a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

さわやかに。

2011-02-13 23:37:36 | 東京公演
印象深いのはやはり、
『ちゅうたのくうそう』のねこさん役。
人柄が滲み出るような、
あたたかいねこ役。
ねずみのちゅうたに、
結局いつもいじめられてしまうのだ。
ただ、もう、
そのやられっぷりが、
たまらなく良いんだ!
あの芝居で獲得したファンは多い。

竹口範顕、竹ちゃんだ。


今回、
キャストの中でも、
群を抜く大抜擢、
老婆の役。
お、
これ、
男でやるんだ、と。

ちゅうたの頃は、
手の込んだイタズラというか、
死にゃしないよ、
ってなやられ方。
ところが、
今回は、そんなものじゃない~。
だって…あんなことに…なっちゃうですもの……。


なんとも、
悲しいというか、
切ないというか、
気分が悪いというか、
まぁ、そんな感じである。

一方、
逆行男としても登場する。
文字通り、
一方通行の道路を逆行する男。
規制に逆らい、
法を侵してでも、
行きたいほうに歩く。
ある劇団員曰く、
「レモンのように爽やかだった」と。
ふむふむ、
なるほど、
納得。

既成の概念におもねることなく、
爽やかに逆行するなんて、
僕らがやりたい芝居そのものじゃないか!
そんな話を聞いて、
ニヤケてしまうのもまた、
劇団なのである。

そんな竹ちゃんが、
稽古の時に、
衣裳を意識して、
普段の稽古で着ているジャージを、
前後逆にしている姿は、
けっして爽やかではない!
ということは、
ここだけの話にしておこう。


Ⓒ東京演劇アンサンブル/撮影:松浦範子
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

東京演劇アンサンブル:制作
日本劇団協議会:主催
次世代を担う演劇人育成公演
『道路』
アゴタ・クリストフ=作
堀茂樹=訳
三由寛子=演出

2011年
2月11日(金)19時
2月12日(土)14時
2月13日(日)14時
2月14日(月)休演
2月15日(火)20時
2月16日(水)19時
2月17日(木)19時
2月18日(金)19時
2月19日(土)14時
2月20日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋
(西武新宿線・武蔵関駅下車徒歩7分)
全席自由
上演時間1時間20分

当日=3,500円
前売一般=3,000円
前売学生=2,000円

チケットのお申し込みは、劇団事務所かHPより
http://www.tee.co.jp/ticket-web.html

東京演劇アンサンブル
TEL:03-3920-5232
FAX:03-3920-4433
〒177-0051東京都練馬区関町北4-35-17
e-mail:akira@tee.co.jp
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 女の子 | トップ | 遅れてきた新人?! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿