a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

芝居を続けるという日常

2021-02-13 13:29:35 | 稽古場ブログ
浅井純彦大明神から回ってきた篠澤です。どっこい生きてる芝居人(しばいびと)。



ブログの文章を書いてくれって任されるけど、頻度は大体年に一回。
作品はそれぞれ違うけどやっていることは大体おんなじ、今回も演出助手です。
なので今回も翻訳ネタなど。

今回は『ウィーンの森の物語』、ウィーン周辺を舞台にあれやこれや行われる戯曲でホルバートは個人的には2回目です。
オーストリアの話なので基本的にはドイツ語で進められていきます。しかし、アルフレートやヴァレリー、ヒアリンガーはちょくちょく短いフランス語で会話を行っています。これが翻訳の難しいところで、「複数の言語」が原文で使用されていても、翻訳されるのは「日本語単独」ということです。

当然、作中人物達にとって理解不能な言語、例えばラテン語の文章は、カタカナで表されてその後に翻訳されていたりします。
魔術王(昔の別の翻訳文だと「魔王」、原文Zauberkönigという役名だった、ワタクシ個人としては「魔法の王様」くらいの親しみ安い言い方のほうがいいと思いますが、あだ名としてはやや長い、この辺りも翻訳として難しいところです)はラテン語の定型文とイタリア語を度々口にします。

やっぱり大陸で、隣の国と地続きというあたりも関係しているでしょうが、そうでない日本では中々理解しにくい、また、翻訳テキストとしてはいいけれど、それが演劇として立ち上がった時、日本語の特性として表現しづらい事を改めて認識しました。
因みにアルフレートたちがフランス語でやりとりしているのは、彼らの仕事に必要だったからと思います。
仕事がナニかは(引っ張るほどのことでもないのですが)是非とも観劇してもらいたいです。


改めて、世上を騒がす悪疫退散、鎮圧平癒を願って、皆様のご来場をお待ちしております。

次回は今月で傘寿、ますます元気!!劇団代表志賀さん、よろしくお願いします。
更新は2月16日を予定しています。

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<コロナ対策>
稽古場では定期的にPCR検査を実施。客席は5割減で公演します。休憩をはさみ換気を行います。
発熱・体調不良のお客様は、ご来場なさらないようにお願い申し上げます。(要連絡)
ご来場の際には、入場時の検温、消毒、マスクの着用、咳エチケットにご協力いただくほか、席番号とご連絡先をご記入いただきます。どうぞよろしくお願いします。(詳細は劇団HPをご覧ください)

観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い

<託児サービス>
▪️東京芸術劇場 託児室(東京芸術劇場5階)
▪️対象年齢:生後3ヶ月から小学校入学前のお子さま(定員有り/有料)
▪️予約方法:土・日・祝祭日を除くお預かり日一週間前までにお電話でご予約ください。
HITOWAキャリアサポート株式会社 わらべうた
 電話(0120)415ー306(土・日・祝祭日を除く平日、午前9時から午後5時まで)
 ご予約の際「東京芸術劇場の託児予約の件で」とお問い合わせください。
 詳細→https://www.geigeki.jp/rent/kids/

<タブレット型字幕サービス>
3/13と3/14限定 貸出9台/無料
聴覚に障害のある方への舞台字幕、日本語の不慣れな方には、AIの自動翻訳による字幕サービスを試験的に行います。ご利用ご希望の方は、事前にご予約の上、希望の言語・サービスについてご確認ください(対応していない言語もあります)。尚このサービスは、タブレット型多言語字幕サービス「レゾネ」のモニターとして実施するものです。(アフタートークの翻訳はありません。)

TEE 東京演劇アンサンブル ホルヴァート生誕120年記念公演
ウィーンの森の物語

作/エデン・フォン・ホルヴァート
訳・ドラマトゥルク/大塚 直
構成・演出/公家 義徳

東京芸術劇場シアターウエスト
<アクセス>池袋駅西口より徒歩2分。池袋駅地下通路の2b出口で直結しています

[開演時間の変更]
緊急事態宣言の延長を受けまして、3月6日(土)の開演時間を変更いたしました
18:30→17:00


2021.3.6(土)-14(日)
3/6(土) ★17:00〜
3/7(日) 14:00〜
3/8(月) 休演日
3/9(火) 休演日
3/10(水) ★14:00〜
3/11(木) 18:30〜
3/12(金) 18:30〜
3/13(土) 14:00〜
3/14(日) 14:00〜
★はLow Price Day

全席自由(チケット発券順のご入場となります)
開場は開演の30分前(ケンタウルスの会先行入場)

ーお申し込みー
東京演劇アンサンブル
TEL:048-423-2521 FAX:048-423-8738
ticket@tee.co.jp
TEE WEB TICKET

ー料金ー
前売り/一般 3800円
前売り/U30 3000円
★Low Price Day/2500円
当日/4500円

ー出演ー
和田 響き
仙石 貴久江
中山 一朗(客演)
洪 美玉
雨宮 大夢
志賀 澤子
原口 久美子
浅井 純彦
三木 元太
永野 愛理
大橋 隆一郎
小田 勇輔
篠澤 寿樹
永濱 渉

ースタッフー
音楽/国広和毅
舞台美術/池田ともゆき
衣装/稲村朋子
振付/三東瑠璃
照明/真壁知恵子
音響/島猛
宣伝美術/久保貴之 奥秋圭
舞台監督/三木元太
制作/小森明子 太田昭

ー協賛ー
ケンタウルスの会

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1 コメント

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複数の言語 (浅田邦生)
2021-02-14 14:28:02
篠澤寿樹さんのブログを大変興味深く拝見しました。原作で語られるドイツ語とフランス語、そしてラテン語の定型文とイタリア語。しかも上演するのはすべて日本語。こまかなニュアンスを日本語の舞台で表現するのは、翻訳者にとっても出演者にとっても、至難の業でしょう。しかし、出演者がしっかりとその自覚をもって演じられる舞台は、無自覚で演じられる舞台とは大きく違うことでしょう。東京芸術劇場へ観劇に駆けつけたいところですが、遠くて残念! また篠澤さんの舞台を拝見するのを楽しみにしています。浅井純彦さんの舞台も、もう長く拝見していませんが、皆さん、お元気で、よい舞台を!
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