a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

1年の終わりに。

2012-12-31 17:53:32 | Weblog


2012年は、
坂手洋二さんをお迎えしての『荷 チム』からスタートした。
新たなスタッフとの出会いはどれも楽しくて、
刺激となり、
そして、贅沢な日々だったと思う。
日韓の間に残されている重い荷物を軸に、
戦後すぐの世界を描きながらも、
圧倒的な迫力で、いまに迫ってくる。
ぼくたち自身が演劇を続けている中で、
触れるべき問題であり、
その思いが、客席と共感を作ったのでは、と思う。

そして東京演劇アンサンブルが、
これまでとは違う演劇界でのつながりを持つきっかけともなった。
そして、
年末には嬉しい報告がった。
韓国から参加してもらったチョン・スンギルさんが、
韓国演劇賞の男優賞を受賞したのだ。
昨年は、同じ賞をの女優賞をウ・ミファさんが獲得している。
韓国演劇とのつながりのおかげで、
本当に一線で活躍する素晴らしい二人に参加してもらったんだなぁ、
と実感した。
また、これまで東京演劇アンサンブルを見たことのないお客さんも、
多くブレヒトの芝居小屋に足を運んでくれた。

そして研究生から9名が入団し、
研究生に2名が入ってきた。
タリさんがいなくなってから5年…、
タリさんを知らない劇団員も20名近くになり、
新たな世代にどう“劇団”であることを継承していくか、
これも大きな課題となってきた。
それでも現在、ツアーの中心となっている、
『銀河鉄道の夜』と『ラリー ぼくが言わずにいたこと』では、
その若い、生き生きとしたエネルギーが、新たな命を吹き込んでいる。
劇団とは、そうありたい。
いつでも、変化し、前に進みたい。
“ラグビーデンケン”…走りながら考える、
タリさんが良く言っていた言葉だ。


写真は、5月に修学旅行で『ラリー ぼくが言わずにいたこと』を観劇した、
三重県の嬉野中学校の生徒さんと。

研究生公演『櫻の園』、
スープ劇場『にんじん』などが上演され、
休む暇もなく『目をさませトラゴロウ』の公演。
ぼくのもっと大好きな芝居だ。
平日の公演にもかかわらず、
両日とも満席。
嬉しかったねー。


『目をさませトラゴロウ』喜多方発21世紀シアター終演後ロビー。

そして、本公演では今年のもう一つの大きな仕事。
ウェスカー作品の連続公演。
『大麦入りのチキンスープ』
『ぼくはエルサレムのことを話しているのだ』の2本立て。
ウェスカーの描く理想の芸術活動、
そんな匂いを嗅ぎながら、
東京の外れにブレヒトの芝居小屋を構え、
時代におもねらない、
自分たちの信じるものを集団で創り続けること。
劇団の在り方を考える公演となった。

秋の旅公演は、
2作品ともが、久しぶりに長いツアーに出ることができた。
日々、その公演のことだけを考えられるという贅沢。
今日の公演はどうだったのか、
その精度をどう上げるのか、
そんなことを考えあいながら過ごす日々がうれしい。
『荷 チム』の稽古場で、
坂手さんが言っていた言葉が、ずっと残っている。
「演劇ができる喜び」
どんな芝居をするにしても、
この思いは忘れたくない。
『ラリー ぼくは言わずにいたこと』は、
特に浜松と山形という、大きな合同公演を通して、
もう1ランク質的変化を遂げたとのこと。
まだ、見れていないので、楽しみだ。
僕自身は、『銀河鉄道の夜』の文化庁公演に参加して、
ブログで報告済みだが、
経験が、より良い形で継続しているというのは、
ほんとにすごいことだな、と思うのだ。
そして、その勢いのままのクリスマス公演。
多くのお客さんから、成長の実感を感想として聞きました。


『銀河鉄道の夜』小豆島公演の空き時間に、エンジェルロードにて。

今年もまた、
多くの人に支えられ、楽しい日々だった。
そして、なんと言っても多くの新たな出会い、
出会い直しが、やはり嬉しかった。
文化庁ツアーでは、
おやこ劇場関係の人に付き合ってもらって交流できたのは、
やはり今年の財産。
劇団は、
芝居を観てもらってこそ劇団だ。
そういう意味でも、旅先で観てもらえたのは、
嬉しかったなー。

個人的には、
児演協の仕事や、
日韓演劇交流センターの仕事がこれに加わりますが、
ここでは割愛。


東京演劇アンサンブルは、2013年も演劇をする喜びを実感できるような公演、企画を考えています。
まずは、3月公演『忘却のキス 赤色のガラスケース』の稽古が始まる。
またまた新しいスタッフとの出会いになる!!
徐々にブログで紹介していこうと思ってはいますが……。
たぶん……。

そして、『櫻の森の満開の下』の東欧ツアー、
夏にはこどもの劇場新作『はらっぱのおはなし』の上演。
秋は、また、長い旅公演に出たいなー、と準備しているところ。


2012年、
東京演劇アンサンブルをご支援いただき、誠にありがとうございました。
2013年も、
引き続き、ご支援いただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


東京演劇アンサンブル
制作:太田あきら
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2012年12月7日 神戸市立好徳小学校

2012-12-10 00:01:04 | 旅公演


前日は四国を後に、神戸に移動。
午後から仕込。
学校に入るところが短い急坂で、
いよいよ半ばトラックの横づけをあきらめていたのだが、
まぁ、粘りに粘って、何とか中に入れることができました。
平日昼間なので、お手伝いはない。
なんだか、ちょっとさみしいな。
なんせ、文化庁公演シリーズ最終日だし。

体育館が小ぶりで、
児童数も少ないけど、
仕込んでいると、
まぁ、まるでブレヒトの芝居小屋みたいだなぁ、と。

担当の先生が打ち合わせの時に手ぶらできた。
「うちは、消極的な参加で…」
というのは残念だった。
先生参加もしないというので、それではやはり子どもたちにとって残念なので、
何とかキャンドルの部分だけでも、とお願いしたり、
終演後のバラシで、やはり交流したい旨を伝え、
何とか無理にお願いする。



開場時間になっても、
なかなか子どもたちが来なかったり、
チャイムがなったり…、
不安は多かったのだが、
リハーサルの子どもたちは、無邪気で、元気。
そうだ、届かせたい子どもたちが目の前にいる。
そのことを捕まえたいと思う。



そして、開演。
もちろん大人の事情はともかく、
子どもたちの反応はビビットで、
俳優たちの視線の先を、
いちいち追いかける。
その先には、何もないのに、
つい見て確認してしまう
「砂が光ってる」
とジョバンニとカンパネルラが舞台上でかがむと、
もう、立ち上がって覗き込む。





うたの参加も、大きな振りで、
大きな声で、
ほっとする。
うん、これだ。
このために、全てをかける意味があるのだ。
子どもたちの楽しんでる姿がある、
そういうことだ。



先生たちのキャンドルサービスだって、
ものすごくあたたかく会場を照らしていた。
LIVEな空間のなせる技だ。



鳥撮りの手の先を、
その舞台仕掛けに踊りためを見せる。
やたぁ!!



終演後は、
5,6年生が手伝ってくれました。
水流ちゃんが、なじんじゃって、なじんじゃって、
どっちが小学生がわからない、
っていう男の子と、なんだか語り合ってましたが…。



入口の坂も、
苦労しながら、何とか突破。
文化庁公演シリーズ終了です。
きっと、多くの子どもたちにとって、
印象深い公演になったのでは、
と思います。
そういう手ごたえを感じるツアーとなりました。

旅班は、年内数ステージ学校公演をして、
クリスマス公演まで、上演が続きます。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

東京演劇アンサンブル 第30回クリスマス公演
銀河鉄道の夜

作=宮沢賢治
脚本・演出=広渡常敏
音楽=林光

2012年
12/21 金 AM貸切
12/22 土 14:00
12/23 日 14:00 ※
12/24 月 14:00
12/25 火 19:00
※アフタートーク http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/ginga/after-talk.html

ブレヒトの芝居小屋
全席自由
料金  当日=4,500円 一般3,800円 学生3,000円
前売  劇団事務所03-3920-5232 http://www.tee.co.jp/ticket-web2.html (PC)
 http://www.tee.co.jp/tee-mobile-webticket.html (携帯)
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2012年12月5日 西条市立河北中学校

2012-12-07 00:18:21 | 旅公演


ここは、
体育館入口が狭く、
7tトラックが入らなくて、
路上から、それなりの距離を運ぶことになりそうだった。
ところが、ここもクリア。
トラック班は連勝中。

下校中の生徒に声をかけると、
「ちゃんと歌、歌えるようになった」とのこと。
楽しみだ。
先生方も手伝ってくれて、
このシリーズ最後の夜仕込。
前日仕込の終わりしなに、
先生が見に来て、
驚いて、生徒が喜ぶなー、
と言っていたのが印象的。





公演前のリハーサル。
ワークショップ時に思った通り、
シャイな生徒たち。
でも、だんだん声が出てくる。
こういうのは、ある程度勢いよくやってもらうのが良いんだけどなぁ。



開演すると、静寂。
芝居を観る中学生。
真剣。
でも、参加部分は、思いのほかはじけてたかな。
うん、祭りだ。
ケンタウルスのお祭りのシーンだもの。
やっぱ、そのくらい元気じゃなきゃね。



参加部分と、観る、という部分のメリハリがあって、
いい子たちだなぁ、と。
興味津々に舞台に食いついてきてくれて、
なんだかそのまなざしがうれしい。



バラシでも、
3年生たちが積極的だったし、
時間が過ぎた後は部活の子たちが手伝ってくれた。
ついついこちらがいろいろ聞いたり、
サッカー部の子と勝手に交流。
ジョバンニ・水流は、
野球部の子を子分に従えて、
ガシガシ片づけていたりしました。
なんだかバラシも、楽しかったよ。





最後は熱狂的な見送りを受け、
河北中サイコー! って叫びたくなっちゃいました。
いや、叫んだけどねぇ。




お見送りしていただきました~。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=blnYAf2zbHM

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東京演劇アンサンブル 第30回クリスマス公演
銀河鉄道の夜

作=宮沢賢治
脚本・演出=広渡常敏
音楽=林光

2012年
12/21 金 AM貸切
12/22 土 14:00
12/23 日 14:00 ※
12/24 月 14:00
12/25 火 19:00
※アフタートーク http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/ginga/after-talk.html

ブレヒトの芝居小屋
全席自由
料金  当日=4,500円 一般3,800円 学生3,000円
前売  劇団事務所03-3920-5232 http://www.tee.co.jp/ticket-web2.html (PC)
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2012年12月4日 西条市立氷見小学校

2012-12-06 04:06:41 | 旅公演


佐田岬から移動。
前日仕込の搬入は、先生方だけかと思いきや、
クラブで残っている子どもたちも手伝ってくれる。
こういう感じは、うれしい。





↑なんか盗ろうとか、そういうやつじゃありません。
とにかく、真っ暗にしたくて、
体育館の隙間を埋めに上りました。

ワークショップ時から、
けっこう元気だった記憶が。
午前中の仕込み時間に、
楽屋で借りている教室にいると、
ソングの練習の声が聞こえてくる。
たぶん低学年。
もう、かわいくって、かわいくって。



体育館のサイズが小さいけど、
児童数を考えるとちょうどいい感じ。
なんというか、
勢いのある先生方で、
なるほど、元気な子どもたち。
時間が前後するが、
1幕、2幕の間の休憩中のはしゃぎぶりは、
まぁ、すさまじい様子でした。





そういう反面、
上演中の集中力が高く、
静かに、じっくり舞台を観ていた。
特に、最前列の1年生たちが、
ぐっと背伸びして、
真剣に見ている。



うたの参加は、
もう元気いっぱい。
ふりが違ってたりしたけど、
それも、まぁ、ご愛嬌。
だって、これだけ声が、言葉が聞こえてくれば、
一緒に旅に行けるじゃないかぁ~!





そんな1幕と、
ほんとに最後まで集中してみてくれた2幕、
この公演の良さを存分に発揮し、
堪能できる空間になった。



勢いそのままに、6年生と先生が搬出のお手伝い。
いやぁ、もう、すごい!!
がつがつやってくれるので、仕事が早い。
こちらの指示が追い付かないくらい。



子どもたち同様に、
先生たちも喜んでくれたのがうれしかった。
また、いつか、会いたい子たちだなー。


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東京演劇アンサンブル 第30回クリスマス公演
銀河鉄道の夜

作=宮沢賢治
脚本・演出=広渡常敏
音楽=林光

2012年
12/21 金 AM貸切
12/22 土 14:00
12/23 日 14:00 ※
12/24 月 14:00
12/25 火 19:00
※アフタートーク http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/ginga/after-talk.html

ブレヒトの芝居小屋
全席自由
料金  当日=4,500円 一般3,800円 学生3,000円
前売  劇団事務所03-3920-5232 http://www.tee.co.jp/ticket-web2.html (PC)
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2012年12月3日 伊方町立三崎小中学校

2012-12-04 01:13:04 | 旅公演


小豆島から移動して、松山泊。
翌日、四国最西端の佐多岬に向かう。
日曜日とあって、
がらんとした校庭で遊ぶ、
愛すべきサッカー少年たちに迎えられる。
だいぶ肌寒い。
ぽつぽつと雨。
午前開演なので、前日仕込は全仕込。



さて、ちょっと余談ですが。
前日泊した宿、えびすやさん。



ネットで検索して、
たまたまそこにしたのですが、
もう、ものすごい歓待!!
活岬サバ、岬アジの刺身にしゃぶしゃぶ。
サイコーにおいしかった!!
関サバ、関アジの対岸にある佐田岬なので、
全く同じものが獲れるのだとか。





そして、お酒の差し入れもテンションが上がりましたが、
何より、盛り上がったのは、
お手伝いをしていた女の子が、
三崎中の3年生だということ!!
もちろん、おいしいお酒、おいしい食事、
それが気持ちよくさせていたのは間違いありませんが、
でも、やっぱり見てれ来るということが、
俳優の気持ちを盛り上げるのは間違いない。
しかもこのシリーズは生徒参加シーンもあり、
ちゃんと、彼女もそこにいる、
というのは、なんだか良いよね~。







と、横にそれましたが…。
今回の上演では、
中学生がワークショップをしたので、
歌と振りは中学生。
近隣の3つの小学校から、
観劇にやってくるので、
その子たちを囲むように中学生が座る。
この小学生たちは、
卒業すると、みんな後輩になるのだ。



反応は、シャイ。
小学生も、中学生も、
じっくり芝居を観る。
何がそこで起こっているのか、見ている。
小学生くんたちは、
きっと初めて本格的な芝居を観る子もいるだろう。
いつもの体育館が、
いつもの体育館じゃない。
不思議な空間にいて、
不思議な旅の芝居を観ている。





うたの参加部分は、
照れながらも、何とか振りをやる中学生。
声も、もうチョイ聴きたかったけどなぁ。
ま、その辺はご愛嬌。
先生方だって…ね。
でも、小学生を囲んでいる中学生の輪を、
さらにその中学生たちも含めて、
先生たちのろうそくの炎が囲む。
悪くないよね。





休憩中、小学校1年生くらいの子が、
楽しい、なんて言ってるのを聞くと、
うれしいものだ。
2幕は、参加部分はないので、
じっくり芝居を観てもらう。
鳥獲りや、
信号手や、
サソリたちにざわめく客席。
良い空間になったなぁと思う。



終演後のあいさつが、
宿泊した宿の娘ちゃん。
もう、なんだか出演者たちの顔がデレデレ。
そのお母さんや、おじいちゃんも客席に来てくれた。
ミカンもたくさんもらった。





お手伝いの中学生たち、
給食時間ぎりぎりまで。
とってもよく手伝ってくれる。
娘ちゃんが、とっても楽しかったって、
言ってくれたのは嬉しかったなあ。
時間でお手伝いは終了、かと思いきや、
15分で帰ってきた!!
みんな、さっさと食べて、手伝いに来てくれた。
おかげで、あっという間に片付け終了。



今日の公演もまた、
忘れらない公演になりました。
ほんとに、ここにはまた来たいよ!!
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2012年11月30日 小豆島町立内海中学校

2012-12-02 00:46:56 | 旅公演


高松港よりフェリーで移動。
前日は、仕込のみ。
生徒たちは期末試験中ということで、
先生方のお手伝い。
屈強。
仕込の途中でのぞきに来たりして、
感心の様子。
ニヤリ。



ワークショップ時は、横長の体育館を横使いと考えていましたが、
やはり、通常通りに仕込むことに。
天井の高さは、そんなのに問題ならなかったのですが、
窓が広く大きくて、
暗転づくりがなかなか難儀しました。



生徒たちは、
かなりシャイで、
ワークショップ時にも感じたテレが強く、
リハーサルでもなかなか声が出ない。
ワークショップは1時間かけて、多少声が出るようになったけど、
開演前の10分くらいでは…。
先生方も、一緒にやってくれる先生と、
そうでない先生もいて、
その辺が微妙だったり。



開演してからの静寂。
広い体育館と思ったけど、
縦の距離はそうでもないので、
いつもと変わらない距離感。
ミーティングで、細かいことをチェックして、
少しずつ修正を加えていく。
少しでも、精度を上げていく。
初めて見た人にはわからないかもしれませんが、
いつでも、その時、その瞬間にしかできないものを、
その場にいた人たちと共有していきたいと思う。





頑張って歌っていた選抜チームも、
やはりシャイ。
振り付けは、苦手なよう。
それでも、先生たちのろうそくが生徒たちを囲む明かりを見て、
きれいだなぁ、と思う。
声にならないため息が、
少しずつ空間を埋めていく。



表現は苦手でも、
観る、という思いは強かった。
緊張感と集中力が、
舞台を最後まで支えてくれたかな。



終演後のバラシを手伝ってくれた3年生たちの無邪気さや、
搬入以上に手伝ってくれた先生たち。
勝手ながら、芝居がうまくいったという手ごたえだったと思った。
最後まで、シャイな島の子どもたちだった。



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