a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

『道路』公演終了

2011-02-21 12:07:46 | 東京公演
ご来場のみなさま、
まことにありがとうございました。
おかげさまで好評のうちに、昨日無事千秋楽を終えることができました。
少しですが、
感想を掲載したいと思います。



ええ、すごかったです。
暗幕を抜けて広がるその空間の広さにもそうですが、
対面型で中央に一本、それこそ道路と呼ぶにふさわしいコンクリートの道が一本出来上がっているのには息を呑みました。
そんな舞台を役者さん達が歩いて行く姿はまるでなにかのファションショーにでも紛れ込んだかのようでした。
美しかったです。

ただ、作品は少々難解でした。
たぶん何回か観ないと理解できないような、そんな感じでした。
道路を作り過ぎたことに対する皮肉が混じっていて、警鐘を鳴らしているのかなと、足りない頭で考えていました。
なぜか案内をしてくれた女の子が1番印象に残りました。
観劇前の注意事項を一生懸命言っている姿が可愛かったです。
舞台がすごい。えりお

(男性)




会場の「ブレヒトの芝居小屋」。
もろ「昭和」な雰囲気でたまらなくシブい!演劇濃度が半端じゃなく濃い、濃い、濃いっ!!!
ロビーに張られた数々の難解そうな(=縁が無い)過去公演のポスターに囲まれ、
僕は思わず、高田馬場のスタバで抹茶ラテを飲んだにもかかわらず、コーヒーを注文してしまった
(同行者は、なぜか豊富なお酒メニューの中の芋焼酎を飲もうかどうか迷っていた←で、飲まなかった)。。。
鉄骨むき出しの館内に入ると、歌舞伎の花道のように観客が挟むカタチの舞台・・・いい感じ。
スモークが焚かれて幻想的な上に、暖をとる為に会場隅に置かれたストーブがシブい!
この雰囲気をあじわうだけでも、十分に価値がある。。。
で、開幕。
この芝居は、原作者のアゴタ・クリストフの出身地ハンガリーの冷戦時代の状況
(←ある一定の生き方しか許されていなかった)を知っているか否かで、感じ方が変わってくるのかもしれない。
また、新機能連発のモバイルやテレビに「この機能は必要なのか?」という疑念を持たない人には、
「?」な芝居なのかもしれない
(←この感想は「モバイルの進化についていけないヒトの偏見やわ」と、同行者には言われました)。。。
あと基本的にメタファー満載の芝居なので・・・分かりづらい面は確かにある。
でも大丈夫!安心してください!
開演前に会場で売られていたパンフレットを読んだので、文学的素養貧弱なボクらでも、十分に楽しめましたぞ!
(←ロビーでコーヒーを飲んだことが、ここで役に立った!)
このパンフレット。
見た目は24ページの冊子なので薄いですが・・・内容は濃いです!
500円という価格は、かなり良心的!
内容は、劇団HPにある「あらすじ」がすべて、です。
ボクは、間寛平演じる「止まると死ぬのじゃ~」と言う爺さんを思い出してた。。。
あのギャグも深いっちゃ深いじゃん(笑)
でも、この芝居はぜひとも劇場で味わってもらいたい!
役者さんの熱演&会場の雰囲気&生演奏・・・寒い夜の観劇にピッタリです。。。

「難解な原作をわかりやすく」という演出意図があるからなのか、
ポップな感じの「道路標示」が芝居中に出てくるのだが・・・チョット軽いかな。
軽いボクが「軽い」と感じたんだから、軽いんだと思う(笑)
あと、芝居中に、あらゆる思想人の「至言」ぽい言葉が、
スクリーンに映し出されるのだが・・・これにはマイッタ。。。
これらの「至言」。
あまりの深さに、「コレ、どういう意味だ?」「芝居と、どう関連しているんだ?」と考えているうちに、
舞台上では芝居が再開されちゃっててさ・・・
芝居内容に関連した「至言」であろうことは想像できるんだけど・・・芝居を咀嚼するだけでも「頭フル回転」だったので、
あの至言は無くてもヨカッタのかな、と。
または思想人の言葉を拝借するのではなくて、演出家の方の言葉で勝負したほうがヨカッタのかな、と。

それにしても、洪美玉さん演じる「踊る女」の淫靡なことよ。。。
(女)





観させていただきました!
すごく考えさせられる舞台でした。
舞台の構造がおもしろくて、とても臨場感もあり、
また生演奏というのがかなり良かったなと思います。

まず、入った瞬間に“道路”が目に入り、おおおってなりました。
役者さんが自分の後ろを通ってゆく、という演出もなんかドキドキしました。
特にすぐ後ろで“歩け”と言われた時はすごくゾクゾクしました!
役者さんの芝居も、それぞれ味があっておもしろかったのですが、
75分くらいのわりと短い時間なのですが、途中なんとなく飽きてしまったというか、
パンフに『○○な女』というのが全部書いてあるので、ああ、あと何人もいるのか…みたいな気分にはなりました。
全体的に暗いので、確かに深く考えさせられるものではあったけれど、
なんというかメリハリがほしかったかなという気がします。
でも、最後暗転から明るくなった時に、真ん中に木がたっていたのはすごいと思いました!
あと、内容が今の自分にぴったりの内容で、ホント、良いもの観たなって思いました。
ありがとうございました!
(女)





さまざまな演出により、アゴタ・クリストフの戯曲が現代に発したモノが伝わってきた。
SFであり、一種の不条理劇であるとも言える。
初めに登場する高速道路の設計技師は、明らかに現代の人である。
高速道路上で事故に遭い、ガソリン缶を持ち、高速道路をさまよう。
しかし、そこは、彼のいた時代でも場所でもなかった。
まるで、パラレルワールドのような近未来の世界。文明も自然も人々の希望も目標も何もない世界だったのだ。
「道路(道)」とは、多くの場合、「人生」と読み替えることが可能であり、
今回の舞台でも、それを暗示する台詞やシークエンスが多く見受けられた。
しかし、「道路」は、社会主義の計画経済に対する象徴(効率化などの)でもあるのだが、
実のところ資本主義の象徴でもなかったのだろうか。
一方向にしか進むことが許されず、立ち止まることも許されない。
そして、立ち止まることは「死」を意味するということも、社会主義的(あるいは全体主義的)ではあるのだが、
それは、「発展」しか道筋がない資本主義社会にも通ずるものでもある。
「死」は他人の「糧」となるということに至っては、資本主義そのものではないのか。
すなわち、作者のアゴタ・クリストフ氏は、50年代にハンガリーから亡命し、西側に出たのだ。
したがって、西側での生活のほうが長く、
そこで出会った「資本主義」の姿に、大いに驚き、戸惑い、落胆もしたのではないだろうか。
資本主義の名の下に、破壊される自然や人々の暮らし、そして希望や感情。
それは、かつて、社会主義の自国で感じたものと、姿は変わっていても、同じではなかったのだろうか。
そいういったものが、「道路」の世界に込められているのではないのか、と思ったのだ。
また、冒頭に出てくる男は、ラストに実は交通事故で死んでいたことがわかる。
つまり、冒頭の彷徨自体の場所は、死ぬ前に見た幻覚かもしれないし、あるいは死の世界だったのかもしれない。
その世界で彼は「もう道路は作りません」「庭師になります」と神に告げる。
それは、取りも直さず、彼の口を通して、現代に生きる人々が考えなくてはならないことが発せられたのである。
つまり、今なら、希望も何もない世界になる前に、
経済の発展に隠れたむやみな開発などを押し止めることができるかもしれないということなのだ。
台詞回しの雰囲気は、ややクラシカルな印象があるものの、
舞台の設置方法や、さまざまな演出を加えることで、現代によりマッチさせていた。
特に、映像の使い方は空間と台詞に深みと奥行きを見せていた。
台詞やそのシークエンスに関係する文章が壁面に現れることで、それが実現されていたと思う。
また、生演奏の効果もあったし、
観客席の後ろを歩かせるということで、観客席を「道路」で囲み、舞台への臨場感はより増していた。
若い演出家の手によることの効果は十分にあったと言えるだろう。
(男)

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児演協劇作講座

2011-02-19 10:15:08 | The Play for Children & Young People
劇団では『道路』公演中ですが、

本日発表会があります。
公演終了後に、
新宿に寄り道してはいかがでしょうか?


児演協劇作講座発表
17時半~21時
プーク人形劇場


17:30~『由美と健太とウタカタの詩』
作・桑原睦(TEE)

18:20~『冬が来る前に』
作・川上志野(TEE)

18:50~『黄金のリンゴ』
作・渡邊綾(児演協)

休憩

19:30~『紙と鋏』
作・西本勝毅(人形劇団プーク)

20:00~『演劇の未来』
作・太田昭(TEE)


作品ごとに講評などがありますので、
時間はあくまでも目安です。

東京演劇アンサンブルからは他に出演者として、
天利早智
小山えみ
三木元太
が参加しております。
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遅れてきた人びと

2011-02-17 14:43:46 | 東京公演
ある日3月の旅公演の打ち合わせから帰ると、
出演者が増えていた!
ゲッ!
演出助手、舞台監督助手が出演者になっていました。
まぁ、そんなに良くある話ではないけれど、
劇団だからできることだ、苦笑い。

ということで、
『道路』出演者を紹介するシリーズ、
ラストは3人です!



美保代は普段は劇団のデスクを手伝ってくれています。
普段劇団の電話を取るのは彼女。
僕は、
デスクワークなど助けてもらっています。

さて、
そんな彼女はなかなかの強者。
例えばある日、
「劇団協の斎藤さんから電話」と言われかけ直してみると、
どうやら違うらしい。
さてはと思い当たる先にかけてみると、
ドンピシャでした。
その先は「芸団協の伊東さん」でした。
まぁ、よくある話なのです。

そんな彼女を、
ぜひ歩く人びとの中から見つけてください。
ちょっとトーンの違うかわいらしい声が、
彼女の声です。




次は、
ラリーくん。
研究生から入団して、
いきなり主演に抜擢された坂本勇樹です。

もう、
彼には騙されません。
だいたいが仕事は一所懸命だし、
あたりも柔らかく、
なんとなく好青年。
でも、
それに時々騙されちゃうんです。

例えば、
仕込の時、
先輩がコードの繋ぎ方を教えていると、
途中で「あ! わかります」との良いお返事。
で、
しばらくすると、
こっそりと「あれ、何でしたっけ?」、
と聞きにくる。
良くある風景になりつつある。

そんな彼を今回は歩く人の中から見つけられたら、
素晴らしいです!
かなりのレアキャラですので、
見つけられたら、お見事です。




え~っと、まぁ、愛すべきキャラというか、
憎らしいキャラ、というか……。

三瓶さんです。
急に出演することになって、
かなり、楽しそうです。
それは、それで、何よりですね。

時々、さぼり癖があるのが玉にキズ。
というか、困りものですが…。、
最近は、友人の舞台のお手伝いに行ってもらったのですが、
すごぶる評判が良く、
嬉しかったです、が、
「まるで、プロの裏方のようでした」という一言は、
褒め言葉とは言え、
び、微妙ですよね~。

今回の舞台ですが、
センターの道路をがーっと、走っています。
たぶん、走り方で、さんちゃんってすぐにわかると思います。
特に声援は必要ありませんが、
心の中で、応援していただければと思います。



とりあえず、このシリーズが、
千穐楽までに終わって、良かったなぁ、と。
19日は間もなく満席ですが、
ほかの日は、まだまだ余裕があります。
ぜひ、ご来場下さい!!


Ⓒ東京演劇アンサンブル/撮影:松浦範子
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

東京演劇アンサンブル:制作
日本劇団協議会:主催
次世代を担う演劇人育成公演
『道路』
アゴタ・クリストフ=作
堀茂樹=訳
三由寛子=演出

2011年
2月11日(金)19時 終了
2月12日(土)14時 終了
2月13日(日)14時 終了
2月14日(月)休演
2月15日(火)20時 終了
2月16日(水)19時 終了
2月17日(木)19時
2月18日(金)19時
2月19日(土)14時
2月20日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋
(西武新宿線・武蔵関駅下車徒歩7分)
全席自由
上演時間1時間20分

当日=3,500円
前売一般=3,000円
前売学生=2,000円

チケットのお申し込みは、劇団事務所かHPより
http://www.tee.co.jp/ticket-web.html

東京演劇アンサンブル
TEL:03-3920-5232
FAX:03-3920-4433
〒177-0051東京都練馬区関町北4-35-17
e-mail:akira@tee.co.jp
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遅れてきた新人?!

2011-02-14 23:19:46 | 東京公演
本多くんのこと。

研究生から昨春劇団員となり、
いきなり『セチュアンの善人』の失業者役に抜擢、
9月の『避暑に訪れた人びと』でもヴラース役に抜擢され、
今度の公演でもみたびキャスティングされました。

これはもちろん、
運でも、偶然でもなく、
何かしら惹きつけるものがあるらしい。

大学の建築科にいた彼は、
課題で海外の建築を調べるために海外の映画を良く観ていた。
それから映画を好きになり、
映画関係の仕事を興味を持つようになったそうな。
そんな仲間の一人に、芝居に誘われ、
出演してみたら、生の舞台もおもしろくなり、
それで、探したなかに東京演劇アンサンブルがあったとのこと。
それも、
齢30にして、やってきた。


まだまだ演劇のキャリアは浅く、
僕の思う彼の魅力は、
まじめさ。
それも、生のつく、
生真面目さではないだろうか。
知らないこと、
わからないことは、
とことん突き詰めようとする。
時にその生真面目な彼からの質問は、
先輩たちを、たじっとさせる。
もちろん、
そんなことは、聞いてくれるな、
てなことも直球勝負なので、
たじっというよりは……。

今回は、
赤ん坊と、男の子の役。
ある意味非常にカリカチュアされた役柄とも言える。
技術ではなく、
彼自身の中にある、理由を持って舞台に立ってほしい。
その時に見えるものが、何なのか、
それを聞いてみたい。

なぜ赤ん坊なのか。
なぜ男なのか。
これは過度のプレッシャーを与えるとか、そういうことではなく、
舞台を担う俳優として、
やはり、
彼に期待してしまうものが、あるからなのだ。


Ⓒ東京演劇アンサンブル/撮影:松浦範子
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

東京演劇アンサンブル:制作
日本劇団協議会:主催
次世代を担う演劇人育成公演
『道路』
アゴタ・クリストフ=作
堀茂樹=訳
三由寛子=演出

2011年
2月11日(金)19時
2月12日(土)14時
2月13日(日)14時
2月14日(月)休演
2月15日(火)20時
2月16日(水)19時
2月17日(木)19時
2月18日(金)19時
2月19日(土)14時
2月20日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋
(西武新宿線・武蔵関駅下車徒歩7分)
全席自由
上演時間1時間20分

当日=3,500円
前売一般=3,000円
前売学生=2,000円

チケットのお申し込みは、劇団事務所かHPより
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東京演劇アンサンブル
TEL:03-3920-5232
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さわやかに。

2011-02-13 23:37:36 | 東京公演
印象深いのはやはり、
『ちゅうたのくうそう』のねこさん役。
人柄が滲み出るような、
あたたかいねこ役。
ねずみのちゅうたに、
結局いつもいじめられてしまうのだ。
ただ、もう、
そのやられっぷりが、
たまらなく良いんだ!
あの芝居で獲得したファンは多い。

竹口範顕、竹ちゃんだ。


今回、
キャストの中でも、
群を抜く大抜擢、
老婆の役。
お、
これ、
男でやるんだ、と。

ちゅうたの頃は、
手の込んだイタズラというか、
死にゃしないよ、
ってなやられ方。
ところが、
今回は、そんなものじゃない~。
だって…あんなことに…なっちゃうですもの……。


なんとも、
悲しいというか、
切ないというか、
気分が悪いというか、
まぁ、そんな感じである。

一方、
逆行男としても登場する。
文字通り、
一方通行の道路を逆行する男。
規制に逆らい、
法を侵してでも、
行きたいほうに歩く。
ある劇団員曰く、
「レモンのように爽やかだった」と。
ふむふむ、
なるほど、
納得。

既成の概念におもねることなく、
爽やかに逆行するなんて、
僕らがやりたい芝居そのものじゃないか!
そんな話を聞いて、
ニヤケてしまうのもまた、
劇団なのである。

そんな竹ちゃんが、
稽古の時に、
衣裳を意識して、
普段の稽古で着ているジャージを、
前後逆にしている姿は、
けっして爽やかではない!
ということは、
ここだけの話にしておこう。


Ⓒ東京演劇アンサンブル/撮影:松浦範子
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

東京演劇アンサンブル:制作
日本劇団協議会:主催
次世代を担う演劇人育成公演
『道路』
アゴタ・クリストフ=作
堀茂樹=訳
三由寛子=演出

2011年
2月11日(金)19時
2月12日(土)14時
2月13日(日)14時
2月14日(月)休演
2月15日(火)20時
2月16日(水)19時
2月17日(木)19時
2月18日(金)19時
2月19日(土)14時
2月20日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋
(西武新宿線・武蔵関駅下車徒歩7分)
全席自由
上演時間1時間20分

当日=3,500円
前売一般=3,000円
前売学生=2,000円

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東京演劇アンサンブル
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FAX:03-3920-4433
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女の子

2011-02-12 13:25:07 | 東京公演
初日を迎えてしまいましたが、
引き続き出演者たちを紹介します。
昨日の初日は好評で、
翻訳者の堀茂樹さんからもお褒めいただきました!!

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

とにかく、よく声が通る。
なんか作業をしてる時、
2階の事務所まで声が聞こえてくるのは、
さえの声だ。


とても、
しっかりもので、
とにかく彼女に頼みごとをしたり、
相談ごとをしたりという人は多い。
そして確実に仕事を進めてくれる。
もはや、
さえなくして、
進まなくなってきた仕事は数知れず………。

そんな彼女は、
一方では先頭に立ったり、
責任者だったりは苦手。
2番手、3番手でリーダーを支えるというか、
援護するのが良いらしい。


しかし、
もういつまでもそう言ってなんかいられない。
ここ数年は、
研究生係の責任者。
今どきの研究生に振り回されつつも、
めんどうみの良さを発揮している。

『目をさませトラゴロウ』のリスや、
『こぶたのかくれんぼ』のこぶたや、
『銀河鉄道の夜』の男の子、
『セチュアンの善人』の敷物屋、
『マイという女』の老婆等々………。
今回は、
久しぶりに実年齢に近い役柄。
逆に戸惑いを見せながら、
稽古場では、演出家を支えている姿が印象的。
懐深い彼女の魅力が、
舞台で垣間見えたらいいなぁ~、
と思う。


あ、女の子って役もやりますけども。

Ⓒ東京演劇アンサンブル/撮影:松浦範子
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

東京演劇アンサンブル:制作
日本劇団協議会:主催
次世代を担う演劇人育成公演
『道路』
アゴタ・クリストフ=作
堀茂樹=訳
三由寛子=演出

2011年
2月11日(金)19時
2月12日(土)14時
2月13日(日)14時
2月14日(月)休演
2月15日(火)20時
2月16日(水)19時
2月17日(木)19時
2月18日(金)19時
2月19日(土)14時
2月20日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋
(西武新宿線・武蔵関駅下車徒歩7分)
全席自由

当日=3,500円
前売一般=3,000円
前売学生=2,000円

チケットのお申し込みは、劇団事務所かHPより
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新劇俳優。

2011-02-11 08:30:02 | 東京公演
なんというか、
いかがわしい……、
で、楽しそう。
こういうとき、
田辺さんは、根っからの関西人だなぁ、と思う。


今回は、“学者”として登場しますが、
文字を失った未来の世界で、
読むことを発見します。
彼が持つ本は、
聖書であり、
聖書の言葉である。
しかし、ありがたく聞こえない……。
なんとも、いかがわしく聞こえるのである。

ずるずる引きずる本たちも、
せこせこと自作したもの。
妙にコミカルに映るのだ。


普段は、
飄々とした中に、
頑固な一面を見せることがある。
いや、一面ではなく、ベースがそっちかな?
あるとき、何かの話で、
職業欄を書く書類に、
「新劇俳優」と書き続けたいんだ、
そう言っていた。
こういうところが、
彼が舞台に立ち続ける理由の一つだろう。

実は、今度の舞台で僕が気に入っているのは、
下の写真。
ほんの短いシーンですが、
ちょっとけだものっぽい振りの入ったシーン。
お気に入りです。
怖いというより、可愛い……というのは、怒られるかな。


そんな、可愛い田辺さん、観に来てくださいね~。

Ⓒ東京演劇アンサンブル/撮影:松浦範子
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

東京演劇アンサンブル:制作
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次世代を担う演劇人育成公演
『道路』
アゴタ・クリストフ=作
堀茂樹=訳
三由寛子=演出

2011年
2月11日(金)19時
2月12日(土)14時
2月13日(日)14時
2月14日(月)休演
2月15日(火)20時
2月16日(水)19時
2月17日(木)19時
2月18日(金)19時
2月19日(土)14時
2月20日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋
(西武新宿線・武蔵関駅下車徒歩7分)
全席自由

当日=3,500円
前売一般=3,000円
前売学生=2,000円

チケットのお申し込みは、劇団事務所かHPより
http://www.tee.co.jp/ticket-web.html

東京演劇アンサンブル
TEL:03-3920-5232
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かのんぷ♪ × 東京演劇アンサンブル

2011-02-09 23:27:37 | 東京公演
今回の公演では、
スタッフに新たな方々を迎えて進めております。
ご紹介するのは、
音楽を担当するウクレレデュオ、かのんぷ♪でんです。


知る人ぞ知るお二人ですが、
普段は、おやこ劇場、子ども劇場、保育園、幼稚園、などなどで公演活動などをされています。
ウクレレ&ギターの大ちゃんと、
ヴォーカル&キーボートのりえちゃんのお二人。
あまりカテゴライズしちゃうのも失礼と思いつつ、
いわゆる、癒し系音楽で、あったかぁい気持ちにさせてくれます。

今回は作曲だけでなく、
生演奏で参加してくれます。
いつもとは、ちょっと雰囲気の違う曲調で、
生のライブ感を味わいながら、
舞台を楽しんでいただけると思います。
これは、ぜひ、お見逃しなく!!


かのんぷ♪大介です。


この「道路」という作品の上演が今回、日本初ということで、
楽しみにしてくださっていた方々も多いと思います。
時代、国、状況など、どんなさまざまな環境の違いの中にでもある、
人生の良し悪し、また人間の心情を非常に忠実に表現された作品だと思います。
音楽でもまた、そんな山あり谷ありという人生の奥深さを表現してみました。

普段のコンサートに比べて圧倒的にメンバーが多いので、心強いです(笑)
その分、しっかり集中し、舞台上がいちがんとなり、
またお客様も交えて1つの空間を作っていきたいと思います!!

生の舞台の雰囲気や役者の表情を目で見て、生の言葉や音楽を耳で聞き、
体全体で臨場感溢れる生の舞台を感じてみてください。



かのんぷ♪里衣です。


生演奏でのコラボレーションということでお話しをいただき、
何ヶ月も前から、大変楽しみにしてきました。

また普段は歌いながらの演奏が多いのですが、
今回はインストゥルメンタルということでとても新鮮な気持ちです。
とは言えもともとのコンセプトが音でいかに表現できるかということもあり、
歌ものを作曲する際にも毎度意識していることでした。
実は「かのんぷ♪」というユニット名の由来のひとつが漢字で「歌音符」。
つまり歌詞を外しても、それぞれの音符を歌っているように演奏していたいという意味が込められいます。

今日は、いつもと違うかのんぷ♪をお楽しみいただけたらと思います。
役者のみなさんと息を合わせて、頑張ります!!
皆様に伝わりますように・・・♪



Ⓒ東京演劇アンサンブル/撮影:松浦範子
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

東京演劇アンサンブル:制作
日本劇団協議会:主催
次世代を担う演劇人育成公演
『道路』
アゴタ・クリストフ=作
堀茂樹=訳
三由寛子=演出

2011年
2月11日(金)19時
2月12日(土)14時
2月13日(日)14時
2月14日(月)休演
2月15日(火)20時
2月16日(水)19時
2月17日(木)19時
2月18日(金)19時
2月19日(土)14時
2月20日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋
(西武新宿線・武蔵関駅下車徒歩7分)
全席自由

当日=3,500円
前売一般=3,000円
前売学生=2,000円

チケットのお申し込みは、劇団事務所かHPより
http://www.tee.co.jp/ticket-web.html

東京演劇アンサンブル
TEL:03-3920-5232
FAX:03-3920-4433
〒177-0051東京都練馬区関町北4-35-17
e-mail:akira@tee.co.jp
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暗い女……ではない。

2011-02-08 01:49:38 | 東京公演
『コミューンの日々』のジュヌヴィエーブ、
『コーカサスの白墨の輪』のグルシェ、
『恋愛恐怖病』の女、
『日本の気象』の田代信子…。

名瀬遙子は、
間違いなく、
タリさんに愛された女優の一人だ。
こう書くことが、ほんとは好きじゃないかもしれないけど。
でも、
本当のことだ。


勉強家で、
情熱的。
そして、演劇論を語ると、止まらない。
旅に行くと、
一升瓶の似合う女優でもある。

そんな彼女は、
時々、「これ調べたい……」と言って持ってくるのは、
時に冤罪事件のことであり、
時に柄谷行人のことであり、
時に九条の会のことであったりする。
そのたびに、ネットで検索するのだが、
おかげで勉強不足の僕の目を開かせてくれる。


今回は、“暗い女”。
一瞬なるほど、と思いつつ、
いやいや、まてまて、
彼女ほど、暗くない女はいないのでは、
と思う。
なんと言うか、
地に足をつけた、
強さを持っているからだろう。
そんな彼女の、“暗い女”。
アゴタ・クリストフの描く世界では、
もしかしたら……、そう稽古場で思ったのだ。


Ⓒ東京演劇アンサンブル/撮影:松浦範子
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

東京演劇アンサンブル:制作
日本劇団協議会:主催
次世代を担う演劇人育成公演
『道路』
アゴタ・クリストフ=作
堀茂樹=訳
三由寛子=演出

2011年
2月11日(金)19時
2月12日(土)14時
2月13日(日)14時
2月14日(月)休演
2月15日(火)20時
2月16日(水)19時
2月17日(木)19時
2月18日(金)19時
2月19日(土)14時
2月20日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋
(西武新宿線・武蔵関駅下車徒歩7分)
全席自由

当日=3,500円
前売一般=3,000円
前売学生=2,000円

チケットのお申し込みは、劇団事務所かHPより
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TEL:03-3920-5232
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おどる女。

2011-02-08 01:26:53 | 東京公演
馬力があるんですよ。
ほんと、一言で言うと。
こういうこと、こういうとこで書いちゃまずいかな、
と思いつつ……、
飲んだら、さらにこの馬力が増すんですよ。


洪美玉が自己紹介の時に、
「本名が、ほんみお、です。」
なんておどけて言う時、
平凡な名前な僕は、ちょっとうらやましかったりする。

気は優しくて、
力持ち、
そのうえ美人で……、
とは、どこかのよしこちゃんが自画自賛してたけど、
彼女のイメージって、それに近いな。
むしろ、よしこちゃんより。


『セチュアンの善人』を観て、
劇団に入ってきたのはもう10年くらい前だろうか。
今では、ヤン・スンの母親役で、
『セチュアンの善人』の舞台に立っている。
それはもう、とても楽しそうに舞台に存在している。

『道路』では、
軽やかなステップで、
男を誘惑する踊る女。
力強さと、
軽やかさと、
ちょっとした色気……。
これまた、生き生きとくるくるしている彼女を見るのは、楽しい。
ほとんどセリフもないままに、
男をどこぞにつれてってしまうのだ。
その感じが、またほほえましいというか、
妖しいというか……。


そう言えば、
毎年年末の納会では、
夜も更けると、
ダンスタイムが始まるのだが、
その最初に踊るのは、
たいていが彼女だったりする。
なるほど、なるほど、
お酒を飲んで、楽しくなって、
音楽が流れてきたら、踊りたくなるじゃないか。
彼女が踊る女なのは、間違いないなぁ。

Ⓒ東京演劇アンサンブル/撮影:松浦範子
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

東京演劇アンサンブル:制作
日本劇団協議会:主催
次世代を担う演劇人育成公演
『道路』
アゴタ・クリストフ=作
堀茂樹=訳
三由寛子=演出

2011年
2月11日(金)19時
2月12日(土)14時
2月13日(日)14時
2月14日(月)休演
2月15日(火)20時
2月16日(水)19時
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2月20日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋
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全席自由

当日=3,500円
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