a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

行ったり来たり ~幕開いたり~

2024-03-23 10:00:00 | 稽古場ブログ

こんにちは、永野愛理です。
"行ったり来たり"する主人公、ハヴリチェクを演じます。



いよいよ本番の幕が上がります!
おかげさまで我らが本拠地・野火止RAUM公演は満席となっておりますので、ご予約がお済みでない方はぜひ、3/28からのすみだパークシアター倉まで足をお運び頂ければと思います。

2度目の劇場ですが、思えばちょうど1年前には同じ会場で12歳女児を演じていたのですね…
1年後に50歳男性を演じることになろうとは思ってもおりませんでした…なかなかのギャップではないでしょうか…?笑

とはいえ、おじさんであること、男性であることは、実はあまり意識しておりません。
どうやったって30代女性の私が演じるのですし、私が感じ私の身体を通った言葉をきちんとお届けすることが、私がこの役にチャレンジする意味でもあると、まだまだまだまだ探り続けております。



『法律は法律ですからね。』
『しかしそんな法律は、非人間的じゃないかね——』
『一般的な国家機構のなかで、一個人の運命がすり潰されるなんて、ザラにある話ですよ。』

こんな台詞に「確かにザラにあるわな」と虚しくなる私と、「ザラにあってたまるかよ!!!!」と中指を突き立てたくなる私とを行ったり来たりしながら、“人間的‐非人間的”という言葉について改めて考えます。
「あたし…人間的って何かは分からないけど、非人間的なことが何かは分かるつもり。」
これは『消えた海賊』で私が演じていたマルガリータの台詞です。
法律・ルール・境界線というものがもし何かを守るために存在するならば、その“何か”の内側と外側は何をもって線引かれていくのでしょう。

支え合える家族もおらず、手塩にかけた自分の店はライバル店の出現で潰され、
30年納め続けた税金を生活保護として受け取ることもできず、果ては国を追い出され、
道中に出会った夫婦からは理不尽に八つ当たりされ、辿り着いた隣国でも無碍にされ…
どこにも立つ瀬なく、何者にもなれず、ひとりぼっちでこれでもかという災難続きのハヴリチェク。
なのにどういうわけだかラブレターの伝書鳩になっちゃったり、キレ散らかされた人に同情してみちゃったり、お人好しなようでいて案外すぐにプッツンと頭にきちゃったり、しっちゃかめっちゃかに振り回される大忙しの彼の目を通して、誰かの人間性に触れ、誰かの非‐人間性に触れ、怒り、泣き、笑い、最後まで行ったり来たりを繰り返そうと思います。

非常にバカバカしく、人間の悲喜交々が錯綜する芝居ですので、肩肘張らずふらりと観にいらしてくだされば幸いです。
すみだパークシアター倉にて、お待ちしております!

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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて
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行ったり来たり ~ゆったり いったり きいたり~

2024-03-21 13:00:00 | 稽古場ブログ

野火止RAUMでの本番が迫ってきて、数日前から通しの稽古が増えてきまた。
まだ後半の稽古が足りていない気もしますが、これからが最後の追い込みです。
このブログを書いてる翌日は稽古が休みなので、セリフと動きをもう一度確認して、台本をゆっくり読み直してみよう。

さて、これまで芝居を観にきたお客さんから、「あんなたくさんのセリフ、よく覚えられますね。どうやってるんですか?」と聞かれることが時々あります。
役者それぞれいろいろなやり方、覚え方があると思いますが。
うちの劇団は自前の稽古場を持っていることもあって、読み稽古を長くやります。
だから僕も20代・30代の頃は、読み稽古で大体セリフは覚えられていました。
だから不確かなところを家で覚えたり、確認したりするだけでいけてたのですが、最近は、覚えようとして努力しないとセリフが入らないようになってしまいました。
現在の僕のセリフの覚え方は、というと

・読み稽古の後半になると、朝 湯船にお湯をためて、半分蓋を開けて湯船に浸かり、その蓋にタオルを敷いて台本を乗せ、セリフを目で追ったり、ぶつぶつとセリフを言ったりします。

自分のセリフを実際に声に出すのも大切なことで、自分の声を自分の耳で聞くと、耳で覚えられます。1時間以上入っているのでダイエットの効果もあります。
かね?実感はありませんが。
これはとても良い方法ですが、気をつけないと汗や水滴でページがふやけて、台本が分厚くなってきます。
水没の可能性もあります。

・携帯やタブレットの録音機能を使って、その場面の出演者全員のセリフを自分で録音して、(これは自分のセリフの順番を覚えるだけじゃなく、他の役の思いを知る事になります。)とにかく回数聞いて、耳で覚える

繰り返しセリフを言って口で覚える。15秒巻き戻し機能は超便利。
とにかく自分で録音したその場面のセリフを聞くのが大事です。

まとめると、(湯ったり)湯船に浸かり、ぶつぶつセリフを(言ったり)、自分の録音したセリフを(聞いたり) しながら 一生懸命覚えようとしないと、入らないし、出てきません。
ゆったり いったり きいたり はおすすめです。



今回女性がおじさんの役をたくさんやっている中で、僕は本当のおじさんが、おじさん役をやっている。
助平なところはそのまま地で行ける。
女性のおじさんたちは、最初声を低くしたり、おじさんになろうとしていた。
でも最近ではその人がそのままで役をやっている。
そのセリフをどう思っているかがストレートに出てくるから、そのほうが自然だし魅力的だと思う。
はてさて、どんなおじさんたちが出てくるか、どうぞお楽しみに。



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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

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行ったり来たり ~動けなくなったり~

2024-03-19 21:00:00 | 稽古場ブログ

本番まであと1週間を切りました。
芝居はかなりバカバカしく面白くなってきました。さすがホルヴァート作品、人間の潜在意識の内奥に迫ります。


先日はこの作品に出演していない劇団員・研究生の手伝いもあり、劇場に照明機材の吊り込みやら本番の準備をしました。
そして昨日と今日は稽古後に照明のシーン作りです。
いよいよ本番が迫ってきたなという感じがします。
稽古を終えて疲れている役者たちのことは早めに家に帰して、劇団の照明プランナーである真壁知恵子さんは深夜まで劇団に残り、ひとりで照明卓に向かって作業をしています。
劇団のみんなは彼女のことを“ちーこ”とか“ちーこさん”と呼んでいます。
ぼくはちーこと呼んでいます。
彼女は劇団の照明プランナーではありますが、今回はぼくの美術プランを見事に形にしてくれた道具方の一人でもあります。
彼女は材料費を節約することなども考えながら、最大限にぼくのイメージを具現化する方法を探ってくれました。
彼女の大道具製作に対するこだわりは、アンサンブルの道具方筆頭であった故入江龍太さんから受け継いだものなのでしょう。
舞台美術のカーテンも枝垂れ柳も彼女の作品です。
ぼくたちが稽古をしている間に彼女が製作に取り掛かってくれました。








ぼくたちの劇団では公演をする毎に劇団の伝統的な行事をおこないます。
それは団員みんなで上演する劇場付近のお店等にポスター(チラシ)を貼らせてもらいに出かけていくことです。
今回ぼくはちーことスカイツリー周辺を歩き回りました。
昨年『送りの夏』を上演した際に同じ地域を彼女一緒にまわり、その時になぜか知り合いがたくさんできたので、また今年も一緒に行こうとなったのです。
彼女はどこの店に行っても尻込みなどせずに、非常に積極的なアプローチを繰り返します。
1軒の店に(なぜか)3枚もポスターを貼らせてもらうという技を成し遂げたこともありました。
ぼくたちの再訪問を非常に喜んでくれた女主人がいらっしゃったり、昨年仲良くなった飲み屋の常連さんたちとも再開し、パチリと記念撮影。






それから最近、彼女には大変お世話になったことがあります。
3月6日の深夜、稽古場で仕事を終えて、空になったストーブに灯油を入れ劇団を出ようとした時、ぼくは人生初のぎっくり腰に見舞われ動けなくなってしまいました。
なにしろ初めてのことでどうしたらよいかもわからず、痛みを堪えなんとか床に横になるもそれ以降は激痛で身動きがとれずにそのまま横になったままでした。
2、3メートル先には薬箱が見えているにもかかわらず、障害物に阻まれてそこまで辿り着けない。
動けない。2、3時間もすれば歩けるようになるだろうと鷹を括っていたら、次の日の朝になっても痛みは変わらず、全く動ける状態ではありませんでした。
そして昼過ぎ、稽古の時間になっても状態は変わらず、ついには救急車に来てもらうことになりました。
そのとき付き添いをしてくれ、最終的にぼくを家まで送り届けてくれたのがちーこでした。
稽古も追い込みの時期だったのでかなりヒヤリとしましたが、入院することもなく、なんとか無事に稽古を続けられています。



それからもうひとつ。
ちーこは稽古後の作業が続くと、新座市のあちこちにある農家の直売所から食材を仕入れてきて、みんなのために賄いを作ってくれます。
稽古が終わり疲れた身体でまたこれから作業開始という時間に、みんなでテーブルを囲んで温かい食事ができるというのはなによりのことです。
きっと彼女は劇団のような人が集まる場にはなくてはならない存在の人なのだと思います。
その分彼女が抱える負担は大きいのでしょうが、嫌な顔ひとつせず、いつも思いやりを持って、劇団員が安心な稽古場を手に入れられるように、裏方の仕事を率先して引き受けてくれるのが彼女です。


芝居の話を書こうと思っていたのにちーこのことばかりになってしまいましたが、劇団の財産は人です。
劇団が70年の間続けてこられたのも、こうしたひとりひとりの努力の積み重ねがあるからだと思います。
ここに集まる一人ひとりがそれぞれのじぶんの能力を持ち寄り、支え合い、みんなの力を合わせることで、劇団は成り立っているのです。
そうやってゆっくりと劇団は歩みを進め、70年の記念の年を迎えることができました。
そういう意味ではかなり間違いだらけの茶番劇『行ったり来たり』をご覧になって、お腹を抱えて笑って、最後にはズドンと心に響くお土産を持って帰っていただければと思います。
野火止公演は2ステージとも満席になりましたので、どうぞみなさま、すみだパークシアター倉まで足をお運びください。
素晴らしい作品をお届けできると思います。
よろしくお願いいたします。

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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

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行ったり来たり ~振り返ったり~

2024-03-17 21:00:00 | 稽古場ブログ

劇団創立70年記念公演 第一弾『行ったり来たり』
本番まであと1週間となりました。

今日は稽古場であり、劇場でもある野火止RAUMにて照明の吊り込みとシュートです。いよいよ本番へ向けての空間創りの最終段階というところでしょうか。

劇団創立70年。。。考えてみれば40周年の記念パーティーにはもう劇団にいたなぁ。50周年、60周年。うわぁこんなに長く劇団にいるんだと自分でもびっくりしてしまいます。
本棚のたくさんの台本や資料を目の前に、あーこんなにがむしゃらに芝居頑張ってきたんだと思う反面、いまの私は、一体なんだろうと。。。ふと考えてしまいます。

なにが私を私たらしめるのか

『行ったり来たり』
失業して税金が納められなくなったため、暮らしていた国を強制退去となり、生まれた国からも入国を拒否されたハブリチェク。
わたしは一体何者か。わたしの人生は何だったのか。
国境の橋の上を行ったり来たりしながら、政治の規則によって奪われた日常と、アイデンティティーを失うことへの不安が彼を襲います。

『悪童日記』で著名な作家アゴタ・クリストフは、1956年ハンガリー動乱のため、ハンガリーからオーストリアを経てスイスへ亡命。
生きていくために母語であるハンガリー語ではなく、否応なく習得せざるを得なかったフランス語で作家活動をしました。
自分から望んだわけではなく、むしろフランス語を敵語とまで言っていた彼女にとって、亡命生活が、母語を奪われることが自身のアイデンティティーをどれだけ揺るがすものであったのか。

1995年に彼女の『エレベーターの鍵』という作品をやった時、稽古場では
「アゴタ・クリストフが書いた、書いてしまった、書かずにいられなかった言葉、その作品行為を追体験することが大切だし、それが役者の作品行為になる」
と演出家の広渡さんに言われたことを思い出しました。

今回“X”という身分を隠したおじさんの役で出演しています。少年の役は何度かやったことがありますが、おじさんの役は初めてです。演出家には「ダンディなナルシストでやって」と言われているので、かなりイキってやっているつもりなのですが、周りからはもっとやれと言われて戸惑っております。







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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

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行ったり来たり ~作ったり、食べたり~

2024-03-15 21:00:00 | 稽古場ブログ
ブログをご覧の皆さまこんにちは。『行ったり来たり』で麻薬密輸団のボスであるシュムッグリチンスキーを演じます、小田勇輔です。



僕の演じるシュムッグリチンスキーはとにかく人に暴力を振るうシーンが多いです。あっちでもこっちでも国境関係なく人のことをぶん殴っています。出演者の半分は殴ってるんじゃないですかね?
ただ、お芝居といえど他人に手をあげるというのは怖くて、稽古の初めの方は、何かの拍子に振り下ろした手が当たってしまうんじゃないか、相手役に怪我をさせてしまうのではないかと、ビビりながら稽古をしていました。
が、そんな風に稽古をしていたら相手役には筒抜けなわけで…。
遠慮なんてしなくていい、大丈夫だからと声をかけていただき、どう動いたらどう見えるのか、たくさんのアドバイスをいただきました。
おかげさまで迫力あるシーンになったと思います。💪(°∀°💪)

そして先日、野火止RAUMにて客席作りを行いました!
いよいよ本番直前になってしまったのだなとドキドキしております。

そんな客席作りを劇団の研究生達が手伝いに来てくれました。
まず、柾宏くん。

真面目で好青年、少し口下手だけど、優しい気の使える男子です。


次は巧です!努力家で研究熱心!たまに僕をイジるんですが…そこがかわいい。
そして、林亜里子。アリーです!情熱的で明るく、すごく根性がある女性です!


戸澤萌生、もえみは、最年少19歳!ダンスがすごく上手なんです!礼儀正しく、気の優しい女子です!


あともう一人彦坂紗理奈、ひこにゃんがいるんですが今回は残念ながらシャッターチャンスに恵まれず……次回こそは…。

4月には、彼ら彼女らが出演する研究生公演がありますのでそちらも是非。

が、その前にまずは『行ったり来たり』にお越しいただければと思います。
なんと野火止公演は二日とも売り切れだそうで嬉しい限りです☺️

最後に今回の相棒、レーダ夫人役のまっちーとパシャリ。


小田勇輔でした。

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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
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行ったり来たり ~気づいたり~

2024-03-12 21:00:00 | 稽古場ブログ
はじめまして。
今回初めて東京演劇アンサンブルに客演させていただきます、ハヌシュ夫人役の西井裕美(にしいひろみ)です。
歴史のある劇団とはどういう雰囲気なのだろう、馴染めるだろうか・・・と不安いっぱいだった2ヶ月前からは考えられないほど、のびのびと居させていただいていて感謝です。

私は普段フリーで活動しているのですが、翻訳劇且つ年代も異なる作品に関わるのは、実はかなり久しぶりです。
生き方も価値観も自分とは異なる人物を演じることに、難しさと面白さを感じる日々です。

今回の作品は茶番劇なので、言うまでもなく馬鹿馬鹿しいやりとりがふんだんに描かれています。
最初台本を読んだときは、「そんな訳ないでしょ」ということのオンパレードだと思っていました。けれど稽古を進めていくうち、誇張されているやり取りの中に、人間らしさを感じるディティールが込められていることに気付かされました。
そもそも人間は不完全な存在で、それを俯瞰して眺めたときには「茶番だ」と感じるものなのかもしれません。ホルヴァートは茶番と称しながら“現実“を描くことに命を燃やしていたのでしょうか・・・愚かさも含めて肯定するような人間愛を感じます。
なんてことを考えつつも、純粋に楽しんでいただけたら嬉しいです。
物語のラストが感動的に映るのか、それとも・・・

今回は歌もたくさん歌われます。劇中歌はすべて、monjeという昨年デビューしたばかりのアーティストの書き下ろしです。
彼らの楽曲で私のお気に入りはFragranceです!
https://youtu.be/cfhwE9FZkMA?si=mHvw5YA6_T7Mr4tp

1930年代に書かれた戯曲と、2024年最先端の音楽との斬新なコラボで、面白いものが生まれる予感がしています。
お時間ありましたらぜひお越しください。



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東京演劇アンサンブル創立70年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
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行ったり来たり ~正に行ったり来たり~

2024-03-10 18:00:00 | 稽古場ブログ
はじめまして。
個人教育者役・二宮聡です。

稽古場であり劇場でもある野火止ラウムには様々な行き方がありますが、私は新座駅から30分ほどかけて歩きます。
最初はうひぃや~と思いましたが、今ではすっかり慣れて、大切なウォーキングタイムです。
徒歩コースもいくつか選択肢がありますが、大きく分けて、
産業道路コース、
路地コース、
遊歩道コースです。

産業道路コースを行くとランニング中のシュムッグリチンスキー役・小田勇輔さんと出くわしました。
急いでカメラを向けましたがかなりのハイペースで、あっという間にオレンジ色の背中が小さくなってしまいました。




路地コースは住宅街ですがスポーツ施設やオープンカフェなどもあります。
少し遠回りになりますが、一番楽しいのは遊歩道コース。
季節の花々が楽しめます。そのなかほどにはこんなものが!



木彫り彫刻展示館!
入口にも館内にも誰もおらず、勝手に鑑賞するスタイル。
かなりの数の作品群、迫力満点です。
作品の写真もお見せしたいところですが、作者に許可をとっていないのでやめておきます。


そんな風にして日々稽古場に通っています。
「自分のポジションを見つけるのが稽古」
と、志賀澤子さんは常々おっしゃっていますが、そんな稽古になっています。
それは全体のバランスの中で刻々と変化していくものなので、なかなかベストをみつけることができません。
正に行ったり来たり、最後までもがき、あがき続けることでしょう。
そんな中、昨日は客演のふたり、ハヌシュ夫人役・西井裕美さんと私のために歓迎会を開いていただきました。





この稽古場が2週間後には劇場になります。
送迎バスもありますが、散策を楽しみながら野火止ラウムまで足を運んでいただければ幸いです。
スカイツリーを見上げながら行く、すみだパークシアター倉も併せてよろしくお願いします。
みなさまにお逢いできることを楽しみにしております。

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東京演劇アンサンブル創立70周年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

上演予定時間 2時間5分(休憩なし)

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて
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行ったり来たり ~こみあげたり~

2024-03-06 20:00:00 | 稽古場ブログ

『行ったり来たり』の稽古進んでおります。
およそ90年前に書かれたこの作品、「ああ過去ってこんななのね、隔世の感だわ!」という気分にはならなくて、現在進行中の様々な問題が頭をよぎります。

今日、土井敏邦監督のドキュメンタリー「ガザ-オスロ合意から30年の歩み」を見ました。
第一部は故郷を追われ難民キャンプに住むパレスチナ人家族を撮り続けたもの、二部はハマスを追ったものでした。

「分離と閉鎖は違う。分離は我々の自立のために必要だが、閉鎖は生殺しのようなものだ」

パレスチナ人の言葉がこの芝居に取り組んでいる今、切実に響いてきます。
私たちはどのようにボーダーを必要とするのか、あるいはしないのか?
国境間を行ったり来たりするハヴリチェク、どちらの国にも入れてもらえない…

もう一つ私が絶えず想起するのは自分のルーツ、私自身を含む在日朝鮮人のことです。
歴史的背景を伴い日本に生まれ、そして大切な人達に出会い、これからも生活していくだろうこの国なわけですが、心はいつも故郷を欲しがって、行ったり来たりしているような気がします。
この芝居のテーマ曲とも言えるハヴリチェクのソロを聞くと込み上げるものがあります。
国籍の問題ではないのかもしれません。
多かれ少なかれ人間は自分の存在の不確かさに戸惑いながら、行ったり来たりしているのかもしれません。



あくまでコメディとして上演しますが、色んな意味で心を揺り動かす作品になる予感がしています。
またそうなるよう稽古に取り組みたいと思っています。



私は小学校以来のおじさん役、苦戦しております。
多くの方々のご来場お待ちしています!



★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





東京演劇アンサンブル創立70周年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔

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行ったり来たり ~あれやったりこれやったり~

2024-03-05 18:00:00 | 稽古場ブログ

ブログをご覧のみなさまこんにちは。
『行ったり来たり』では舞台監督を務めております永濱 渉です。
3月に入り着々と初日が迫って来ました。
稽古場ではこれから追い込みが始まろうかというところです。

主人公のハヴリチェクはこっちの国でドラッグストアを営んでいましたが破産。生活保護を申請しますが、「あなたの生まれた場所はあっちの国で、あなたは外国人だからダメ」と、拒否されあっちの国に強制国外追放になってしまいます。
ですがあっちの国に行くと、「20年前に外国に住んでいる国民は所轄の領事館に届出をしないと国籍を失うという法律を公布した」と言われ、入国を拒否され国に戻れと言われます。こっちの国に戻ってきますが、あっちの国の法律など知らんと入国を拒否。あっちの国に行ってもルールはルールです、例外はありませんと入国拒否。しまいには中立地帯の橋の上で寝ればいい!と怒鳴られてしまいます。
本作は茶番劇と銘打っていますが、劇中では中々にどぎついことが行われていきます。

国籍、肌の色、性別、人と人とを分ける境界線はいくつもありますが、それが一つ違うだけで目の前の"人"は、自分と同じ"人"では無くなってしまうのでしょうか?
僕たちは何をもって他人を"人"とみなしているのでしょうか?
稽古をしながら色々な考えが巡っていきます。


さてさて、普段は俳優である僕ですが、今回は舞台監督です。
舞台監督って何やる人?と思っている方もいらっしゃると思います。団体ごとに差異はあると思いますが、アンサンブルの舞台監督はとにかくあれやったりこれやったり色々やることがあります(笑)

稽古スケジュールから作業の進捗状況の管理、進行、公演に必要な消防署などへの書類提出etc…

ざっくり言うと、「稽古や公演が円滑に進むようにする」のが舞台監督の仕事になります。
なので本来ならば毎日稽古場にいなければならないのですが、昨年5月に産まれた娘がいる為中々稽古場行けない日も…
そんな僕のことを強力に補佐してくれるのが舞台監督助手の3人!



補佐どころか仕事丸投げみたいになってますが(笑)
とにかくこのお三方のおかげで現在まで滞りなく稽古が進んでおります、ありがたや、ありがたや。



舞台装置もほぼほぼ組み上がり、残す作業もあと少し。たぶん。
色々とお手をお借りしていますが、娘と一緒に最後まで舞台監督の仕事を全うしようと思います!

あと、前回のブログでご紹介した音楽のmonjeさん、いくつかYouTubeで楽曲が聴けるのでそちらも是非。
僕のオススメは「ippo」です。

ではでは、次回のブログは洪美玉さんです、お楽しみに。



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東京演劇アンサンブル創立70周年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
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行ったり来たり ~奏でたり~

2024-03-03 21:00:00 | 稽古場ブログ

劇団創立70年記念公演『行ったり来たり』の音楽監督を引き受けてくださるmonjeは、昨年スターダストレコードからデビューした東京藝術大学出身(結成当時は現役大学生)の二人組の音楽ユニットです。



作曲を担当するのは森山瞬さん、作詞とボーカルを担当するのは小牧果南さん。
彼らのつくり出す音楽は非常にデリケートでPOP、彼らの曲を聴くたびに、心の奥にある感情に手を差し伸べられ優しく揺さぶられるような、そんな思いに駆られます。

茶番劇『行ったり来たり』には劇中6曲のソングがあります。
1934年(90年前)に書かれたこの作品を現代に甦らせるために、歌詞の内容を検討し直し(小牧果南さん作詞)、綿密な打ち合わせを繰り返して、森山瞬さん(作曲)にバトンをお渡ししました。
稽古場に届けられた音楽はバリエーション豊かでユーモアもたっぷりの素敵な曲ばかりです。
芝居はバカバカしい茶番劇ではありますが、切なさ100パーセントの涙腺崩壊ソングも届いています。
monjeの奏でる世界観を生の舞台で存分に味わってください。
そして役者たちの歌声をぜひ劇場に聴きにいらしてください。
そして心をときめかせてください。

オーストリアでは国民的な劇作家であるエデン・フォン・ホルヴァートのゴツゴツとした世界観と、デリケートで柔らかなmonjeの世界観が融合した不思議な茶番劇『行ったり来たり』をどうぞ楽しみに劇場へいらしてください。
monju 公式サイト

文章 公家義徳
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東京演劇アンサンブル創立70周年記念公演 第一弾
  行ったり来たり

エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出

2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
 野火止RAUM

3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
 すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般/4,300円 
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円

Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭

Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
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その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
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