a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

出口なき道を行く。

2011-02-03 19:28:44 | 東京公演
ブログが滞り、
大変失礼いたしました。

多少なりともお待ちいただいてる方もいるようで、
声をかけていただき、
うれしい半面、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ようやく、ようやく、
このページを開くことができましたので、
今日から、できるだけ、稽古場の様子を伝えられればと思います。

今回の企画は、
(社)日本劇団協議会が主催している「次世代を担う演劇人育成公演」、
東京演劇アンサンブルは制作です。
この「次世代」、
今回は、劇団本公演初演出の三由寛子が選出されました。



若い劇団員の中でも、
牽引力のある女優で、
勉強会では演出経験もある。
今回は、非常に抽象性の高い、
未来を描いた作品。
彼女がどう演出するのか、毎日楽しみでならない。
実は彼女、
しばらく子育てで女優業をお休みしていた。
『明日を紡ぐ娘たち』の再演から再び劇団に復帰し、
いよいよ初演出ということで、
今まで以上に期待がかかっている。

とはいえこの作品、
なかなか一筋縄でいきそうもない。
『悪童日記』で世界をうならせたアゴタ・クリストフの筆力は、
恐ろしく、現代に通ずる力を持っている。
30年以上前に書かれたとは思えない力で、押し込んでくるのだ。



新しいスタッフたちに囲まれて、
新鮮味あふれる稽古場では、
粘り強く、
時に爆発的に、
俳優陣に要求し続ける彼女の姿が光っている。
なんにしても、どん欲だ。
それが、一番うれしい。

ともすれば教条的になりそうな難解な戯曲を、
軽やかさの中に、
深みと、、奥行きを持たせる彼女の視点は、
360度の舞台を要求した。
客席の周りすべてに道が造られた。

ダイナミックな三由寛子の演出『道路』!!
ご期待下さい。



Ⓒ東京演劇アンサンブル/撮影:松浦範子
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

東京演劇アンサンブル:制作
日本劇団協議会:主催
次世代を担う演劇人育成公演
『道路』
アゴタ・クリストフ=作
堀茂樹=訳
三由寛子=演出

2011年
2月11日(金)19時
2月12日(土)14時
2月13日(日)14時
2月14日(月)休演
2月15日(火)20時
2月16日(水)19時
2月17日(木)19時
2月18日(金)19時
2月19日(土)14時
2月20日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋
(西武新宿線・武蔵関駅下車徒歩7分)
全席自由

当日=3,500円
前売一般=3,000円
前売学生=2,000円

チケットのお申し込みは、劇団事務所かHPより
http://www.tee.co.jp/ticket-web.html

東京演劇アンサンブル
TEL:03-3920-5232
FAX:03-3920-4433
〒177-0051東京都練馬区関町北4-35-17
e-mail:akira@tee.co.jp
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