a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

a letter from 『送りの夏』vol.7

2023-02-27 23:38:50 | 劇団員リレートーク


東京演劇アンサンブルの和田響きです。
3月公演では主人公麻美の父、徳永康之役で出演します。

なんだかんだ人生初の父親役かもしれません。
子のいない僕が、
もしも子どもがいたら……
と本気で想像することが出来る。
それは演劇の大きな魅力でしょう。

この父親はなかなか曲者でして、
とても苦労しております。
作中に康之から「信頼」という言葉が出てきます。
それは「信じる」こととはまた違い、
互いの存在を認め合える関係のことと描かれます。
娘の存在を尊重したい。
しかし、親子というものは多くの例でパワーバランスが存在します。
幼ければ幼いほど、
子にとって親の存在は大きいものです。
その上で娘に強制力を働かせず、
言葉をどうすれば手渡せるのだろうと日々悶々としています。
子育て経験者からしたら、
実際は毎日鉄火場でそんな事を考える余裕なんてないと言われるかもしれませんが、
フィクションだからこその贅沢という面もあるかもしれません。

僕自身が我が子に何かを手渡したいとき、
押し付けずに手渡す方法はないものか。
子どもが親の願いではなく、
独立して考え、
選択出来るように。
こんなことを子どものいない僕が一生懸命考えられるというのは嬉しいことです。

ぜひ、劇場に観に来ていただけたらと思います。



和田響き


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

東京演劇アンサンブル公演

送りの夏

作=三崎亜記『バスジャック』(集英社文庫刊)より
脚本=西上寛樹
演出=三木元太

2023
3/17 Fri 19:00
3/18 Sat 14:00/19:00★
3/19 Sun 14:00
3/20 Mon 19:00
3/21 Tue 14:00
すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般3800円 前売U30 3000円
★=Low Price Day 2500円
当日4500円

staff
音楽/中野亮輔(青年座)
舞台美術/三木元太
振付/明樹由佳
衣裳/清野佳苗
音響/島猛
照明/真壁知恵子
宣伝美術/奥秋圭
舞台監督/雨宮大夢
制作/太田昭 小森明子

cast
徳永麻美/永野愛理
徳永晴美/奈須弘子
徳永康之/和田響き
幸村幸一/永濱渉
辻原弘一/小田勇輔
辻原美智/山﨑智子
種村義一/浅井純彦
山下啓太/雨宮大夢
黒田蒼哲/公家義徳
ご近所1/志賀澤子
ご近所2/真野季節

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて
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a letter from 『送りの夏』vol.6

2023-02-25 01:01:00 | 劇団員リレートーク
送りの夏

公家義徳(こうけよしのり)です。
久しぶりに劇団の芝居に出演することになりました。
劇中では風変わりなおじさん、黒田を演じます。

風変わりとは言っても、
表面的にはぼくが子供の頃どこにでもいたような、
強面のように見えるけれど実は人懐こくてユーモラスな、
声の大きい、おそらく人情派のおじさん、
そんな感じの人ではないかといまは想像しています。
もう少し別な角度から捉えると、
時代遅れなスタイルは否めませんが、
ずーっと何かを信じ続けて行動している人、
とも言えるかもしれません。



そしてそこからどんどんどんどんイメージを膨らませ、
もっとずーっと先まで想像力を伸ばしていくと、
なんだかまるでこの黒田という人物は演劇という仕事そのものを表しているようにも思えてきます。

「ワシにできることってのは、たかが知れてるんでね。
もっとも、ワシが何かできるようだったら、
こんなところ(若草荘)に住む必要なんてないんだからな。」



『送りの夏』はとても不思議なお話です。
でもとてもリアル。
ぼくたちの生きている時代にぴったりの物語です。
日常のいろいろなことに思いを馳せながらご覧になっていただけますと幸いです。

公家義徳



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東京演劇アンサンブル公演

送りの夏

作=三崎亜記『バスジャック』(集英社文庫刊)より
脚本=西上寛樹
演出=三木元太

2023
3/17 Fri 19:00
3/18 Sat 14:00/19:00★
3/19 Sun 14:00
3/20 Mon 19:00
3/21 Tue 14:00
すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般3800円 前売U30 3000円
★=Low Price Day 2500円
当日4500円

staff
音楽/中野亮輔(青年座)
舞台美術/三木元太
振付/明樹由佳
衣裳/清野佳苗
音響/島猛
照明/真壁知恵子
宣伝美術/奥秋圭
舞台監督/雨宮大夢
制作/太田昭 小森明子

cast
徳永麻美/永野愛理
徳永晴美/奈須弘子
徳永康之/和田響き
幸村幸一/永濱渉
辻原弘一/小田勇輔
辻原美智/山﨑智子
種村義一/浅井純彦
山下啓太/雨宮大夢
黒田蒼哲/公家義徳
ご近所1/志賀澤子
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a letter from 『送りの夏』vol.5

2023-02-18 10:10:52 | 劇団員リレートーク
こんにちは、小田勇輔です。



僕は息子を事故で亡くした父、辻原弘一をやります。

弘一は妻の美智とマネキンの海里と三人で、
若草荘で暮らしています。
普段は買い物や料理を作ったり、
海里と美智と三人で海へ行き散歩をしています。
とても優しい男性です。

この弘一を通じて、愛する人を亡くすという事はどういう事なんだろう。
大好きな人の声、温もり…香り。
もう二度と会えないと思うと辛いです。
弘一はどんな思いで、生きているんだろう……

弘一が愛する息子とお別れができるか、
僕も一緒に見守りたいと思います。

『送りの夏』
本当に素敵な作品です。
ぜひお越しください!
皆様のご来場、心よりお待ちしております。




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東京演劇アンサンブル公演

送りの夏

作=三崎亜記『バスジャック』(集英社文庫刊)より
脚本=西上寛樹
演出=三木元太

2023
3/17 Fri 19:00
3/18 Sat 14:00/19:00★
3/19 Sun 14:00
3/20 Mon 19:00
3/21 Tue 14:00
すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般3800円 前売U30 3000円
★=Low Price Day 2500円
当日4500円

staff
音楽/中野亮輔(青年座)
舞台美術/三木元太
振付/明樹由佳
衣裳/清野佳苗
音響/島猛
照明/真壁知恵子
宣伝美術/奥秋圭
舞台監督/雨宮大夢
制作/太田昭 小森明子

cast
徳永麻美/永野愛理
徳永晴美/奈須弘子
徳永康之/和田響き
幸村幸一/永濱渉
辻原弘一/小田勇輔
辻原美智/山﨑智子
種村義一/浅井純彦
山下啓太/雨宮大夢
黒田蒼哲/公家義徳
ご近所1/志賀澤子
ご近所2/真野季節

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a letter from 『送りの夏』vol.4

2023-02-15 12:19:01 | 劇団員リレートーク
音響オペレーターをやる篠原祐哉です。

三崎亜記さんといえば小説『となり町戦争』。
それを中学生の時に買った事を思い出します。



あの時は王様のブランチの本を紹介するコーナーで特集が組まれていました。
なぜ気になったかはよく覚えていません。
読み終わった時、当時の自分には少し難しくてあまり面白くなかったなぁと当時のことは覚えています。
それでも内容はなんとなく覚えていて、
となり町で戦争が起こっているのに主人公はその気配を新聞等で知るだけで身近に感じない
それでも確実に戦死者が出ている、
スパイとしてとなり町に住むけど実感がない
等、なにか不思議で怖い印象が残ってます。

あの時の小説家の作品にこうして関わることが出来るとは思ってもいなかったので、
総会でこの『送りの夏』が企画に上がった時は驚きと楽しみが込み上がりました。

音響の事をちょっとだけ
少し前まではMDやCDデッキを複数台使用していましたが、
最近はPC(live)を使うようになり、表現の幅がグッと広がりました。


※送りの夏のliveではありません

こんな風に色々な音がプログラミングされてあります。
これをキッカケ毎に出していくという感じです。
同時に音を出せたり、MDだった場合10台必要になるのをPC一台だけで出せます。
REV.DEL.EQ等、様々なエフェクトもかけられます。
劇団にある音響卓では出来ませんがタブレットの操作で卓のフェーダーを動かしたり。
いやー、本当に凄い。

稽古場は建て込みも終わり、いよいよ立ち稽古です。
本番まで後1か月!
楽しみにしておいて下さい!
それでは、すみだパークシアター倉にておまちしております。



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東京演劇アンサンブル公演

送りの夏

作=三崎亜記『バスジャック』(集英社文庫刊)より
脚本=西上寛樹
演出=三木元太

2023
3/17 Fri 19:00
3/18 Sat 14:00/19:00★
3/19 Sun 14:00
3/20 Mon 19:00
3/21 Tue 14:00
すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般3800円 前売U30 3000円
★=Low Price Day 2500円
当日4500円

staff
音楽/中野亮輔(青年座)
舞台美術/三木元太
振付/明樹由佳
衣裳/清野佳苗
音響/島猛
照明/真壁知恵子
宣伝美術/奥秋圭
舞台監督/雨宮大夢
制作/太田昭 小森明子

cast
徳永麻美/永野愛理
徳永晴美/奈須弘子
徳永康之/和田響き
幸村幸一/永濱渉
辻原弘一/小田勇輔
辻原美智/山﨑智子
種村義一/浅井純彦
山下啓太/雨宮大夢
黒田蒼哲/公家義徳
ご近所1/志賀澤子
ご近所2/真野季節

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a letter from 『送りの夏』vol.3

2023-02-12 13:45:24 | 劇団員リレートーク
今回ブログを担当します眞壁知恵子です。
照明スタッフです。

今回の公演『送りの夏』は錦糸町にある、
「すみだパークシアター倉」という劇場での公演になります。



1年前に劇場下見に行きました。
第一印象はブレヒトの芝居小屋(東京演劇アンサンブルが3年前まで拠点としていた武蔵関の劇場)
天井はキャットウォークでタッパも奥行きもだいたい同じ・・・かな。
客席は固定席。(ブレヒトの芝居小屋は客席は舞台によって自由に配置できたけど)
ブラックボックスでどこか懐かしい感じがしました。





1月末にも再度下見に行きました。
舞台装置が具体的になってきたのでいろいろ想像しながら見てきました。
この空間をどう生かせるのかワクワクします。
今いる劇団員のほとんどはキャットウォーク仕込みに慣れているので「これこれ!」
「懐かし〜」なんてなるのかな?

それから劇団では公演の1ヶ月半前くらいに
「ポスター貼り」なるチラシやポスターをお店などに貼らしてもらったりする行動日があります。
劇場の最寄り駅や池袋、渋谷、新座、江古田、下北沢、高円寺、武蔵関などなど2人ペアで行動します。
私が今回担当したのは「東武スカイツリー駅、押上駅」です。
公家さんと行って来ました。



まったくの新規開拓の地です。何のデータもありません。
歩くこと2時間半・・・
色々出会いがありました。元役者さんがやっている喫茶店だったり、
息子が芝居をやっていたり、
中には「絶対に観に行くね〜」と手を振って見送りしてくださる方もいました。
忙しい時間帯でも丁寧に対応してくださる店が多く、
下町感があって気さくで温かみのある人たちだな〜と感じました。
気がつくと日がどっぷり暮れていました。



あるあるですが終わってからポスターを貼らしていただいた店でちょいと一杯。



カウンターの常連さんがビールとおつまみカレーをご馳走してくれました。
チラシも手に取っていただき少しお話も出来ました。

こんなふうに地道な行動で地元の人に東京演劇アンサンブルを知っていただくのも大切なことです。

さて読み稽古もあと2日。
舞台立て込みがあり、いよいよ立ち稽古になります。
衣裳や音楽、振り付けなど様々なものが加わって行きます。

そして最後に照明が加わってどうなるんでしょう?
みんなから刺激をたくさんもらってそれを返していけるように。
(自分に言い聞かせています)

みなさま「送りの夏」すみだパークシアター倉へお越しください。


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東京演劇アンサンブル公演

送りの夏

作=三崎亜記『バスジャック』(集英社文庫刊)より
脚本=西上寛樹
演出=三木元太

2023
3/17 Fri 19:00
3/18 Sat 14:00/19:00★
3/19 Sun 14:00
3/20 Mon 19:00
3/21 Tue 14:00
すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般3800円 前売U30 3000円
★=Low Price Day 2500円
当日4500円

staff
音楽/中野亮輔(青年座)
舞台美術/三木元太
振付/明樹由佳
衣裳/清野佳苗
音響/島猛
照明/真壁知恵子
宣伝美術/奥秋圭
舞台監督/雨宮大夢
制作/太田昭 小森明子

cast
徳永麻美/永野愛理
徳永晴美/奈須弘子
徳永康之/和田響き
幸村幸一/永濱渉
辻原弘一/小田勇輔
辻原美智/山﨑智子
種村義一/浅井純彦
山下啓太/雨宮大夢
黒田蒼哲/公家義徳
ご近所1/志賀澤子
ご近所2/真野季節

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a letter from 『送りの夏』vol.2

2023-02-09 08:50:23 | 劇団員リレートーク


こんにちは、『送りの夏』稽古場だより2人目は私、永野愛理がお送りします。
物語の主人公・徳永麻美を演じます。

12歳の少女・麻美が、突然行方をくらました
人気作家で奔放な母を追って辿り着いた「若草荘」で、
人形と共に不可思議な集団生活を送る人々と出会うこの物語。
映画化もなされた『となり町戦争』などの著者として
ご存じの方も多いかと思われます、小説家・三崎亜記氏の
原作を脚本化しての上演となります。

昨年12月には、脚本の第一稿を用いたワークインプログレス的
試みとして先行リーディングを行ったのですが
(お越しくださった皆様、ありがとうございました!)、
時は更に遡ること約半年。
昨年5月、劇作家で今作の脚本家である西上寛樹さんを迎えての
とあるワークショップから作品創りはスタートしていたのでした。



みんなで原作小説の印象や、好きなポイント、謎、を語り合ってみたり。



グループに分かれて、とあるテーマから連想ゲームの要領で
自分の記憶を連ねてみたり、訊ねてみたり、話してみたり。

それぞれのピースを西上さんに託し、送られてきた第一稿を元に
リーディング公演の稽古が始まり、また、語り合い。
毎日キャストをくじ引きで交換しながら、
今度は違う役の視点で、語り合い。
(くじ引き方式は一部リーディング公演の本番にも採用されていたとか。笑)



本キャストが決まり、本格的に稽古場が稼働している今現在も、
まだまだ作品について、語り明かす日々。
今日の稽古は読み時間よりお喋りしてる時間の方が長い日。笑
この時間が、私たちの創造の源になっていくのです。

私の演じる徳永麻美は、母の失踪が駆け落ちなのではないかと周囲から噂され、
それが事実なら「約束違反」で、親子が自由に生きるための重要な不文律ではないか、
と憤ったりする12歳。
どうやら“フツウ”の少女ではないようです。
そんな麻美が出会う“フツウ”ではない生活を送る人たち。
どこかに、誰かに、足並みを揃えることを強いられない
優しい時間が流れる若草荘でのたった一週間のかけがえない日々を、
麻美の眼差しを通じて皆様にお届けできるよう、励みます。

すみだパークシアター倉にて、お待ちしております。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

東京演劇アンサンブル公演

送りの夏

作=三崎亜記『バスジャック』(集英社文庫刊)より
脚本=西上寛樹
演出=三木元太

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3/17 Fri 19:00
3/18 Sat 14:00/19:00★
3/19 Sun 14:00
3/20 Mon 19:00
3/21 Tue 14:00
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音楽/中野亮輔(青年座)
舞台美術/三木元太
振付/明樹由佳
衣裳/清野佳苗
音響/島猛
照明/真壁知恵子
宣伝美術/奥秋圭
舞台監督/雨宮大夢
制作/太田昭 小森明子

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徳永麻美/永野愛理
徳永晴美/奈須弘子
徳永康之/和田響き
幸村幸一/永濱渉
辻原弘一/小田勇輔
辻原美智/山﨑智子
種村義一/浅井純彦
山下啓太/雨宮大夢
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a letter from 『送りの夏』vol.1

2023-02-06 16:08:31 | 劇団員リレートーク
ブログを読んでる皆さま、おはこんばんにちわ
幸村幸一役の永濱渉です

今週から、最近恒例のキャスト、スタッフによる稽古場ブログを更新していきます、
ご一読いただけますと幸いです

さて今回演じる幸一くんなんですが、
お母さんを訪ねてやって来た主人公の麻美ちゃんが、
若草荘にて最初に出会う住人です

彼はとにかく喋る
若草荘のムードメーカー的な若い兄ちゃんです

若草荘の特殊な環境に戸惑ってる麻美ちゃんに対しても気軽に声をかけ、
気付けば笑い合っている、そんな温かな魅力を持った人です

と同時に彼も若草荘の住人です
若草荘の住人はそれぞれ、かけがえのない人を亡くしています
幸一くんは恋人であった絵里香さんを亡くしています

絵里香さんとのエピソードは台本や原作の小説には書いてありません
なので、幸一くんを演じる僕自身が頭の中で妄想しております
いつどんな出会いをしたのか、
どんなことをして遊んだのか、
どんな風に二人で過ごしたのか、
そしてどんな最期だったのか…
役者の秘密の作業ですね(笑)
秘密の作業なんですが、本番で観客の皆様と一緒に共有できたら幸いです

若草荘にて彼は、シーグラスなるもので作品を作っております
シーグラスとはなんぞや?
どうやら海で削られたガラス片のことらしい
です
ということで、
ネットでシーグラスが拾える海を検索して、
辻原弘一役の小田勇輔先輩と海に拾いに行ってまいりました!



良い笑顔ですね(笑)
そして意外と人がいましたねぇ、びっくりしました
冬の海も良いもんなんですね
で、肝心のシーグラスなんですが……

いやぁ、全然見つかりませんでした😢
あまりにも見つからないのでTwitterで検索したら、
なんと前日にボランティアでビーチクリーン活動を行った後のようで…
そりゃ見つかりませんわね、トホホ



日も暮れてきたので帰ります、夕焼けが身に染みるぜ…
また別の場所でリベンジしたいと思います💪

さてさて今回のブログはここまで
3月は是非、すみだパークシアター倉まで足をお運びください、
お待ちしております。

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東京演劇アンサンブル公演

送りの夏

作=三崎亜記『バスジャック』(集英社文庫刊)より
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2023
3/17 Fri 19:00
3/18 Sat 14:00/19:00★
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3/21 Tue 14:00
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舞台美術/三木元太
振付/明樹由佳
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舞台監督/雨宮大夢
制作/太田昭 小森明子

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徳永晴美/奈須弘子
徳永康之/和田響き
幸村幸一/永濱渉
辻原弘一/小田勇輔
辻原美智/山﨑智子
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山下啓太/雨宮大夢
黒田蒼哲/公家義徳
ご近所1/志賀澤子
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稽古場にて、ハラスメント講習会を実施しました。

2023-02-03 13:10:11 | Weblog
2月1日、東京演劇アンサンブルでは、
3月公演『送りの夏』の稽古に合間を縫って、
今年もハラスメント講習会を実施しました。



1年ぶり2回目の講習となります。
僕たちの劇団は2022年5月18日に
『ハラスメントと差別に対するステートメント及びそのための防止対策』
を発表しました。
その中に『定期的なハラスメント講習を実施する』とあるように、
日頃から考え、アップデートを続けていくため、
今後も定期的に行なっていく予定です。

講師にはフリーランスの舞台制作者であり、
劇団協議会や他団体でも勉強会を実施している古元道広さんにお願いし、
「安全・安心で自由な稽古場のために」
という勉強会を開きました。



休憩を挟んだ前後半で、
前半では一般的なハラスメントに対する理解、
後半では劇団という創造団体のケースに寄り添ったお話を伺いました。
その中でも印象深いのが
「ハラスメントについて学ぶことが自分たちの行動を制限してしまうものではなく、
今後どういう創作現場を作っていきたいのかという前向きな話になったら」
という部分です。
次の日から全てとはいきませんが、
自分たちの理想につながる一歩や半歩を実践していくことが、
より良い創作現場に繋がっていくのかなと思いました。
そして、それは今後生まれる作品自体にも影響していくことだと思います。
改めてまして、古元さんありがとうございました。



文責
和田響き
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