a letter from Brecht Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

TEEリレートークVol.16 『24時間年中無休』 雨宮大夢

2019-01-19 08:07:30 | 劇団員リレートーク


こんにちは、雨宮大夢です。
先週の『怒りをこめてふり返れ』の公演が終わり、
既に次の『クラカチット』へ向けて準備を進めています。



先輩方のような凄まじい裏話は持っていないので、
僕はアンサンブルの裏側というか、
皆さんが知らない非公式なグループのエピソードのことを書こうと思います。

東京演劇アンサンブルの中に各劇団員で組織される色々なグループがあります。
例えば
・運営委員会
・先のり
・企画室
・ケンタウルス
などがあり、これらのメンバーは一年を通して活動し、
年数回の劇団総会で日々の活動を報告します。

しかし、これらの他に非公式な"部活"があるのを皆さんはご存知でしょうか。
僕が所属しているのだけでも
・湯部(副部長)
・サーターアンダギー部(部長)
・麻雀部
・ランニング部
・筋トレ部

等があります。
他にも
・野球部
・カラオケ部
・マンガ部
などがあるそうです。
入部条件などもあまりないため、多分、全てを把握してる劇団員は居ないと思います。

そして今日は数ある部活の中でも知る人ぞ知る「夜部(よるぶ)」についてご紹介しようと思います。

我らのブレヒトの芝居小屋は24時間、好きなように使えるというのが一つの特徴です。
深夜、人が誰もいなくなった劇場に入りこみ、活動する人たちを「夜部員」といいます。

稽古期間中であれば 実際のセットが組んであることもよくあります。
そこで、実際に動いてイメージを固めたり、人の芝居を真似してみたり、稽古場では歌えないような歌を大声で歌ったり。
仕事がたまってる人は朝まで仕事してたり。
「遅くまで残ってりゃ良いってもんじゃねぇ!」と次の日の稽古で怒鳴られることもあることです。



一つエピソードを。

僕が劇団に入って2年目、初めて本公演『僕はエルサレムのことを話しているのだ』の稽古期間中のことです。


この日も稽古が全然うまくいかなかった僕は深夜2時頃おもむろに劇団に行きました。
そうすると、中から誰かの声がするじゃありませんか!
覗いてみると、中には当時研究生(19歳!)の和田響きが練習してるじゃありませんか!!
話してみると彼も「稽古を見て身体がうずうずしてきたから、なんとなくきちゃいました」といって、
手元にはシェイクスピアの作品が。



そこから一気に意気投合して、公家さんと大多和さんのシーンを二人で読んでみたり、滑舌勝負したり盛り上がりました。

結局その後もしょっちゅう芝居の話ばっかりしてて、先日の『怒りをこめてふり返れ』にたどり着いたりするわけです。

こういった出会いが年に数回はあり、その度にお互い「やってるね」と思い、ニヤリとするわけです。

今、アンサンブルでは劇団員全員で移転先を探していますが、まだ確定はしていません。

候補先には"ビルのワンフロア"というところもあります。
場所によってはセコムやアルソックがあって、朝8時から夜10時まで、なんてこともあるわけです。

大多数の劇団はそうなのでしょうが、夜部に入っているメンバーからすると少し寂しく、
引き続きこのような深夜の出会いがある場所だと良いなぁ、なんて思ってます。



こんな24時間エネルギーに満ちた空間「ブレヒトの芝居小屋」での公演も3月20日~30日の『クラカチット』で最後です。

是非、ご来場ください!!
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