a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

歌いながら話す。

2011-02-06 15:41:11 | 東京公演
台本のト書きには、おもむろにこう書いてある。

彼女は歌いながら話す。

そう書いてあるけれど、
いきなりそうはできないものである。
しかし彼女は、
いきなりそうしてしまうのだ。
なんか、すげー!
読み稽古を聞いて、
そう思ったのだ。

確かにそう台本には書いてある。
でも、何の手がかりもなしに、
そうできてしまうのって、なんか、やっぱり凄い。
舞台にいて、
稽古場にいて、
圧倒的な存在感を放つ女優、三浦潤子。


ベテラン女優であるが、
なんというか、
そういう感じではなく、
別の意味で、存在しているのだ。

年始の劇団総会は、
とにかく討論形式で、今の劇団のことを話し合った。
いろんなテーマに沿って話は進んだけど、
チケットをどう売るのか?
みたいなテーマの時、
彼女の熱に、
とても励まされた。


若い俳優は、
自分が芝居をしていることを、
人に伝えるのも、
簡単にはいかないようで、
そんな話をしていると、
「自信持って言えないなんて話ならない!」
そんな彼女は、
昨年銀座のライブハウスで、
ソロコンサートを自力で成功させていた。
地に足をつけて、
地道に演劇と向き合って、
その支持者を獲得してきているのだ。
ついでに言うと、
彼女自身が主催するワークショップの生徒さんたちも、
足しげく芝居小屋に足を運んでくれる。
これもまた、彼女の人望に間違いない。
自分が出演していようが、いまいが、
東京演劇アンサンブルの舞台に対する信頼が、
そこから感じることができる。


兼ねてから、
キャリアを越えて仲の良い演出の三由に押されての出演。
歌いながら話す彼女に注目です。

Ⓒ東京演劇アンサンブル/撮影:松浦範子
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東京演劇アンサンブル:制作
日本劇団協議会:主催
次世代を担う演劇人育成公演
『道路』
アゴタ・クリストフ=作
堀茂樹=訳
三由寛子=演出

2011年
2月11日(金)19時
2月12日(土)14時
2月13日(日)14時
2月14日(月)休演
2月15日(火)20時
2月16日(水)19時
2月17日(木)19時
2月18日(金)19時
2月19日(土)14時
2月20日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋
(西武新宿線・武蔵関駅下車徒歩7分)
全席自由

当日=3,500円
前売一般=3,000円
前売学生=2,000円

チケットのお申し込みは、劇団事務所かHPより
http://www.tee.co.jp/ticket-web.html

東京演劇アンサンブル
TEL:03-3920-5232
FAX:03-3920-4433
〒177-0051東京都練馬区関町北4-35-17
e-mail:akira@tee.co.jp
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