回してはいるのだが、今回のように最後の一番おいしい所を持っていったのは華であるように、よくあるヒーローヒロインがひとりでなんとかしてしまうのではなく、大洗のみんなでひとつとし、その中心であるのが主役のみほが束ねているという格好の団体感が見ていて気持ちよいではないか。
 戦後に見事な一撃でフラッグ車を撃破した華にみほがありがとうと言うが、華はみほが励ましてくれたおかげですと返す。するとみほは「そんな私は……」何もしていない、とでも言いたそうなことを言う。そんな彼女の元に大洗女子のみんなが駆けつけてくることから見ても、みほは確かに大きな起点であり中心であるのだが、優勝候補の一角相手に勝利をもぎ取ったのは、大洗女子全員がいてからこそで、この「誰かが特別」というわけでもない団体としての、まとまることの気持ち良さは、ひいてはこの物語の二本柱のひとつである「少女たち」を見事に表しているような気がします。

 戦後はお互いの健闘を称え合うケイとみほ、帰る段になって麻子の祖母が倒れて病院に運ばれたとの一報が入り、大勝利から一転、実に不安な様相を呈しながら引っぱった。
 健闘を称えるシーンではケイが興味深いことを言っていて、何故全車両を投入しなかったのかと問うみほに、それはフェアではないし、なによりこれは「戦争」ではなく「戦車道」で道から外れたら戦車が泣くと返す。それを聞いてちょっとはっとさせられた。なるほどそういうことかと。
 この物語は戦車という人殺しの道具である所の兵器を題材のひとつとしているわけだが、別に戦争を描きたいのではないのだ。ミリタリマニアの人たちだって、きっとみんな銃器を使って人殺しをしたいだなんて思ってはいないはずである。
 戦車を使っても戦争をさせない、戦争の中とは別の戦車そのもののカッコよさを伝えたいのであろう。だから「戦車道」として戦争とは一線を画しているのだ。今回も追いかけっこになったりするほのぼのさがありましたが、全体を通しても少女たちを絡めて戦車が持っている兵器としての殺伐さを見事に殺している。飽くまで戦車その物のカッコよさであったりおもしろさを追求しているのには感じ入りますな。
 麻子の方はと言うと、まだ彼女スポットが当たるようなエピソードないなぁと思っていたがここへ来てきましたな。個人的に、麻子はおばあちゃんを怖がっていると思っていたのだが(沙織にちゃんと卒業できないとおばあちゃんすっごく怒るよと言われ顔を青くしていたため)、倒れたとの一報が入り大洗へ急行したいが足がないとなると、「泳いでいく!」などと言ったりして、実は随分なおばあちゃんっ子のようだ。
 そのことを示すかのように、麻子は優花里の部屋に来た際に、写真立てに家族写真があったのを見て何か思うことのあるような表情をしていたりしたので、両親はすでに他界されているのかもしれませんね。
 まぁなんにせよ次回が詳しいはずなので期待したい。あと個人としてのエピソードがないのは沙織だけだなー。まぁ沙織はあの通りに裏がなさそうなので、なくても問題なさそうですが(笑)。

 さて、今回気になった所としては、まずは大洗女子学園が何故負けられないかがなんとなく分かったことか。
 追いかけられ錯乱したアリサが「アンタたちなんかもうすぐ廃校になるんだから」みたいな事を言っており、おそらくは戦車道で実績を作って廃校を阻止しようと生徒会がしているのではないだろうか。廃校になってしまうことを彼女らが黙っているのはきっと生徒たちが無用に動揺しないように、ということなんだろう。
 最初随分と横暴だったため、そんな印象の生徒会の方々ですが、会長は会長になっているだけの落ち着きや気遣いなんかが所々に見れて、今回も38tに砲弾がかすって半べそかいちゃった河嶋さんがみほの言葉を聞いても「いやもうだめだよ!」などというのを黙って頭を撫でてやったりしています。しかしアレだね。河嶋さんは意外と使えない上に精神的にも脆いですな(笑)。なるほど会長はともかく副会長でもなく広報やっているのはそういう所もあってのことなのね。会長はよく人を見てるなぁ(笑)。
 次に思いかけず敵フラッグ車を見つけてしまった八九式ですが、普通に考えれば逆に攻めれそうなんですけど、聖グロリアーナ戦でも至近距離で撃破できなかったことを考えると、シャーマンと八九式では性能が雲泥の差のようです。優花里も戦後に「シャーマンに勝てるなんて」と言っていましたし、アリサも「相手は八九式だぞ!」などと言っていましたしね。
 そう考えるとこれからの試合でも大洗女子は随分苦労しそうだなー。せめて砲撃の威力くらいは上げられないのだろうか?
 最後に、上記したケイの戦争ではなく戦車道だとの言葉に、みほがとても嬉しそうな表情をするんですけど、黒森峰の逸見エリカは「何を甘っちょろい」などと言っておりました。
 そういうことや、今回の最後にプラウダ高校や黒森峰学園が勝ち上がる様子を見ると、彼女らは随分と「戦争」っぽいことをしているのではないだろうか。グロリアーナのダージリンも親善試合で「サンダースやプラウダのように下品な戦い方はしない」などと言っていたことから、そのようなことが窺える。
 そこから考えて、みほはそういう殺伐としたのがイヤなのではないだろうか。だからケイがフェアであることを重んじて戦争ではなく戦車道なんだとしたことは、みほとしても同じような気持ちだったからこそ、その繋がりが嬉しかったのではないだろうか。

 とまぁ、一週跨いだ所為か随分と長分になってしまいましたが(4000文字越えちゃったよ)、それだけのおもしろさが十分にありました。
 展開も一転二転してハラハラさせてくれるし、みほの名言でぐっと盛り上がってくれるし、なにより勝利した時の気持ち良さと言ったらない。難点があったとすれば、フラッグ車を見つけた八九式のシーンで間を取り過ぎている感があることくらいか。今期こんなに楽しく見れているアニメはこのガールズ&パンツァーくらいですよ。
 次回は公式のあらすじの画像を見るに、みほの過去も語られそうだし、これからの展開に否が応でも期待に胸が膨らみますな!

スマイルプリキュア! 第39話 どうなっちゃうの!?みゆきのはちゃめちゃシンデレラ!!

2012年11月19日 | 視聴済アニメごった煮
シンデレラじゃなかった方が良かったんじゃねーのかなー。

 そんな今回のお話は…
 みゆきは、学校の図書室で、ガラスの靴が描かれたフシギな絵本を見つけるの。すると、突然、みゆきが絵本の中に吸い込まれちゃった!
 気付くと・・・みゆきは、絵本の中でシンデレラになっていたの!
 この絵本は、“はじまりのシンデレラ”といって、世界中のシンデレラと繋がっている絵本なんだって。
 絵本の中で、みゆきはシンデレラになって、ハッピーエンドを目指すけど・・・マジョリーナ、アカオーニ、ウルフルンが現れて、みゆきシンデレラの邪魔ばかり…。
 もしこの絵本のお話がバッドエンドになっちゃったら、世界中のシンデレラがバッドエンドになっちゃう・・・!
 絵本を覗いていたあかねたちも、みゆきを助けようと絵本の中へ入って、大騒ぎ!
 みんなのシンデレラのお話、いったいどうなっちゃうの!?
 以上公式のあらすじ。

 お話はまぁあらすじ通り、シンデレラのお話の中に入っちゃって~なドタバタ劇なんだけど、良過ぎた前例があった所為かもうひとひねり欲しかった所だ。
 いつも通りのドタバタ劇なのはまぁいいとして、やっぱり熱心にこのシリーズを見続けてきた身としては、どうしても比較してしまうよなーYes! プリキュア5と。
 Yes! プリキュア5第38話でもプリキュアのキャラクターをシンデレラに当てはめて~というのをやっていて、そっちは一応ミルクの妄想という形であったので最後まで描かれませんでしたが、それでも十分におもしろく、どうせなら最後まで見せてくれよと思わせてくれる楽しさがあった。
 今回のスマイルの方はと言うと、楽しいドタバタ劇には違いないのだが、割と予定調和な感があって、唯一意外な展開であったのが魔法使い役のやよいが始めから三幹部に捕まっていたことくらいである。
 そういうことを考えても、なんか今回は成田良美がれいかに王子様をやらせたかっただけのような気がしないでもない(笑)。そしてそんなれいか王子とみゆきシンデレラが踊っているのも見て萌えるやよいに百合設定が付きました(笑)。
 まぁ、さすがは成田良美で上手いことまとめてはあって、各キャラクターを割り振ってシンデレラの物語をスマイルプリキュア!風に最後までやって、最後はちゃんとひとりで出来ないことも、みんなと一緒なら云々へもっていくのだから、お話全体としては上手く作ってあるとは言える。
 どうも次週はあかねメインの話のようで、ここへ来てようやくキャラを掘り下げているのはどうかと思わんでもないが、このスマイルプリキュア!はあんまり各人の個性と言いますか、キャラクター性がこれまであまり発揮されていないので、今回のお話でそれっぽい「らしさ」が見えないのは残念。
 あらすじにあるように、吸い込まれた本が「始まりのシンデレラ」という何故今ここでこんなモノを出すのかがよく分からない設定(笑)もあって、シンデレラの物語をスマイルプリキュア!のキャラに置き換えて~というよりも、とりあえずの目標である「ちゃんとハッピーエンドにする」の方に主眼が置かれていたのも「らしさ」が薄い原因なのかもしれない。
 今回はみゆきメインなので、メンヘルもといメルヘン好きな彼女ということでの「シンデレラ」なんでしょうが、上記したように見事に比較対照できてしまうのはやはりもったいないし、そもそもみゆきは修学旅行の際に、本気でピーターパンに惚れているなんて設定があるのだから、むしろ題材はピーターパンの方が「みゆきらしさ」が出せたような気がします。

 そもそも論で言えばだ。みゆきのメルヘン好きってのがこれまで特に活かされていないってのが問題ではあって、やっぱりそこに絡んでのバットエンドだハッピーエンドだだと思うんですよ。正直な所、今の段階でみゆきにあまりメルヘン好きな印象は無く、ただの普通の女の子といった様相を呈していて、むしろ他の皆さんの方が、関西人であったりオタクであったり大家族の一番上だったりバカ真面目な超優等生だったりと、主役であるみゆきよりキャラが付いている印象である。そこを考えればみゆきには、絵本大好きなメルヘンっ娘「だからこそ」な行動と言動、そして話の展開を与えてあげるべきなんじゃなかろうか。
 今この段階でこんなに印象が薄いくらいなら、せっかくの「ハッピーエンド信仰」「笑顔狂信者」な設定をこれでもかというくらい見せてくれればいい。そのふたつなんかは、戦闘でピンチの時にいかにも使えそうではないですか。第1話がそうだったみたいに。
 どんなピンチでも、誰もが諦めてしまうような逆境でも、「笑顔でいれば絶対最後はハッピーエンドになるんだよ」と、その設定と共に、決して折れない「星空みゆき」を見せつければ、今こんなにも印象の薄い主役にはなっていなかったのではなかろうか。
 まぁ前々から言ってはおりましたが、みゆきは「主役らしさ」ってものを、もっと前面に出してきて欲しいですな。主役なのに他の皆さんの中に埋もれちゃっているのは実にもったいないです。変なドタバタ劇をやってる尺で、みゆきにちゃんと「主役」やらせてあげてくださいよ。

 なんか、今回のお話の感想というよりは、これまでの感想みたいになってしまったが、まぁいっか(笑)。というか、今回を見てスマイル云々よりも、Yes! プリキュア5第38話を久しぶりに見ようと思ってしまったのは、なんか本末転倒のような気がしないでもないな。本来は今回のお話を「もう一回再生して見よう」という気にさせないといけないと思うんですけどねー。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスハッピー」でした。
 お待ちかねのぴかりんじゃんけんですが……今回戦闘参加をしたのがハッピーだけだったので、じゃんけんがありませんでした。よって戦績は変わらず33戦16勝12分5敗(1反則勝ち)。
 というわけで、予想も次週に持ち越しです。しかしなぁ、上記しましたけど、今この時期にキャラの掘り下げかよという気がしてしまうよなぁ。12月の2週目辺りからクライマックスへ入ってくことだろうことを考えると、やっぱりそーゆーのは早いうちにやっとけよと思わざるを得ない。

ガールズ&パンツァー 第5.5話「紹介します!」

2012年11月18日 | 視聴済アニメごった煮
そりゃまぁ総集編ですよ。

 そんな今回のお話は…
 いよいよスタートした戦車道全国高校生大会。
 戦車道を避けて大洗女子学園に転校して来たみほが、仲間と共にサンダース大学付属高校との一回戦に臨むことになるまでを、チームメイトの紹介と共にみほ自身が回想する。
 そして、チームの結束を強めるきっかけとなった聖グロリアーナ女学院との練習試合を、みほと優花里による戦車&戦況解説を通じて読み解いていく。
 以上公式のあらすじ。

 前回にも書いたように、6話が間に合わなかったので急遽の特別編。そらまぁ総集編ですわな。
 Aパートでこれまでの大体のあらすじとキャラクターの紹介、Bパートで戦車と対聖グロリアーナ戦の紹介といった所。
 総集編なので特にこれといっておもしろい部分があったわけではないが、ちょっとした情報もあって「ああ、そうだったのか」という部分もあった。
 聖グロリアーナ戦で、見事に敵の虚をついた元バレー部アヒルさんチームの八九式が撃破できなかったのって、当たりどころが悪かったのかなーなんて思っていましたが、八九式の57mm砲は歩兵支援用なので威力が弱かったってことだったのね。なるほどなるほど。
 あと、聖グロリアーナ戦の最後、IV号が突撃すると見せかけて右側面に回り込んだのは、偵察時に優花里が言っていた「こちらの鉄鋼弾では正面装甲が抜けません」にかかってたわけだな。しかしダージリンがそれを読んで砲塔回転させたので、あの至近距離で先に発砲したのにも関わらず撃破には至らなかったということか。
 もひとつ、沙織の紹介で趣味が「結婚情報誌を隅々まで読むこと」となっており、なんとなく納得してしまった(笑)。いやしかし、まだ高校二年生だというのにファッション誌なら分からんでもないが、結婚情報誌ってのはどうなんですかねー。まぁ沙織は結婚願望強そうだけど(笑)。恋に恋する今時の乙女なのかと思っていたんですが、けっこう現実的だったりするんですかね。

 とまぁ正直、何か特別な映像などがあったわけでもないので、感想と言ってもこんな程度くらいしかなく、6話でどうなるのかの方がやっぱ気になりますってゆーか待ち遠しい。
 ああ、最後にみほがまた戦車道をやることとなった経緯をAパートの半分使って見せているんだけど、やはりこの辺りのみほ・沙織・華の友情は見ていて胸にジンとくるモノがあるな。
 6話の放送までにまたちょっとこれまでを見返そうかしら。

 (以下後日に追記)
 と思って5話まで見返してみたんですけど、ちょっと気になったことがあって、2話でどのチームがどの戦車に乗るかの段になって、「見つけたヤツが見つけたのに乗ればいい」となったにも関わらず、みほたちは見つけた38tじゃなくてIV号に乗るように言われ、みほが「えっ?」となってましたな。というか、これ2話の初見で気になっていたんだけど、すっかり忘れていたわ(笑)。
 やっぱり「みほがIV号に乗る」ってのは、何かのフラグなんですかねぇ?

スマイルプリキュア! 第38話 ハッスルなお!プリキュアがコドモニナ~ル!?

2012年11月14日 | 視聴済アニメごった煮
かわいい!けど内容は無い!(笑)

 そんな今回のお話は…
 みゆきたちが公園で待ち合わせをしていると、とつぜん空からビンが落ちてきて、中から冷たいシャワーが降ってきた。
 ・・・気付くと、みゆきたちは小さな子供の姿に大変身!いったい、どうなってるの!?
 シャワーの正体は、マジョリーナが作った“コドモニナ~ル”。早くマジョリーナを探しだして、元の姿に戻らないと!!
 でも、子供になったみゆきたちは遊びたくてウズウズ…。そこで、みんなで“でんしゃごっこ”をしながらマジョリーナ探しに出発!
 そこへ、アカオーニとウルフルンが現れた!でも・・・2人とも子供になっている!?もしかしてアカオーニたちもコドモニナ~ル?!
 そんな中、「“おにごっこ”でしょうぶオニ!」というアカオーニとみゆきたちは“おにごっこ”をすることに…!
 以上公式のあらすじ。

 なんだろう、幼稚園の子供が遊んでいるのを見ているような。そんな感じで可愛い小動物を「かわいいなぁ~」と眺めているだけのような話でした(笑)。
 感想としては冒頭の一文で良いような気がしないでもないが、それではあまりにもあんまりなのでまぁちょっとがんばって書いてみる。
 まぁ内容としてはホントに無くて(笑)、いつもの○○ナール系のドタバタ話ではあるんだけど、大きなお友達がちっちゃくなっちゃったみゆきたちを見て和む、というのが今回の趣旨なんだろう。たぶん(笑)。
 いや、だってメインターゲットの皆様としては、自分たちがしている事をプリキュアの皆さんもしてるんだー的なことはあったでしょうが、特に訓話っぽい部分があったわけでもなし(ま、あんまりスマイルは訓話っぽい話自体少ないが)、変身バンクや固有技バンクも専用のちっちゃいバーションまで作ってるんだから、そらもう、今回はむしろ大きなお友達メインとしか考えられないではないか。
 まぁしかし、これはこれでおもしろいってのとはちょっと違うが、上記したように年齢一桁の子供達が遊んでいるのを見てる的な、そういう楽しさみたいのはこの歳になるとありますわな。お話としてはそれ以上はやっぱないな(笑)。

 個人的にはコドモニナールの設定が、単純に身体が子供状態になるだけなのか、精神も同様に引きずられるのかがよく分からない曖昧っぷりが気にはなって、話を見る限りでは徐々に引きずられるような感じではあるものの、完全に子供の精神のようにはならず、プリキュアに変身すれば元に戻るかもとか考えちゃうあたりは割と冷静で、どうせならどっちかはっきりしていた方が話としてはおもしろかったように思う。
 そういえば、サブタイで「ハッスルなお!」とか書かれている割に、特になおが自身の設定である所の6人兄妹の一番上というお姉さん的な部分が大いに発揮されたわけでもなく、その点に関してもどうなんだと思わざるを得ない。もっとなおはリーダーシップと言うか、お姉さん的な部分を発揮しても良かったんじゃないですかねー。せっかく他のプリキュアの皆さんにお姉ちゃんとか言われて抱きつかれるカットがあるわけだし。
 ついでに言えば、みゆきやよいは一人っ子、れいかは兄がいるので、なおのお姉さん的な部分に懐かれるのは分かるが、あかねは弟がいるのでポジション的にはなおと一緒だよなー(笑)。脚本はあかねの設定忘れてないか?
 戦闘もどうせちっちゃくなったのならみたいなところはあって、固有技が全く効果がないのはまぁ予想の範疇としても、子供になっちゃったからこそのひっくり返し方があってもいい。大人が子供に手を焼くことが現実にもあるわけだし、大人が予想しないことをしでかして、これならいつもの方がやりやすいわ!みたいになって戻しちゃうの方がプリキュアの皆さんが、自身の力で姿を元に戻した感が出て良かったかもしれない。

 とっても個人的なこととしては、やはりちっちゃくなっちゃったプリキュアの皆さんに触れないわけにはいくまい。と言っても二点だけなんですけど(笑)。
 まず、Bパート直後のだるまさんが転んだで、アウトになったれいかが「くやしいです!」と言うのだが、ちっちゃくてもれいからしさが出ていて可愛らしい。でもれいかって、今現在けっこうな世間ズレしているのだけど、人並みな子供時代を過ごせたのかなぁ。常に学年トップの成績で、夏休みの宿題も余裕を持って終わらせてしまう彼女は、けっこうな英才教育を受けていたんじゃないのかな。むしろみんなが知っている遊びを知らないみたいなことがあっても良かったような気がします。
 それと、赤ちゃんになってしまったキャンディを抱いていた所為なのか、やよいが動くと「ピッピッ」と音が鳴るんですよね。これはかの有名な「ピッピサンダル」ですよね!……ということはやよいは最初からピッピサンダルを履いていないといけないのでは?
 最後に、ちっちゃくなって一番可愛かったのはウルフルンだと思うのはきっとオレだけではないはずだ(笑)。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今週のまたみてねは「プリンセスマーチ」でした。まぁ当然ですな。
 さてお待ちかねのぴかりんじゃんけんですが……ピースが「グッチョッパー」出しやがった!!ダメだダメだ!そんなんは反則だ!つーことでピースの反則負けにします。従って戦績は16勝12分5敗(1反則勝ち)となりました。こんなんじゃ勝っても嬉しくねーよ!つか、日曜の朝っぱらからTVに向って「あっ!ズルいぞゴルァ!」とか言っちゃいました。
 というわけでなんか予想がさらにし辛くなったじゃねーか。グッチョッパーをノーカウントとすれば、並び的には前回言った通りチョキが順当。その裏をかいてくると読んだが、一回ノーカンを挟むとなると、むしろ順当にくるような気がするな。
 よし、それならば次回はピースが「チョキ」を出すと読んでグーでいくぜ! ったく、つぎ卑怯な手をしやがったらゆるさねぇぞ。
 あ、そういえば、次回は順繰りに来てみゆきメインのお話のようで、シンデレラのお話の中に入ってしまって~みたいな話のようだが……みゆきがシンデレラなのはいいとして王子様役がれいかじゃないか!しかもシンデレラみゆきと踊っているのだから、これはもうなんか妄想が膨らみそうで期待せざるを得ない。
 ってゆーか、れいかは高貴な役が似合うねー。

ガールズ&パンツァー 第5話「強豪・シャーマン軍団です!」

2012年11月11日 | 視聴済アニメごった煮
なるほどなるほど。

 そんな今回のお話は…
 第63回戦車道全国高校生大会がいよいよ始まる。みほが抽選で引き当てた1回戦の相手は、シャーマン軍団を率いる強豪サンダース大附属高校。
 抽選会後、みほたちが、戦車喫茶でお茶をしていると、黒峰森女学園の選手がやってきた。その中にいるみほの姉、まほ。
 「…まだ戦車道をやっているとは思わなかった」。黒峰森はみほがかつて通っていた高校。どうしてみほは黒峰森を去り、戦車道のない大洗女子に転校してきたのか・・・。
 初戦が近づき様々な思いが交錯する中、みほは作戦を練る。
 以上公式のあらすじ。なんか「黒峰森」となってますが、正解は「黒森峰」です。あらすじ作ってる人、ちゃんとせーよ。

 お話は前半で「少女たち」、後半で「戦車」で、今回も看板に偽り無しの少女と戦車をちゃんとやってくれているんだから頭が下がる。しかも前回疑問に思っていた設定をちゃんと回収してくれるのだから良く出来ている。
 Aパートは全国大会の抽選後にみほが姉のまほと邂逅。一緒にいた逸見エリカに嫌味を言われ、怒る沙織たちとは対照的に沈むみほ。沙織たちの友情や、いかにもな黒森峰の悪役っぷりもいいのだが、私としてはむしろ、ここで分かった色々な事の方が興味深かった。
 まずは前回も言っていた全国大会なのに異様に少ない参加校ですが、戦車道のイメージを壊さないよう強豪校だけが出場する、というのが暗黙のルールとなっているからだそうだ。まぁ冷静に考えてしまえば、1クールでみほたちが決勝戦をするために、その間をちょうど良い回戦数にしたかったわけですが、そういう都合を設定で上手いことカバーしているのと同時に、保守的とも言える戦車道の世界を見せ、そういうしがらみにとらわれない大洗女子がダークホースとなって保守で守られた強豪を打ち砕いていくであろう事を期待させてくれるじゃないか。
 それに一役買っているのが悪役の存在である。ここまでみほたちの様子をしっかりと見せ、彼女らに感情移入している身としては、黒森峰に一泡吹かせたいと思わざるを得ないし、まぁちょっと考えてみても1クールの物語で主役たちが中途半端な所で負けるはずがない事は重々承知なので、そういう意味でもこれからみほたちが快進撃していくであろう事の期待に胸が膨らみワクワクとさせてくれる。無名の大洗女子が強豪を次々と打ち倒して決勝で黒森峰の前に立つ、そんな先の展開を気にさせて引っぱっているんだから上手い。
 次に黒森峰が昨年の準優勝校で、それまで9連覇していたという情報。これはみほの過去に引っ掛かってくる、のだろう。
 逸見エリカとの話で優花里があの試合のみほの判断は間違っていなかったと擁護したのだが、まぁそこから考えればみほの判断で戦況がひっくり返って試合に負けた、で、昨年準優勝ということは、おそらくそれは去年の全国大会の決勝だった。ということなのではなかろうか。
 おそらくは前人未到の10連覇を目指していたであろう黒森峰としたら、みほは戦犯以外の何者でもなかったであろう事は想像に難くない。それでみほは孤立し居場所を失い戦車道のない大洗女子に転校した。
 まぁ以上は単なる私の妄想でしかないが、この妄想が大事。それだけ入り込んで見れているってことなので、少なくとも私ひとりに妄想させるだけの力がこの物語にある、ということなわけだから、ただ画面をぼうっと眺めているだけで終わってしまうアニメを多い昨今、このアニメを作っている人たちはがんばっていると言えるのではないだろうか。

 その後は、生徒会から何故だか絶対に負けるなと言われたみほが、せめてフラッグ車さえ分かれば戦術の立てようがあるのに(試合は殲滅戦とフラッグ戦がある。フラッグ戦はフラッグ車を行動不能にすれば、残車両に関係無く勝利)と、つぶやくのを見た優花里はひとりサンダース大附属高校に潜入調査へ向う。
 そんなことは知らないみほたちは、学校を休み携帯にもでない優花里を案じて放課後に彼女の家へ赴くと、優花里の両親に歓待され彼女の部屋へ通される。朝早く学校へ行ってまだ帰ってこないと言う両親も優花里が何をしているかを知らないようだった。いかにも「戦車マニア」な優花里の部屋で待つみほたちであったが、窓からひょっこり帰ってくる。彼女はコンビニの定期便にもぐり込み、サンダース校の情報をカメラに収めてきたのだった。と、そんな件なのですが、ここは彼女たちの友情がじんわりと厚い。
 何故かみほに信奉している感のある優花里は彼女のためにひとりでサンダース校に潜入するという危険まで冒す。今まで戦車ばっかりで友達が出来ず、部屋に来たのがみほたちが初めてだったと言う彼女としては、戦車道を通じ得た友達はきっと格別なのだろう。戦車好きな自分がどうこうではなく、困っている友達をなんとかしたいという一心だけなのだ。
 ある意味常軌を逸した突飛な行動ではあるし、これまで友達が出来ず孤独だった自分を晒してしまっても、みほたちは自分を案じ、また暖かく迎えてくれる。この時の優花里を思うとじわじわっと胸にくるのだ。
 大きな衝撃と共に大変な感動、というわけでは全く無いのだが、考えてみれば、友達なんていつの間にか仲良くなって友達と呼べるようになっていくもので、友情も相手の小さな思いやりが積み重なって築かれているようなものだろう。この優花里も思い思われて積み重なって厚くなる友情を上手く表しているのではないだろうか。
 優花里はまたみほに対しては友情以上に思う所があるようですが、それは何かなーとちょっと考えてみたんですけど、上記した黒森峰の件での「あの判断は間違っていなかった」が発端なんじゃなかろうか。
 結果としてみほの判断で試合は負けはしたものの、その「判断」に優花里はみほの人柄を垣間見たのではないか。その状況は未だ語られてはいないが、みほの判断に優花里が憧れを感じる部分があったのではないですかねー。まぁ私の予想はまず当たらないのでアテになりませんが(笑)。それでも個人的な予想としては、決勝の黒森峰戦ではその時と同じ状況が生まれるんじゃないかなーとは思っています。
 あ、どーでもいーけど、沙織が優花里の事を呼んでないと前回の感想に書きましたけど、今回「ゆかりん」と呼んでましたな。意外と言うかなんと言うかですが、沙織ってその時々で呼び方が違ってたりするんだよねー。みほに対しても「みほ」と呼び捨ての時もあれば「みぽりん」だったりするし。優花里も彼女の家の前では「秋山さんのウチって床屋さんなんだ」と名字にさん付けだし。
 まぁでも、「みぽりん」「ゆかりん」の初出はどちらもちょっと驚いている時だったりするので、こんなふうに呼ぼうかなーと頭の中にあったのがポッと出ちゃったという感じなんですかね(笑)。

 さて、後半からはサンダース校との試合。サンダースは試合に投入できる最大車両数の10両ということもあっていきなりの大ピンチ。
 というのも無線傍受されていた所為なのですが、それに気付いたみほが逆に傍受されている事を利用しておびき出し先に1両撃破しましたが、まだ9両対5両なので不利なのは否めず。ってところで引っぱった。
 無線傍受は「傍受してますよー」というカットを上手く入れ込んであるので見ていてすぐに分かるのですが、これは見ていて分かるからこそのピンチ感が良いですな。
 傍受されているなら逆に利用できる事は大概の人がピンとくるので、包囲されるみほたちに「ああ、早く気付けー」と思うし、みほが気付いてからこっちが思っている通りに「傍受されている事を逆に利用」をしてくれるのだから「強豪校に吠え面書かせてやるぜ」的な気持ち良さったらない。そんな所も良かったのですが、個人的に一番感心したのが沙織だったりする。
 傍受されているのを利用するのは良しとして、各車両との連絡に無線は必要だし、一回どこかに集まって作戦立てたとしても、臨機応変な連携が出来ないのでどうするのかと思っていたら、沙織が携帯のメールでやりとりしていたのだった。いやまさか、第3話でのお風呂シーンで通信士に任命された沙織が「メール打つの早いし」と言っていたのがフラグだったとは!

 ま、ともあれ、無線傍受を逆に利用されているのが分かっていないサンダースなので、状況的には5分に持っていった感があり次回の決戦が楽しみなんだけど……どうも調べた所によると戦車戦のCG作成が間に合わなくて次週は5.5話「紹介します!」という特別編のようです。しかも予定されていた最終回は1クール内に収まらず、近いうちに別の日付でということになるそうだ。
 CG全盛のこの時代になっても、アニメ作るのは今も昔も大変なんですねぇ。きっとこだわりもって作ってくれているんだろうなぁ。制作されているスタッフの方々、がんばってください!ガールズ&パンツァーおもしろいですよ!

ガールズ&パンツァー 第4話「隊長、がんばります!」

2012年11月03日 | 視聴済アニメごった煮
くぉら!一年坊!!

 そんな今回のお話は…
 大洗の郊外で始まった聖グローリアーナ女学院との試合。みほが考えた大洗女子の作戦は「こそこそ作戦」。
 「こそこそ隠れて、相手の出方を見て、こそこそ攻撃を仕掛けたいと思います」。
 偵察に出たIV号戦車は、聖グロリアーナの戦車隊を引きつけるため砲撃を仕掛ける。IV号戦車を追って迫ってきた聖グロ戦車隊を、一斉に迎え撃つ大洗女子の各チーム。
 しかし、実力差のため、逆に聖グロの一斉攻撃にさらされピンチに陥ってしまう。生徒会チームと1年生チームが脱落した時、みほが下す決断とは……
 以上公式のあらすじ。

 お話は聖グロリアーナ女学院との親善試合をAパートで、Bパートからは華と華の実家の話と全国大会に出場し一回戦の相手が強豪サンダース大学付属高校に決まるというお話。
 タイトル通り、戦車と女の子を半分ずつやるんだから、正に看板に偽り無し。試合で高揚感のあるAパートと華道の家元の娘である華が母に戦車道をしている事を知られてしまうという割としっとりとしたBパートで構成されている。
 まずはなんと言っても前回からの聖グロリアーナとの親善試合だろう。結果から言ってしまえば負けだが、みほの力で限りなく引き分けに近い負けになった。
 生徒会の河嶋さんの立てた当初の作戦は、まぁ何せ初心者ばっかりなので、みほが懸念していた通りに逆包囲されていきなりのピンチですよ。
 まぁそれというのも、普段冷静な河嶋さんは妙に興奮していて、囮役となったIV号が視界に入ったとたん撃ち出しちゃうし、なによりIV号と元バレー部の八九式以外は38tは金ピカだし、III突はのぼり立ててるし、一年生チームのM3中戦車リー(以下M3)はピンクだしともう遠目からバレバレですもんねー(笑)。みほがバラバラに砲撃しないで履帯(簡単に言うとキャタピラね)狙えって言ってんのに河嶋さんは興奮しちゃって聞きやしねぇし。しかしアレだね。河嶋さんは意外と使えないよね(笑)。
 まぁ河嶋さんはともかく、38tは履帯はずれちゃうし、一年坊共ときたら戦車放り出して逃げるし!敵前逃亡は世が世なら銃殺だっつーの。その後の展開を考えたら、M3が残ってたら「もしかした」かもしれなかったからなぁ。まぁけど、その敵前逃亡はBパートで活きるので、上手いこと考えてる。
 ともあれ、みほたちのIV号とバレー部の八九式、歴女チームのIII突が市街地まで戦略的撤退してからがこの試合のおもしろい所である。
 自分達の庭である大洗の街に誘い込んで状況を有利に運ぶのだが、III突が狭い路地で待ち構え付けていたのぼりでカモフラージュしていたり(ここで爆笑してしまったよ/笑)、八九式が立体駐車場から出てきたりと、見事に奇襲が成功するのだけど、戦車で戦っているというのに戦争っぽさを感じさせないほのぼのさが良いではないか。
 戦車道という武芸(スポーツ?)が乙女のたしなみである架空の世界を表しているようで、本来「兵器」という人殺しの道具である戦車を、そのように感じさせないし、街のみんなが観戦していて、ビルの屋上やらから手を振ったり、歩道に普通に人がいる中を戦車が走っていったり、戦車が店に突っ込んでも「これで新築できるぜ!」「縁起良いな」「ウチにも突っ込まねぇかな」などと、戦車道とはこういう認識なのであるということを示していて、この物語のほのぼのとした雰囲気を作り上げている。

 試合はIII突が一両撃破するものぼりを立てているのが仇となり撃破。しかしコイツら、III突は車高が低いからとか言って狭い路地に入ったはいいけど、のぼりが見事に現在位置を示していて案の定、木の塀越しに撃たれて撃破されるとかアホだろ(笑)。対して八九式はおしかったねー。マチルダII 歩兵戦車 Mk.III/IVの後ろのタンク(?)の所に当てちゃったみたい。撃破出来ずに逆に逃げられなくなって撃破されてしまい。グロリアーナ残り4両に対し、大洗はみほたちのIV号だけになってしまう。と思いきや、履帯が外れて脱落したかと思われていた生徒会の38tがやってきてピンチを脱出と思い気や、意外と使えない河嶋さんは至近距離だというのに見事に外し集中砲火を浴びてしまうのだから笑える(笑)。
 で、ここからがみほの本領発揮ですよ。38tが撃破されているうちに一撃離脱して一両撃破。通りを回り込んで壁を上手く利用して2両撃破。いやぁ壁を回り込んで敵が出てくるのを待つのは、私もバーチャロンフォースでよくやるので(出てくると思わせておいて際で止まると、出てくる前提で攻撃してきた敵機の隙を狙えるんですよねー)やるなぁと思ったよ。そして隊長機チャーチル歩兵戦車 Mk.VIIと一騎打ちです。
 突撃と見せかけて直前で右側面に回り込み一撃。しかし聖グロリアーナの隊長ダージリンはそれを直前で読んだかIV号にあわせて砲塔を回し一撃。発射はIV号の方が早かったもののチャーチルを撃破するには至らず、逆にチャーチルの砲はIV号を撃破した。くそー装甲の差かー。
 こうして初めての対外試合は幕を下ろしAパートが終わる。

 Bパートからは、まずは約束通りの「あんこう踊り」の披露から始まり、その後祖母に顔を見せにいくという麻子を除く4人で街を散策、の途中で華の母親五十鈴百合と出会う。あまり事情を知らない優花里が戦車道の事を口にしてしまい、華道でなく戦車道を選択した華に百合は戦車道を止めるように言うが、華の決意は固く、勘当されるような形になってしまった。というのが大体の流れ。
 前回から気になっていたあんこう踊りは、ピンクの全身タイツにあんこうの帽子をかぶって踊るという、まぁ思っていたよりかは変な踊りではなかったものの、思春期の女子としたらそら恥ずかしいだろう。なにせぴっちぴちの全身タイツなので身体のラインがバッチリですし、胸の豊かな方々はそらまぁ「ぶるんぶるん」ですからねぇ。どーでもいーけど、ED見るとあんこう音頭は作詞がシリーズ構成の吉田玲子、作曲が監督の水島努ですな。ホンマかいな。
 さて、Bパートの見所は華の実家に行ってからで、何故戦車道をやっているか理解できず反対する母に、華は生けても生けても何かが足らないような気がする事、そしてなにより「可憐で繊細」な五十鈴流にはない「力強さ」身につけたいのだとして戦車道を辞めないと宣言する。
 その言葉にみほは、はっとした表情を見せる。道は違えど同じ家元の娘で戦車から逃げてきてしまった彼女だが、自分の家の流派には無いものを身につけたいとする華に、何か思う所があった様子だ。
 華はいつか母が納得いく花を生けてみせれば分かってくれるはず、そのためにがんばるのだと穏やかな表情で言う。そんな華にみほも穏やかな笑顔で「私もがんばる」と返す。その表情と言葉からみほがこの一件で何を得たのかは詳しくは分からないが、断固反対する母を押切り勘当されるような形になっても、自分の気持ちを変えずに貫いて、いつもと同じ穏やかな彼女でいる華を見て、戦車道を随分と前向きとらえる事が出来たのではないだろうか。また、試合後にダージリンから姉のまほとは随分違うと感想を述べたれた事を見ると、みほの戦い方は「西住流」とは違うのだろう。そう考えるとみほは戦車道と言うよりかは「西住流」から逃げていたのかもしれない。でも、今回の一件を経て、家元の娘と言えど、その型にはまる事こそが唯一の正解というわけではないことを朧げながら感じたのではないだろうか。
 その後空母に帰ると、敵前逃亡した一年坊たちが待っていて、戦車を放り出した事を謝り、みほたちの活躍を見てこれからはがんばりますと決意を見せる。また好敵手と認めた相手にしか紅茶を贈らないとする聖グロリアーナから紅茶セットと、まほとの試合よりおもしろかったまた公式戦で戦いましょうとする手紙をもらい、みほは「次は勝ちたいです」と言う。
 戦車道から逃げてきた彼女だが、今ここに至って自分らしく戦車に向き合えるようになった。それもこれもみほが転校し沙織たちに出会ってこそである。一旦全てを捨てることで、そこから新たに見える事だってあるのだ。
 その後から全国大会の抽選会へ話は飛び、一回戦で強豪サンダース大学付属高校と当たる事となった。優勝候補の一角だけあって、何十両も戦車を保有する所を見せて引っぱった。
 次回からはどうも全国大会編のようで、きっとダークホースとなるだろう西住みほ率いる大洗女子学園の活躍と、そんな中でも忘れないだろう少女たちの様子を期待していきたい。

 さて、個人的に気になった所としましては、試合で沙織がいきなりみほを「みぽりん」と呼び出しましたな。沙織以外はみんな名字か名前にさん付けなんだけど、沙織としてはもっとフレンドリーになりたくてあだ名つけたんですかねぇ。劇中その「みぽりん」に言及されませんでしたが(笑)。またBパートで華のうちの奉公人新三郎に、「やだ、目が合っちゃった!」などと抜かしており(笑)、その恋愛体質的なキャラクターを見せてくれて楽しい。
 そういえば、沙織はまだ優花里の事を呼んだことないですよね。あんまり趣味があわなさそうなので、やっぱ少し距離おいているのかしらねー。
 あと、先刻大会の主線がサンダースに決まった時に、意外と使えない河嶋さんが「どんな事があっても負けられない、負けたら我々は……」などと言っており、思えば戦車道が随分と昔に無くなったというのに復活させて、イヤがるみほを半ば無理矢理引っぱり込んだのだから、戦車道を復活させた事は生徒会的に何か裏がありそうですなぁ。
 サンダースと言えば、抽選で大洗がサンダースの隣を引くと歓声があがり、サンダースと思われる娘たちが「やったー!」と喜んでおりましたな。まぁ高校野球で言う所のお礼の拍手みたいなもんですが、ふふふ。吠え面かかせてやるぜサンダース!

 しかしあれだね。全国大会だっつーのに16校しかないってことは、やっぱ戦車道って下火なんですかねー。つか大洗がフツーに全国大会の抽選に出てるってことは、予選もないってことか?!

スマイルプリキュア! 第37話 れいかの悩み!清き心と清き一票!!

2012年10月29日 | 視聴済アニメごった煮
うあー。ちょっともったいねーなー。つかちょっと無理があるような……。

 そんな今回のお話は…
 もうすぐ学校で、新しい “生徒会長”を決める“生徒会選挙”があるの!“生徒会長”は、学校のリーダーだよ!
 みゆきたちは、れいかになってほしいと思っているけど、れいかは、立候補しないみたい…。
 そこへ、なんだか怪しい3人の転校生がやってきて、「“生徒会長”になりたい」と言いだした!
 その3人は“生徒会長”になったら、「宿題をなくす!」「学校で勉強中に、お菓子やケーキを食べてもいい!」「学校にマンガやゲームを持ってきてもいい!」なんて、言いだすの!もしかして、あの3人って…。
 このまま3人の誰かが“生徒会長”になったら、学校が大変なコトになっちゃう…!!
 以上公式のあらすじ。

 まぁお話は上記引用したあらすじ通りで、今回は選挙対決だぜー!ということでれいかメインのお話なんですが、上手い所を突いてたりする割になんか妙におかしい部分もあり、もったいない感が否めない。
 生徒会長になれば人間を部下に出来ると勘違いした三幹部は人間に化けて上記あらすじのような主張をし、それに対し、生徒達に示すべき道が分からないからと立候補するつもりのなかったれいかが、悪い方へと導こうとするを見過ごせないと立候補するのだが、バカ真面目で堅物なれいかの主張は他の生徒達に受け入れられない。
 まぁそもそもの突っ込み所として、三幹部の主張を学校側が黙っているという点でおかしな話ではあるのだが、そこは突っ込まないことが優しさなのでスルーして差し上げることとして、れいかのキャラクターであるバカ真面目で堅物な部分が災いするという点に着目したのは良いだろう。甘い汁をちらつかせて思い通りに事を運ぼうとする三幹部に、そんなれいかが堅苦しい正論でどうひっくり返すかがこのお話のポイントだと思うんだ。
 それともう一点。常に「道」というものを探っているれいかとしては、自身が探っている最中なだけに確固たる目標を皆の前に示すことが出来ない。そこをどうするのかもポイントのひとつだろう。
 そういう中で前半に三幹部にやり込められてしまうという展開は良い。れいかのキャラクターが逆に働いてしまう、なんでも出来るが故に道を示せないという弱点を示し、その後の展開を期待させる。しかしその後、三幹部の主張をどうもひっくり返したような気がしないんですよねー。
 個人的にはれいかが道を模索しているが故に道を示せないのはむしろそのままでもいいと思っていて、だからこそ一緒に見つけようとかの他の生徒や視聴者の共感を得てほしかった。劇中言っていたことは、綺麗事のようにしか聞こえないのだ。
 三幹部の言うことは、まぁ誰しも教育機関として良くないとは思うのだから、何故だめなのか、そして何故勉強や宿題、清掃などをする必要があるのか、またそれにどんなメリットがあるのかを示し、生徒達はもちろんのこと視聴者も納得させないといけないだろう。
 それにはただ言葉を尽くす、というだけでは説得力がないので、そう思うれいかが自分の主張を自ら体現していって、戦闘後に一発逆転ではなく、それまでの行動の積み重なりによりじわじわと傾けることこそが、この枠のアニメとしての本分なのではないでしょうか。
 なんか戦闘でれいかの気持ちは自分たちには届いているというハッピーに、思いを伝えることがどういうことか分かったと何故か悟っちゃって、戦闘後に自分の気持ちを述べただけで生徒達が一瞬で心変わりしてしまうのは、やはりちょっと無理があるような気がします。
 せっかくの学校が舞台なんだから、プリキュア皆さんだけでなく、他の生徒達とも関わりを持たせて、れいかはバカ真面目だし堅物だけど、それ故に手本となるべき存在であるように見せてほしかった。

 それとちょっと気になったのだが、今回はれいかがあまりにらしくない部分があるのだ。
 三幹部が高々と自分らの主張をする中、れいかがまるでヒステリーを起こしたみたいに「マンガもゲームもお菓子もいけません!」とか言うんだよな。ここは彼女が気持ちを上手く伝えられない、示すべき道を示せないのだから、間違っているとは思うもののそれをひっくり返すことが言えず、悔しくて歯噛みするれいかこそが「らしい」のではなかろうか。またそんな自分を嘆き悩む姿も彼女らしくはないだろうか。悩み、考え、そして他から学び、最終的に結論を得る、そんなれいか「らしい」を見せてほしかった。
 気になったと言えば、上記しましたが、学校側や教師が三幹部の主張に対してなんにもしないのは、やはりいくらなんでも無理があるし、立会演説会で三幹部の正体がバレても特になんもないのはどうなんだ。さすがに「なんか」あってもよいだろう。唯一正体バレしなかったウルフルンも、選挙に負けた直後に舞台上から瞬間移動するんだぜ。それでなんもないのはやっぱり無理がある。
 まぁそれは細かいことなのかもしれんが、そういう部分があって乗り切れないというのもあったことを考えると、細かいことだからと言っておろそかにはしてほしくない。
 お気に入りのれいかメインの話だっただけに残念感がひとしおだ。まぁでも、先程らしくない部分を挙げましたが、三幹部が生徒会長に立候補したと聞き「学校のことを考えられるなら、転校生でもいいと思います」と答えたり、あまりの三幹部の主張に我慢ならず、つもりのなかった立候補をしてしまったり、戦闘で何かを得るなど、らしい部分を示してはいる。
 だからこそ、今回はもっと上手く見せることが出来たのではないかと思うと、ちょっともったいないと思わざるを得ないのだ。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスビューティー」でした。
 お待ちかねのぴかりんじゃんけんはと言うと、ピースは「パー」だったのでアイコでした。戦績は32戦15勝12分5敗。
 ぐぬぬ。まだグーを連荘しないか。こうなると予想が立て辛いではないか。じゃんけんのなかった32話以降では、33話グー・34話パー・35話チョキ・36話グー・今回パーときているので、並び的には次回はチョキとなるが、果たしてそん簡単にいくものかどうか。
 前回の連荘はパーだったし、今回パーだったことを考えると次回もパーはちょっと考えにくいので、グーかチョキだろうとは思う。
 負けないことを意識すれば当然グーを出すべきだろうが、やはりここは勝負事。アイコで満足していられない。通算の出目的にも一番少ないし、並びの裏をかいてチョキではなく「グー」を出してくると読んで、敢えてこっちは「パー」でいくぜ!これで次週はウルトラハッピー!にしてやるぜ!
 そういえば、次回はプリキュアの皆さんと三幹部が子供になってしまうという楽し気なお話のようだが……あれ?番組表見ると来週は駅伝になってるぞ?予告無しにお休み?!責任者出てこーい!

ガールズ&パンツァー 第3話「試合、やります!」

2012年10月28日 | 視聴済アニメごった煮
まさかお風呂シーンがあるとは。

 そんな今回のお話は…
 戦車演習場でみほたちが操るIV号戦車がぶつかりそうになったのは麻子だった。なりゆきで戦車に麻子が乗り込んだ直後、IV号戦車は砲撃を受けて操縦手の華が気絶する。
 バレー部チームと歴女チームに狙われ絶体絶命の危機に、IV号戦車を操って見せたのは麻子だった。
 窮地をしのいだIV号戦車は反撃に転じる。校内練習試合が終わり、大浴場で初めての試合の感想を語り合うIV号戦車の面々。麻子の参加も決まり、5人で改めてポジションを決める。
 以上公式のあらすじ。

 お話は最後のメインキャスト麻子がみほたちのあんこうチームに加わり、聖グロリアーナ女学院と親善試合することとなって試合が始まった所で引っぱった。なるほど1話のアバンはこの親善試合だったのかー。
 さて、まずは前回からの初めての実戦ですが、劇中麻子が言っていたように、みほたちのチームが勝ったというよりは他が脱落していくので戦闘としては特に面白味はないのだけど、その特になんでもない戦闘に緊張感と盛り上がりどころ、そして見応えを作っており感心。
 西住流家元の娘であることがバレて標的にされるみほたちの駆るIV号戦車D型(以下IV号)は他のチームの砲撃に驚いた沙織によって逃げの一手。吊り橋を戦車で渡ろうとするも、華は運転に不慣れで落ちそうになってしまう。そこへ砲撃を喰らい衝撃で華が失神してしまう。
 戦車で吊り橋なんか渡れるのかなぁーなんて思っていた所に不慣れな運転もあって落ちそうになってしまい、さらに砲撃を喰らって操縦士の華が気絶。まぁ冷静に考えなくとも展開的にはやはりみほの力を見せたいはずなので、なんとかなることは分かってはいるものの、逃げられない吊り橋の上、しかも操縦士の気絶というところから、どうやって逆転させるのかを気にさせてくれるし、なによりこれまでずっと見てきた仲良しの彼女たちがどうなってしまうのだろうかと思わせるのと同時に、やはりみほの力の片鱗を期待してしまうじゃないか。
 そんななんとかなることは分かってはいるものの、どうするんだろうなぁと思っていると、直前でIV号戦車D型に乗り込んだ麻子が、学年主席という類い稀な頭脳を持つキャラクターであることを示す設定を活かし、華に替わって見事な操縦で体勢を立て直すことから逆転劇が始まる。
 他のチームが初めての戦車ということもあってIV号に当てられない中、逆にみほたちが砲撃を命中させていくのだが、見所は初めての砲撃時である。砲塔を回転させ、みほの「撃て!」の発射命令までに間が取ってあるのだ。みほの「発射用意!」で停車させて、砲手の優花里が標準器を覗き、IV号の砲を真正面から映す。この間がみほたちのチームが初めての砲撃を「するぞ~するぞ~」とワクワクさせてくれる。
 対して発射後から命中までは気持ちが良いほどのスピード感だ。ただそれまでの差が良いだけではなく、発射から命中までのシークエンスを短いカットで分けて短い時間の中で、「なにが」「どうなったか」がちゃんと分かるのが素晴らしい。
 引き金を引いてIV号の砲が火を吹く様子を違う角度から2カット。IV号内部で装填された砲弾の薬莢(で、いーんですかねー?)が排出される様子。III号突撃砲F型(以下III突)に向っていく砲弾。命中し煙を噴き白旗が揚げられるIII突。これらはたった1、2秒程度の時間だがこのスピード感とヒットした高揚感もさることながら、この一発でピンチを一転させた気持ち良さと言ったらない。
 またIV号内部で初めての砲撃に、ヒットしたことではなく砲撃をしたことの衝撃が今まで感じたことのないショックにみほ以外が唖然とする様がまたおもしろいではないか。自分も戦車に乗って砲撃を体験したのなら、きっと彼女たちのようになるのではないかと思わせてくれる。また個人的にはIII突に砲弾ヒットする直前にちょっとスローがかかるのも良い。その瞬間に動作を敢えて遅くさせることで手応え感を出しているのだ。この辺の演出は上手い。
 III突の後の砲撃はこの初めての砲撃ほどの発射シークエンスは描かないのも興味深く、次の八九式中戦車甲型(以下八九式)の場合は、ちょっと引いたアングルで八九式の砲弾はIV号の脇を通り抜け、IV号から発射された砲弾が飛んでいき八九式に命中し車体がノックバックする様子まで。38(t)戦車B/C型(以下38t)に至っては、IV号の後ろからのカメラアングルで、IV号の砲が火を吹くと一瞬遅れて画面奥の38tが煙を拭くというワンカットだけだ。
 初めての砲撃は彼女たちとって特別な体験なので細かく描いているが、その後は第三者目線で戦車での砲撃戦は実際このようなスピード感なのであることを示している(いや、実際見た事は無いんでホントにそうなのかどうかは知らないんですけどね/笑)。同じ砲撃だが場面によって違った演出をしてくるのだから上手い。
 尺的にはAパートの前半で終わってしまうこの初めての演習だが、上記の通り見事な見応えであった。

 みほたちのチームの勝利で終わった練習試合後はお風呂シーンでちょっとビックリしてしまった。沙織のお胸が豊かなのもさることながら、脇を見せてくれるんだからその手の者としてはたまらん。
 そんな脇フェチなことは放っておいて、初めての実戦に感激な沙織たちであったが、やっぱり車長はみほが良いということになる。沙織・華・優花里から勧められたみほは、「私なんか全然……」とか言いつつも、皆によろしくと頼まれ一念発起した表情になってそれを了承する。
 本来は自分に戦車道の才能が無く責任のある立場に向いてはいないと思っているのだろうが、やっと出来た友達に頼られ、その想いに応えたいという彼女の気持ちがよく表れている。またその後、沙織がお尻がビリビリするからとクッション敷いたりと思い思いに私物を持ち込んだり、他のチームは戦車を塗り替えてしまったりして、辟易した表情の優花里が「あんまりですよね?」と問うと、みほは唖然とした表情から一転、笑って「楽しいね」と返す。戦車で楽しいと思ったことなんて初めてだと。
 最初は沙織たちが一緒にやろうと誘っても、どうしても戦車に乗りたくないと言って俯いていたみほが、今は戦車が楽しいと言って笑うのだ。その彼女の心の変遷もさることながら、戦車で笑うみほを見て、沙織と華が微笑むのだ。無理をさせてしまっているかもしれないと思っていたかもしれない彼女たちであるが、今こうして戦車で素直に笑えるみほに喜んでいる彼女たちのさりげない友情が見ていてほっこりします。タイトル通り、戦車と少女たちをメリハリ付けて描いている点も好印象だ。

 さて、最後のメンバー冷泉麻子ですが、みほたちと紆余曲折あってメンバーになるのかと思っていたら、幼馴染みだった沙織に、頭脳明晰の替わりに(?)極度な朝寝坊な所為で単位が足りていないことをつかれてやむを得ずという感じだったのはちょっと残念ではあった。
 でもまぁ幼馴染みであるが故に、割と偏屈な麻子を懐柔する沙織という点では、長い付き合いだからこその友情とも言え、5人の中でもそれぞれ違った関係性を作っていると考えれば良く出来ている。色々あってみんなでひとつの強固な絆を作るプリキュアとは違って、それぞれがそれぞれに違う関係性を作ってひとまとまりとするのは、むしろ等身大の女子高生していて自然なのかもしれないな。
 ともあれ、聖グロリアーナとの親善試合で5時起床となったため、ねぼすけな麻子を遅刻させないため、IV号でお迎えし空砲鳴らして起こしたり、空母の上から陸に上がり次週ついに決戦です。どーでもいーけど、みほたちは毎回空砲鳴らして麻子を起こす気なのか?(笑)

 そんな今回気になったことが色々ありまして、まず前回で戦車道は十分安全に配慮されていると優花里が言っておりましたけど……どう考えても砲弾の直撃喰らったら人は粉になっちゃいますよねぇ。今回吊り橋でIII突に一撃喰らったシーンはみんな戦車から顔出していたし、戦車に当たったから良かったものを初めての戦車なんだから、出した顔に当たったかもしれないことを考えるとちょっと恐ろしいですよね。一体どの辺が十分安全に配慮されているのか知りたい所だが、きっとそこは突っ込んではいけないんだろうなぁ(笑)。
 それから何故か空母の上で暮らしているみほたちですが、沙織の口から「昔はみんな学校が陸にあった」と意外な設定が語られた。ということはだ。今はみんな学校が空母の上にある、ということなのか。しかも学校の規模によって空母の大きさも違うらしく、聖グロリアーナの空母は大洗よりも何倍もでかかったですな。いったい何がどうして学校が空母の上に存在することとなったんですかねー。というか、空母上にある街は、そういうことを考えると学校のための街ということなんですかね?謎は尽きない。
 最後は「あんこう踊り」。みほは転校してきたから知らない様ですが、他の皆さんからすると、一生ネタにされるくらいとっても恥ずかしい踊りのようです。それがどんなかしりたいのはともかく、そこで沙織・華・優花里が、勝てばいいし負けたら自分たちも一緒に踊ると言ってくれたことは、みほにとってやっぱり大きなことなのではないだろうか。負けてしまってあんこう踊りやりたくないとかよりも、自分のことを思ってそういってくれる友達が出来た、それを確認できたことを素直に受け止めて喜ぶみほの笑顔がステキであった。

 というわけで、あんまりにもおもしろかったので随分と長文になってしまったが、まぁおもしろかったんだからしょうがない。
 次回、初めての対外試合で隊長に任命されたみほの手腕で、全国大会準優勝したことのある強豪をどう打ち破るか、またみほたちがこの試合を機に友情を深めていくかが楽しみです。